【エクストリーム単身赴任】映画「月に囚われた男」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2009年イギリスのS F映画
主演者はケヴィン・スペイシー, サム・ロックウェル, ドミニク・マケリゴット

こんな人にオススメ!
・長らく家族と会っていない単身赴任者
・AIなんて血の通わないロボットだと思っている方
・ラストはスカッとしたい

映画「月に囚われた男」が5分でわかる!【ネタバレあり】

あらすじ

もう一人のサム

地球のエネルギー問題を月の資源で解決するルナ産業。
サムはその月面採掘基地でAIのガーティと仕事をしており、もうすぐ三年の契約期間を終え地球にいる妻子の元に帰れるところだった。
月面基地は通信状況がいつも悪く、ルナ産業や妻子との連絡はいつもビデオレターだけだった。

そんな時、サムは熱湯を手にかけてしまい火傷をする。
応急処置を済ませ車両で採掘現場に向かうが、サムはそこで事故に遭い、気がつくと基地でガーティの治療を受けていた。

実はガーティはルナ産業とライブで打ち合わせをしていたが、そのことをサムに隠していた。
サムもルナ産業からのビデオメッセージを受け取るが、ルナ産業は決して外には出るなという指示していた。

そこでサムは基地内の配管をわざと壊し、外壁の異常を確認するとガーティに偽り外に出る。
サムはそのまま車両で事故現場に戻り、そこで誰かが倒れているのを見つける。
診察室に運ばれたその人物はサムそっくりで、手には火傷の跡があった。

ルナ産業からは基地に救助隊を送ると連絡がくる。
サムはお互いそっくりなことに戸惑っていたが、二人目のサムはお互いがクローンである可能性に気がついており、基地内に隠し部屋があると考え探し始める。
しかし一人目のサムはクローンの可能性に否定的で、二人のサムは喧嘩になる。
一人目のサムがガーディに妻子のことを尋ねると、それはオリジナルのサムの記憶を移植したものであると明かす。

真相

二人目のサムは、ガーディがルナ産業とライブで会議しているのを見ており、基地の外部から通信が妨害されているのではと考える。
二人のサムは車両に乗り、月面を探索しに行くが、一人目のサムは突然血を吐き基地に戻る。

基地に戻った一人目のサムだったが、トイレで大量の血を吐きさらに歯が抜け初めていた。
いつの間にか基地のシステムへのアクセスも拒否されるようになっており、サムの代わりにガーティがシステムにアクセスする。

サムが基地のデータを探すと、前のサムも三年の契約を終える頃には脱毛など体調の変化を訴えており、家に帰れるという希望を胸に地球に向かう冷凍ポッドに入っていたことがわかる。
サムは基地内に冷凍ポッドがあるのを見つけ、冷凍ポッドには入らず起動させるが、冷凍ポッドが地球に向けて射出されることはなかった。

そこに二人目のサムが月面探索から帰ってきて、基地を囲むように通信の妨害塔があるという。
一人目のサムは冷凍ポッドの部屋で隠し部屋があるのを見つけ、二人のサムと中に入るとそこには何体ものクローンもサムが眠っていた。

残酷な現実

一人目のサムは、車両で基地から離れ妨害塔の圏外に出る。
すると地球とのライブ通信がつながり、自宅とつなぐが電話に出たのは見知らぬ15歳の少女だった。
その少女は3歳だったはずのサムの娘で、その口から妻が去年亡くなったことが語られる。
さらにその家にはオリジナルのサムがいることがわかり、一人目のサムには帰る場所などないことがわかる。

二人目のサムは、一人目のサムが地球の家族とした通信記録を見て、ガーティにもう一人起こすよう指示する。
二人目のサムは、事故現場に死体がないと救助隊が怪しむと考え、新しく起こしたサムを代わりに置き、一人目のサムを地球に帰そうとしていた。

二人目のサムは、地球に向かう貨物船に一人目のサムを乗せようとするが、一人目のサムは地球には戻らないと断り、二人目のサムに地球に行くようにいう。

復讐

やがて一人目のサムは二人目のサムと妻の思い出話をしながら最期の時を迎え、二人目のサムは一人目のサムの死体を事故車両に置く。
基地に戻った二人目のサムは貨物船の乗り地球に向かおうとしていたが、ガーティは自身に全ての記録が残っているので失敗すると言い、自身のメモリを削除させる。
二人目のサムはに採掘機の進路を妨害塔に向けてから地球に向かい、その様子を一人目のサムが車両の窓から眺めていた。

