【入れ替わるヘイト】映画「フロッグ」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2019年アメリカのサスペンス・ホラー
主演者はヘレン・ハント, ジョン・テニー, ジュダ・ルイ

こんな人にオススメ!
・自宅で怪奇現象が頻発している
・ヘイトのジェットコースターを体験したい
・巧妙な復讐劇が見たい

映画「フロッグ」が5分でわかる!

あらすじ

再び起きた誘拐事件

少年が公園内で突然いなくなる事件が起こる。
この地域では先日にも少年がいなくなる事件が起きており、警察官のグレッグはその捜査を任される。

グレッグには妻ジャッキーと息子コナーがいたが、ジャッキーが不倫して以来コナーとは不仲になっていた。

そんな時、グレッグの家で相次いで奇妙な事件が起こる。
グレッグはコナーの仕業を疑うが、その時コナーは自宅にいなかった。

15年前、グレッグは同僚のスピッツと誘拐された子供たちが緑色のナイフと共に埋められる事件を担当していたが、その時逮捕した犯人が再審請求をしてくる。
冤罪の線を潰すため、グレッグとスピッツはこの時犯人の元から逃げ出した二人の少年のうちの一人を訪ねる。

グレッグ家の異変

ジャッキーの不倫相手のトッドが訪ねてくるが、何かが二階から落ちてきてトッドの頭に直撃する。
ジャッキーはトッドを介抱し家に入れるが、なぜか目の前にいるはずのトッドから電話がかかってくる。
ジャッキーはコナーを学校に送り届けるが、その間家に残っていたトッドが何者かに殴られ死亡する。

トッド殺しの犯人にコナー疑われると考えたグレッグは、トッドの死体を密かに埋める。
その時コナーは家でゲームをしていたが、妙な物音に気が付き見にいくと乾燥機の洗濯物の中になくなった銀食器があった。

部屋に戻るとそれまでゲームをしていたPCに、フロッギングを知っているか?
という妙なチャットが届いており、背後にカエルのお面をした人物が現れる。
グレッグが家に戻るとコナーは拘束され、バスタブに監禁されており、その傍らには緑色のナイフが刺さっていた。

異変の正体

実はグレッグ家には、人の家を密かに移り住む“フロッギング“をしているミンディとアレックが住み着いていた。
窓の修理に出たもの、銀食器を盗んだのも、グレッグを物置に閉じ込めたのもこのミンディとアレックの仕業で、特にアレックの悪戯は次第にエスカレートしていった。

そんな時、ミンディは偶然グレッグがトッドを殴り殺すのを目撃してしまう。
アレックはカエルの仮面をかぶってコナーを襲うが、その様子を見たミンディが通報するといったため、アレックと口論になり誤って階段から突き落としてしまう。

アレックは気絶したミンディを車に隠していたが、グレッグはそれに気づかず車を出す。
ミンディはその車内で行方不明になっていた子供の服を見つけ、誘拐事件の犯人がグレッグであることを知ってしまう。
グレッグが向かった先には誘拐された子供たちがおり、ミンディは助けようとするが、背後からグレッグに襲われ気を失う。

犯人

グレッグはミンディを家に連れて帰り射殺し、身の危険を感じたアレックは斧でグレッグを襲う。
グレッグとアレックは格闘になり、アレックは気を失う。
しかしグレッグがとどめを刺そうと振り返った時にはアレックはその場におらず、逆にグレッグに銃口を向けていた。
アレックはグレッグを撃ち殺すが、現場に現れたスピッツに撃たれる。

誘拐犯はグレッグであったことがスピッツにより明らかとなり、グレッグの家には大勢に警官がくる。

実はアレックは15年間の誘拐事件で逃げてきた少年の一人であり、その時出会ったグレッグは、犯人が使っていた緑色のナイフを所持していたのだった。

レビュー・考察

目まぐるしく入れ替わるスリラー。

最初はグレッグが追う誘拐事件と、グレッグの自宅で起こる怪奇現象を描いたサスペンスホラー風味、しかしホラーの正体は映画中盤であっさり明らかになる。
無論それだけでは終わらず勝手に家に住んでいたアレックは家を荒らし始める。
銀食器を盗んだりするだけなら可愛いもので、寝ているグレッグに小便をかけるの流石に強烈。

最後はグレッグが誘拐犯であることがわかり、グレッグとアレックが殺し合いになりお互い倒れてエンド。
この映画のポイントはなぜアレックがあれほど執拗に悪戯を繰り返したかだ。

真相

実はグレッグが追っていた誘拐事件の犯人はグレッグ自身だった。
グレッグは15年前にも同じような事件を起こしており、この時アレックは誘拐されたものの脱出に成功していた。

ちなみに15年前の事件でグレッグとスピッツが逮捕した人物は完全に冤罪で、再審請求をしようとしていたが、グレッグらにより潰されている。

アレックは今回の誘拐事件を見てグレッグの仕業だと察知しており、復讐のためグレッグ家にフロッギングしていた。
ミンディはグレッグが勝手についてきたと言っていたが、決して偶然ではない。
その証拠に、グレッグがコナーを風呂場に監禁した時、15年前の事件でグレッグが使っていた緑のナイフを現場に残している。

ヘイトのちゃぶ台返し

この映画、最初はジャッキーの不倫で家族が不和になっている様子が描かれており、謝らない上不倫相手を家に上げる彼女にヘイトが溜まる。
その後、豪邸の一室に勝手に移り住んでいるミンディが出てきてヘイトを集める。
さらにミンディについてきたアレックが、グレッグの自宅で好き勝手やっていたことが明らかになりヘイトはマックスに至る。

しかし実はアレックがやっていたのはグレッグへの復讐であることがラストでわかり、このヘイトがグレッグに移っていく。

ヘイトのジェットコースターの描き方は見事の一言。

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