【記憶つながる悪魔ホラー!?】映画「ウイッチサマー」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2019年アメリカ製作のホラー映画
主演者はジョン・ポール・ハワード, パイパー・カーダ, ジェイミソン・ジョーンズ

こんな人にオススメ!
・どんでん返しが好き
・ちょいグロホラーでも大丈夫
・ツッコミどころを愛せる人

映画「ウイッチサマー」が5分でわかる!

あらすじ

地下から出る何か

17歳のベンは、夏休みに母と離婚し別れて暮らす父リアムを訪ねる。
道中田舎道を走るバスで、老婆がベンの左腕のギブスのいたずら書きを見て微笑ましく話しかけてくるなどのんびりしたところのようだった。
ベンは、リアムが営むマリーナでバイトを始め、そこで先輩バイトの女性マロリーと出会う。

その頃、リアムの隣の住む一家の母アビーは長男の男の子ディロンを連れて、ハイキングに行っていた。
しかしコースアウトした母子ははぐれ、ディロンはアビーを探すうち、木の穴からアビーの声がするのに気がつく。
そこにアビーがディロンの背後から現れ、二人で山を降りる。

その帰り車で鹿を轢いたアビーは、自宅で解体し食べようとする。
しかし腹を裂いたところで内臓の匂いの強さに諦め、鹿の死体をゴミ箱に捨てる。
その夜、鹿の死体のはらわたから何かが這い出てくる。

自室で眠っていたベンが気配を感じ自宅周囲を捜索すると、隣家の床下に穴が空いていた。
玄関先には何かがいたが、隣家の主人タイに見つかり、追い払われる。

変貌するアビー

翌日、ベンはリアムの現在の恋人サラと食事する予定だったが、マロリーにパーティに誘われすっぽかしてしまう。
ベンはパーティで散々にからかわれ、自宅に戻っても食事をすっぽかしたことでリアムに激怒される。

その夜、隣家は寝静まっていたが、一人で眠る次子の赤子に何かが忍び寄っていた。
赤子がカメラに映っていないことに気がついたアビーが様子を見に行くと、ベビーベッドには赤子の服に包まれた木の枝があった。
その直後、突然ベッドの下から黒い手が伸び、アビーはベッドの下に引き込まれる。
翌朝、隣家ではアビーは様子が一変しており、一言も話さず不気味に歩き回っていた。

その日、ベンは仕事が遅くなったリアムを置いて一人で自宅に帰る。
ベンが家に入るとなぜか隣家のディロンが勝手に部屋に入っており、ママを家に入れないでという。
そこにアビーが訪ねてきて、ベンに息子を連れてきてというが、誰もいないと断る。
するとアビーは無理やり家に入ろうとしたためベンと押し問答になるが、そこにタイが現れたためディロンはタイと隣家に帰る。

リリーの危機

次の日、ベンはディロンが通っているマリーナでのレッスンに来なかったので、不審に思い隣家に迎えに行く。
しかしタイは息子などいないとベンを追い返す。
ベンは隣家の玄関に妙な紋様が刻まれているのを見つけ、その紋様を検索すると、それは記憶を消す邪悪な母を現す紋様だった。

ベンがマロリーにこのことを相談すると、マロリーは隣家に「地下室に何があるか知っている」というメッセージを差し入れ揺さぶりをかける。
ベンは隣家のゴミ箱を漁ると、そこにはディロンの写真とおもちゃが捨てられていた。

アビーはマロリーの書いたメッセージをそのままベンの家に投げ入れ、ベンが隣家を探っていることを牽制する。
ベンは隣家の地下室に忍び込むと、そこにはアビーの家族の写真があったが、なぜか父親の目の部分が潰されていた。
その部屋にはマロリーとその妹リリーの写真もあり、リリーの目も同じように潰されていた。

ベンはリリーの身に危機が迫っていることを察しマロリーに電話で伝えるも、すでにマロリーにはリリーの記憶がなくなっていた。
ベンは急いでマリーナに向かうが、すでにリリーはアビーに連れ去られたところだった。
ベンはそれを追いかけ森に入り、リリーが木の穴に引き摺り込まれるのを助けようとするも、頭を打って気絶する。

逮捕されるベン

ベンが目を覚ますとリリーの姿はすでになく、仕方なくそのまま家に帰るが、自宅ではリアムが警察の取り調べを受けていた。
隣家はベンが嗅ぎ回っているのを警察に訴えており、ベンは隣家に記憶を消す悪魔が子供を攫っていることを話すがリアムは信じない。

落ち込んだベンをサラがはげますが、サラの周りにある花が突然枯れ、そのおかしな様子に気がついたベンはサラに塩を投げる。
するとサラの形相が一変し、襲ってかかってきたのでベンはナイフで切りつける。

直後、リアムが現場に来るとサラは泣き崩れ、傷害事件を起こしたベンは警察に連行されるが、別れ際リアムに隣家の地下室を調べてほしいと言い残す。

思い出す記憶

警官ははベンを警察署には連れて行かず、川で溺死させようとした。
ベンはあわやのところで犬に助けられるが、警官はベンに銃口を向ける。
しかし警官は何かに抗うように銃口を自身に向け自殺する。

