2014年カナダのサバイバルホラー
主演者はミッシー・ペリグリム, エリック・バルフォー, ジェフ・ループ
こんな人にオススメ!
・山行が好き
・低山とか余裕、準備なんていらない。
・動物大好き。
映画「ブラックフット」が5分でわかる!【ネタバレあり】
あらすじ
気配
アレックスは恋人のジェンと山にキャンプに出かける。
その土地に詳しいアレックスはジェンにブラックフットの小道を見せたいと考えていたが、現地のガイドによるとすでに封鎖されたという。
カヌーを借り、山深くに入っていく二人だったが、アレックスがテントを離れている間に、ジェンが軽薄そうなブラッドという男に話しかけられる。
アレックスはブラッドに好感を抱いていなかったが、ジェンに押し切られる形で夕食を共にすることになる。
別れ際ブラッドはアレックスにしつこく絡み、アレックスはジェンがブラッドに声をかけたことに腹を立てる。
翌朝、二人はブラックフットの小道を目指して歩く。
アレックスは森の中に大きな足跡があるのに気がついていたが、黙ってさらに山深くに入っていく。
その夜、テントで眠っていると何かがあたる音がし、二人は目を覚ます。
ジェンは誰かが石を投げているのだと考えるが、アレックスは気にすることなく眠ってしまう。
翌朝テントの目の前あった木が真っ二つに折れており、そこに何かがいたことがわかる。
遭難
ジェンは引き返そうとするが、アレックスはブラックフットの小道を見せたいとさらに奥に進む。
その途中、異臭に気づいたジェンは、何かに食い荒らされた鹿の死体を見つける。
ブラックフットの小道に向かう途中、ジェンがつまづいて転倒する。
アレックスはブラックフット小道には湖があるといい、汚れたジェンの顔を洗うのに飲料水を使ってしまう。
アレックスは湖のあるところに出ると思っていたが、ついたところは断崖絶壁で、目の前には一面の森が広がっていた。
この山はアレックスが昔よく来ていた場所だったため、地図を持ってきておらず、さらにジェンが持っていた携帯電話も勝手に荷物から出して置いて来ていた。
実はアレックスは最初の分岐ですでに道に迷っていたことを話し、遭難したことを確信したジェンはアレックスを責める。
実はアレックスが湖にこだわったのはジェンにプロポーズするためで、そのことを聞いたジェンはアレックスを責めたことを謝る。
黒い影
その夜は雷雨になり二人はテントで寝ていたが、その外にはクマのような生物が蠢いていた。
翌朝、アレックスが木に吊るしていた食料は、何かに袋ごと破られなくなっていた。
二人はアレックスの記憶を頼りに下山するが地図もなく道に迷ってしまう。
森の中には地面に大きな穴が空いてあり、それは熊の寝床だった。
その夜、二人は最後に残ったシャンパンを楽しんでいたが、暗がりに何かがいるのに気がつきテントに戻る。
翌朝テントを開けると、目の前に巨大な真っ黒なクマがいた。
二人はテントの中に隠れるが、クマはテントを引き裂き入ってきてアレックスが足を噛まれる。
ジェンはスプレーでクマを追い払うが、アレックスは足から大量の出血をしていた。
ジェンはパニックに陥ったアレックスを必死に励ますが、クマがテントに再び戻って来てアレックスは食い殺される。
ジェンはその場から逃げるがその途中でつまづき頭を打って気絶する。
目を覚ましたジェンはクマから逃げる際、アレックスの荷物から取ってきた結婚指輪を嵌める。
サバイバル
ジェンは木の上で眠っていたが、ヘリコプターの音に目を覚ます。
ジェンは必死に助けを求めるが、ヘリコプターの姿はどこにもいなかった。
ジェンは水たまりで乾きを癒し、野生のベリーを齧り山を降りる。
しかしそこにあのクマが現れ逃げるが断崖の渓谷に追い詰められてしまう。
ジェンは警笛を吹き、クマが驚いている隙に崖を下って逃げるが、その途中で崖から滑り落ちてしまう。
ジェンは足首を骨折し、木の棒で添え木をして逃げ続ける。
翌日、森を歩いていたジェンはとうとう力尽き、木にもたれかかったまま眠りに落ちる。
ジェンが目を覚ますと目の前には鹿がおり、ジェンが気がつくと逃げていった。
歩き続けたジェンは、湖畔にカヌーが置いてあるのを見つける。
それは数日前ジェンがアレックスと渡ってきたカヌーで、ジェンは最後の力を振り絞りカヌーを漕ぐ。
渡りきったところでジェンは力尽きるが、そこには観光客を連れたブラッドがおり、ジェンを助けに駆け寄るのだった。
レビュー・考察
実は実話シリーズ。
山を舐めた男が、最愛の彼女を危険に晒す話。
動物パニックスリラー クマ編。
ワニ編はコチラ!
舐めプの代償
アレックスの舐めプリスト
・向かっていたブラックフットの小道は侵入禁止になったことを知っていた。
・現地ガイドが薦めた地図を断った。
・クマの足跡を見つけていたが、そのことを黙っていた。
・ブラッドのガイドを嫉妬心から受けなかった。
・足を痛めていたのに強行した。
・湖が近い確信がないのに、飲料水を顔を洗うのに使った。
・アレックスはこの山をよく知っていると豪語していたが、よく来ていたのは高校生の時。
・初めの分岐で道に迷っていたのに、それを黙って進んでいた。
・ジェンの携帯を勝手に荷物から出して置いていった。
こんなアホ初めて見たというレベルで舐め腐っている。
その代償は、生きたままクマに食い殺されるという無惨な最期で払うことになる。
この映画を見た皆さんはこういうダメな人に引っかからないようにしてください。
まともにリスクマネジメントできない人が幸福な未来を築けるとは思えない…
湖畔でプロポーズしたかったとか言い訳にならない。
だとしても地図を置いて来ていい理由にはならない。
それで許してしまうジェンも実はだいぶダメである。
まぁダメカップルだったので、どうせ結婚してもリスクマネジメントの甘さで結局トラブルになっていたことだろう。
生き残るために
この映画の後半は、アレックスを失ったジェンが一人で山を降りるサバイバル映画になっている。
水たまりで乾きを癒し、野生のベリーで飢えを凌ぐ。ベリーが食べられるのを教えたのがアレックスなのがまたなかなか。
渓谷から滑落して足首を骨折するが、木の枝で添え木をし、杖を片手に歩き続ける。
ラスト付近の顔色は蒼白で、目の周りには深いくまができているのが印象的。
木の上で眠っている時に聞こえたヘリの音はやはり疲労が見せた幻覚だったのだろう。
やはり山行で必要なのは、引き上げる勇気なのだ。
道に不安を感じた段階で段階で引き上げていれば、こんな苦労とは無縁だったろうに…。
実話が元になっているようなので、皆さんはこの映画から蛮勇と勇気の違いを学びましょう!