【the B級ホラー】映画「武器人間」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2013年のオランダ・アメリカ・チェコ合作のホラー映画
主演者はカレル・ローデン, ジョシュア・ザッセ, ロバート・グウィリム

こんな人にオススメ!
・怪獣映画が好き
・カメラ視点の映画が好き
・バイオハザードみたいのが好き

映画「武器人間」が5分でわかる!

あらすじ

奇妙な死体

第二次対戦中のソ連。
ディミトリはスターリンの指示を受け、ドイツ戦線でノビコフ軍曹が指揮する偵察隊の撮影を命じられる。
行軍中、ディミトリはタイガーベアを名乗る部隊から救援要請を受けるが、隊員のセルゲイは他に偵察部隊はいないはずと不自然なものを感じていた。

救援に向かう途中、偵察隊は倒れた兵士の死体を見つける。
しかしその指にはボルトが貫通しており、顔も異様な様子を呈していた。

偵察隊は滅んだ村の教会を見つけるが、教会には大勢の修道女の死体があり、この村で何かが起きてる様子だった。
教会に入ると中は工場のようになっており、奥には右手がドリルの改造人間ケロイダーが倒れていた。
ノビコフがケロイダーが触れると突然動き出し、ノビコフ腹を抉られ死亡、残った偵察隊は銃撃の末ケロイダーを倒す。

襲撃!武器人間

指揮を引き継いだセルゲイは、隊員のアレクセイに村を捜索させ何があったのか調べさせる。
アレクセイが飼育係を名乗るナチス兵を尋問すると、博士が作る何かから皆逃れたという。

ナチス兵はアレクセイらを地下道に案内すると突然姿を消し、そこに両手が鎌になった武器人間ウォールゾンビに襲われる。
アレクセイらは逃げようとするが、開閉式の頭部装甲を持つ武器人間レイザーティースに襲われ隊員のイヴァンが重傷を負う。

その夜、民間人の女性エヴァから事情を聞くと、村はアンデッドに襲われ全滅したという。
エヴァは看護師で、重傷を負ったイヴァンの治療を試みるが、ヘルメットを外した際に脳味噌ごと取れてしまい失敗する。

そこに口先の尖った武器人間モスキートが現れ、隊員のアレクセイが戦死する。
他にも複数の武器人間が偵察隊を襲撃し、偵察隊は壊滅的な被害を受ける。

ディミトリの任務

残った偵察隊をまとめたセルゲイだったが、実はディミトリが偵察隊の通信を妨害しており、タイガーベアという部隊はディミトリの嘘だったことがわかる。
ディミトリの正体は特務中の大尉で、武器人間を着く理だした博士を生捕にする命を受け、偵察隊をあえてここに向かわせたのだった。

偵察隊が奥に進むと、死体が武器人間によりシューターに放り込まれるのを見つける。
死体の中にはまだ生きている子供がいたため、偵察隊はこの子供にシューターの先を探らせようとするが、戦闘機の頭を持つ武器人間ジャパンヘッドに襲われる。

ジャパンヘッドを倒した偵察隊だったが、ディミトリは偵察隊を騙していたことで恨まれており、セルゲイによりシューターに放り込まれてしまう。
シューターの先には大量のバラバラ死体があり、それを取りにきた武器人間を追いディミトリは工場のさらに奥深くに入っていく。
実はディミトリは政府に両親を人質に取られており、博士の身柄と引き換えに釈放してもらうことになっていた。

狂気の博士

工場奥の大広間には大量の死体が天井からぶら下げられていた。
どこかに運ばれていく死体の後を追うと、そこには武器人間に改造されたイヴァンがおり、殴られたディミトリは気を失い博士の研究所に運ばれる。

ディミトリが目を覚ますと、ダイニングに拘束されており、特別な調味料が入ったスープを博士に無理やり食べさせられる。
博士は自身の研究の成果をディミトリに撮影させようとしており、ディミトリを武器人間の製造室に連れて行く。
そこではセルゲイら偵察隊も博士に捕まっており、看護師のエヴァも改造され博士の助手として武器人間の製造を行なっていた。

博士はフランケンシュタイン博士の孫で、ヒトラーの命で武器人間を製造していた。
博士はナチズムも共産主義も自らの改造で消し去り、争いを終わらせようとしていた。
博士はナチス親衛隊員の脳の半分を取り出し、セルゲイの脳の半分と交換することでナチズムと共産主義、両方の脳を持った人間を作り出そうとする。

英雄誕生

拘束されたディミトリも博士に改造されかけるが、そこにソ連軍が爆撃を始め、博士はディミトリを拘束したままどこかに逃げようとする。
しかし偵察隊の下っ端だったサシャが博士を撃ち殺し、博士の頭部とディミトリのカメラを取り、ディミトリを置き去りにして逃げる。
改造されたセルゲイは、もはや人間ではなく、ディミトリに噛みついて殺す。

その後、スターリンは博士を殺した証拠を持ち帰ったサシャを英雄として讃えるのだった。

レビュー・考察

終始カメラを通した目線で見る、一人称視点の怪獣映画。
武器人間の造形がグロテスクで、視点もあいまりバイオハザードのよう。
しかしカメラ視点はクローバーフィールドほどうまくいっておらず、ちょっと見ずらいシーンが多いのが難点。

ソ連とナチス、どちらがより凶悪かというような内容も垣間見える。

武器人間たち

博士に改造された哀れな武器人間たちには名前があり、かつては公式ホームページで紹介されていた模様。
その身体的特徴と名前を出てきた順にまとめる。

ケロイダー:右手ドリル、ぱっと見ロックマン。
ウォールゾンビ:両手鎌。
レイザーティース:鋼鉄顔面パカパカ。
モスキート:真っ黒口ストロー二本槍。ジャケットのセンター。
プロペラヘッド:顔面扇風機

作中の登場人物も次々と改造される。
イヴァン:エヴァが治療に失敗し死亡➡︎右手ハンマーの武器人間化。工場に入り込んだディミトリを襲う。
エヴァ:看護師、イヴァンの治療に失敗➡︎博士の助手マミィー・エヴァに。
セルゲイ:ディミトリをシューターに落として去ろうとするが、博士に捕まる➡︎ナチス親衛隊員の脳を移植され、ディミトリを噛み殺す。

非人道的なのはどっち?

ナチスは、幼少の時より動物実験を繰り返していた博士に目をつけ、非人道的な武器人間の製造をさせていた。
ソ連はディミトリの家族を人質にとり、博士を生捕もしくは殺害する任務を与え、ノビコフの偵察隊にカメラマンとして潜り込ませていた。

カメラは博士を生捕に出来ず殺害した際、証拠を残すために持たされている。
ちなみに本作の製作にはアメリカが噛んでいる。勝者こそが正義。

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