その頃、隣家に忍び込んだリアムは、そこでアビーとタイが死亡しているのを見つける。
そこには不気味な祭壇があり、そこにあるリアム夫妻とベンの写真は目の部分が潰されていた。

その時、リアムの背後に忍び寄ってきたサラにリアムは刺され、首を絞められる。
そこにベンが現れサラを拳銃で撃つが、サラの体内から化け物邪悪な母が出てくる。
隣家は祭壇の蝋燭が原因で火事になり、祭壇にあったリアム夫妻とベンの写真も燃えるが、その写真には実はもう一人男の子が映っていた。

リアムを車で乗せ運転席に座ったベンは、燃える家を見て何かを感じギブスの裏側を覗くとそこにはネイサンと書いてあった。
その瞬間、ベンは弟ネイサンとここに来たことを思い出す。
来る途中で出会った老婆も、リアムの家についた時も、警察が取り調べに来た時もそこにはネイサンがいたはずなのに、ベン自身も記憶を消されておりそれを忘れていたのだ。

悪魔の最期

ベンは急いでリリーが引き込まれた木の穴に向かうと、マロリーもリリーのことを思い出し駆け付けていた。
ベンは自身が木の穴に入って10分たったら木を燃やすようマロリーに伝え、ひとり木の穴の奥に入っていく。

穴の最深部にベンは捕まっていたが、ディロンはすでに邪悪な母の犠牲になっていた。
ベンがネイサンを助け脱出しようとするが、そこに邪悪な母が現れる。
ベンは拳銃で邪悪は母を撃つとネイサンを穴から出し、今度はリリーを助けるため再び穴に入る。
ベンは邪悪な母リリーに襲われるも、リリーがカメラのフラッシュで怯ませた隙にリリーを助け脱出することに成功する。
邪悪な母は穴から出てベンを追いかけようとするが、そこにリアムが車で突っ込んできて邪悪な母を轢く。

その後、マロリーとリリーはカウンセリングを受け、リリーはあの木を燃やすように言っていたが、マロリーはそれは妹の悪夢だと誤魔化す。
ベンは母親のいる自宅に戻ることになり、ベンはマロリーに別れを告げる。

マロリーは一輪の花をベンに渡すが、ベンはその花が実は造花であったことに後で気がつく。
邪悪な母の近くにある生花は枯れるはず、マロリーは今日もヨットで子供たちを引率するのだった。

レビュー・考察

覗き魔系ジュベナイルホラー!

変態系主人公

主人公ベンは、思春期真っ盛りのお年頃。
お隣の奥さんが気になって仕方がない。

たぎる想いは止められない!毎晩、双眼鏡で隣家観察。
夫妻のベッドタイムにwktkが止まらない!

双眼鏡越しに奥さんと目があっても気にしない。
今日も明日も双眼鏡でレッツHENTAI!

覗き中、自分の周りの電気が突然ついた瞬間ビクッ!と姿を隠す変態感が実にヤバい。
そんなんだからプールで美女にパンツ脱がされて赤っ恥を描くことになる。

その変態的なストーカー気質が功を奏し(?)、ベンは隣家で起きている異変に一人気がついていた。
それでもエクソシストに頼ることなく、自分の力だけでなんとかしようとしちゃうのが実にジュベナイル。
ネット検索だけで悪魔の正体を突き止めるあたり、きっとストーカーの経験があるに違いない。

邪悪な母とは

その能力は強力で、女性に取り憑き、他人の耳元で囁くことで操ることができる。
子供を攫い食糧とすべく巣に蓄える習性を持つが、子供の記憶を関係者から消すことができ、誰も子供がいなくなったことに気が付けない。

邪悪の母に憑かれた女性はもれなく肉食系裸族になる。
ただし肉食系(物理)である…

邪悪の母は元々森の中で木の穴に営巣していたが、アビーとディロンが迷い込んできたことで目をつける。
その後は、鹿に入り込み人里に潜入➡︎アビーに取り憑く➡︎アビー死亡後はサラ➡︎ラストはマロリー?
と乗り換えも自由、便利すぎである。
しかしアビーが警察とリアムを訪ねた時、サラもリアムの家にいたはず…邪悪の母が二体になってしまう。

ここからは想像だが、おそらくこの時サラはまだ取り憑かれていなかったのではないだろうか?
アビーが家に帰った直後、邪悪な母はアビーの体を抜けアビー死亡。
そのままダッシュでリアムの家に戻りサラに取り憑き直したのではないだろうか?
アビーの死体ははらわたがなくなっており、邪悪な母が出てきたことを表す死に様となっている。
いそいそと隣家から、リアムの家に戻る邪悪な母の姿を想像すると少しユーモラスに思えてくる。

邪悪な母は少なくとも35年前からいる悪魔だが、なぜ常に女性を乗り換えながら人間界で生きないのかは謎である。
むしろ映画冒頭の35年前の事件の後、どうやって木の穴の中に帰したのだろうか…

どんでん返し

ベン自身がネイサンの記憶を失っていることに気がつくのシーンの爽快さはなかなか。
若干17歳のベンが専門家に協力を依頼しなかったことが、ある意味伏線になっている。

ネイサンはギプスに書かれた名前で思い出したが、そのくらいで思い出せるなら、名札やノートなどいくらでも思い出せてしまいそうな…

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