その後、採掘機が妨害塔を破壊し基地は通信を回復。
地球に降り立った二人目のサムはルナ産業の行為を告発し、ルナ産業の世評は地に落ちるのだった。

レビュー・考察

ブラック企業に復讐する話。

エクストリーム単身赴任

サムの仕事は地球のエネルギーとなる資源を月で採掘すること。
基地に同僚はおらず、AIのガーティだけが話し相手。
通信は常に失敗するため、誰ともライブ会話はできずビデオメッセージのみ。
月へは単身赴任であり、オンだけでなくオフタイムでも一人である。
っていうか基地に当直するため、オンタイムもオフタイムもない。
契約期間は三年で、この間はこの状態が続く。

みなさんだったらこの仕事いくらで引き受けますか?

ブラック労働奴隷

きっとこんな強制労働場みたいな仕事を引き受ける人なんていなかったので、ルナ産業は考えたに違いない。
働き手がいないなら、働き手を作ればいいじゃないか…

こうして作り出されたのがクローン体サムシリーズ(多分)。
クローンだが、なぜか性能が微妙に違う。
一人目のサム➡︎温和。趣味はピンポン・模型・植物で手先が器用。
二人目のサム➡︎短気。勇気と行動力があるが手先は不器用。

オリジナルは地球におり、その記憶はクローンにも植え付けられている。
契約期間の三年とはクローン体の体の限界のことであり、三年の期間を終える頃には必ず体調が悪くなる。
前のサムは脱毛が激しくなり、一人目のサムは吐血していた。

こんなクソみたいな環境で絶望しないようにするためか、サムクローンには三年が終わると家族の元に帰れるという希望が与えられている。
オリジナルサムの家族の記憶が植え付けられているのだ。

どうせなら労働マシーンとしての記憶だけ植え付けとけばいいのに…と思わなくもないが、
それだと絶望して仕事サボったりする恐れがあるから、家族のためというモチベーションを植え付けてあるのだろう。

ライブ通信はできないので、妻子からのメッセージはいつもビデオメッセージ。
それでもサムクローンが仕事のモチベーションを保つには十分なものとなっていたようだ。
っていうかライブ会話させるとボロが出てクローンであることに気がつきかねないので、ビデオメッセージにしているのだろう。
しかもビデオメッセージならクローン体が変わるごとに再利用できて楽である。
なんと言っても通信は、ルナ産業によって意図的に阻害されているのだから。

温かみあるAIガーティ

ガーティはルナ産業と密かにライブ通話するなど、ルナ産業サイドかと思われていた。
映画序盤で、一人目のサムがわざと配管を壊し、ルナ産業に秘密で外に出ると言ったシーンのライトの反転が怖い…

しかしサムを守るため三人目のサムを起こしたり、自身の記録を削除させるなど、そのミッションはあくまでサムを守ることだった。
基地のデータにアクセスできなくなった一人目のサムのため、代わりにログインするシーンは泣ける。

ガーティは途中までは確かにルナ産業サイドで、二人目のサムが出てきた時に質問をはぐらかしたらりスッとぼけたりしていた。
それがなぜ、突然素直にサムがクローンで家族の記憶は植え付けられたものだと答えるようになったのだろうか?
家族の幻想に裏切られ続けるサムクローンたちに哀れを覚えたのだろうか?

なかなか人情味溢れるAIだけに、その可能性もありそうな。
でもこれだけ優秀なAIなら、サムクローンとかいらなかったんじゃ…??

スカッとするラスト

ラストは地球に降り立った二人目のサムがルナ産業を告発してスカッと終わる。
二人目のサムは出がけに基地の通信阻害装置も壊しているので、基地にはライブの情報が入り放題。
三人目のサムはすぐにでも家族に電話し、自身の記憶が植え付けられたものであることに気がつくだろう。

やはりこの仕組みを壊したのは、短気で攻撃的だが行動力のある二人目だった。

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