【悲しみのUMA】映画「イグジスツ遭遇」が5分でわかる!

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2014年のアメリカ映画
主演者はドラ・マディソン・バージ、サミュエル・デイヴィス、ロジャー・エドワーズ
森の中で怪物に襲われるホラー映画

こんな人にオススメ!
・ビッグフットはいると思う
・一人称視点の作品が好き
・人類こそが正義だと思う

映画「イグジスツ遭遇」が5分でわかる!

あらすじ

・森の中で

若者5人のグループが夜間田舎道で車を走らせていると、道路上で突然何かに当たる。
周囲を見渡しても何もなく再び車を走らせるが、車中で撮っていたビデオには毛むくじゃらの大男のような影が映っていた。
その日は車中泊をすることにした若者達だったが、深夜なにかが泣く声を聞く。

森の中で休暇を楽しむ一行だったが、カメラマンをしていたブライアンは偶然森を横切る大男の姿をとらえる。
その話は誰にも信じてもらえなかったため、ブライアンは単身森に入り巨大な人形の足跡を見つける。

その夜、ブライアンは大男を呼び出そうとする。
しかし森の中から何かの叫び声を聞き慌てて小屋に逃げる。
小屋の電気を消し身を隠す一行だったが、何かは小屋の前まで来ており、窓辺に様子を見に行ったブライアンの目の前にその顔が映る。

翌朝森から逃げようとした一行だったが、彼らの車は何者かに完全に破壊されており、帰るのは不可能だった。
一行が泊まっていたのはブライアンの叔父の小屋だったが、叔父はこの森にはビッグフットが出るといい、ブライアンに使用を禁止していた。

・襲撃

ブライアンの兄マットは自転車で助けを求めに行き、ブライアンら残りの4人は小屋でビッグフットの侵入に備えていた。
その中でトッドは隠された地下室に銃があるのを見つける。

自転車で森を走っていたマットはスマホの電波が入るポイントを見つけ、叔父に電話をかけるが、そこにビッグフットが現れる。
ビッグフットはマットの自転車と同じ速度で走り、追いつかれたマットはビッグフットに殴られ気を失う。

小屋でマットの帰りを待っていたブライアンたちだったが、小屋に帰ってきたのはマットではなくビックフットだった。
夜になり、ビックフットに発電機を壊された小屋は暗闇に包まれる。
ビックフットは小屋のドアを壊して侵入してきたため、トッドは銃で応戦するが、ビッグフットにリズが捕まり負傷する。

ブライアンらは地下室に隠れるが、そこも見つかってしまいビックフットが入ってこようとする。
トッドがビッグフットに発砲すると、ビックフットに命中し、ビッグフットは森の中に逃げていく。
しかしその時リズはすでに息を引き取っていた。

・生きていたマット

翌朝地下室を出たブライアンらが見たのは徹底的に破壊された小屋の跡だった。

小屋に残るのは危険だと判断したブライアン・トッド・ドーラの3人は、リズの亡骸を小屋に残して森を歩くことにする。
その途中、マットの恋人ドーラはマットの遺品を見つけ嘆き悲しむ。

その夜森の中に身を隠していた3人だったが、そこにもビックフットが現れる。
3人は夜の森を走り逃げるが、何かの横穴からマットの声がするのに気がつく。

ブライアンがトッドの銃を借りて横穴を探索するとそこにはマットが横たわっており、足に大怪我を負っていた。
しかし横穴にビックフットが入って来たため、ブライアンはビッグフットを撃ち、マットを助けて穴を出る。

・相次ぐ犠牲者

ブライアンらが近くにあったキャンピングカーに避難すると、叔父から電話がかかってくる。
叔父は彼らがいた小屋まで助けに来てくれていたが、電波が悪く通話は途切れてしまう。

トッドは叔父に花火で居場所を知らせようとするが、ビックフットが現れトッドがやられる。
さらひビックフットはキャンピングカーを崖から突き落とし、マットとドーラが犠牲になる。

ビッグフットは崖下に落ちたキャンピングカーにも襲いかかってきたため、ブライアンはキャンピングカーを捨てて逃げる。
しかし森の中で追いつかれると判断し、死んだふりで凌ぐ。
ビッグフットはブライアンが死んだと思い、ブライアンをどこかに運んで行く。

・贖罪

ビックフットは5人の死体をどこかに集めており、その中で1人目覚めたブライアンはそこでビックフットの子供の死体を見る。

ビックフットはブライアンが生きていたことを知ると、ブライアンに子供の死体を見せつけるように押しつける。
しかしそこに叔父が現れビックフット銃で撃つが、叔父もビックフットにやられてしまう。

ブライアンらがこの森に入った時にぶつかったのはビッグフットの子供で、ブライアンはビックフットに子供を轢いたことを謝罪し、罪を償おうとする。
死を覚悟したブライアンだったが、気がつくとビックフットはその場を去っていた。

レビュー・考察

カメラ目線の一人称系モンスターホラー

登場人物整理

ブライアン:主人公、髭面のカメラマン
マット:ブライアンの兄
トッド:マットの友人
ドーラ:マットの彼女
リズ:マットの彼女

叔父:森のことをよく知る人物

ツーペア余り1、ブライアン哀れ。
ブライアンは、トッドとリズのイチャコラを盗撮しようとするあたり救いようがない。

一人称視点ホラー

映画は終始カメラの目線で進む。

基本的にはブライアンが持っているカメラ目線なので、ブライアンの一人称目線となっている。
そのため襲いくるビッグフットの恐怖をより身近に感じることができ、なかなかのホラーとして仕上がっている。

面白いのはブライアンが落としたカメラや、ヘルメットに備え付けられた自撮りカメラの映像もカメラ目線として使われていること。
これによりブライアンの別視点からの視点が提供されつつも、リアリティ溢れる演出がなされている。

ラストシーンで、割れたレンズ面に映し出される凄惨な光景が生々しい…

悲しみの連鎖

ブライアンが、車で森に入った時ぶつかった何かはビッグフットの子供だった。

ビッグフットはその復讐をするため車を壊し、次にブライアンら5人を襲った。
映画序盤で響く悲しげな鳴き声は、ビッグフットが子供の死を悼んでのもの。
5人の死体を子供の死体の前に集めたのは、ビッグフットなりよ子供への手向けだったのだろう。

ブライアンとマットの叔父はこの森にはビッグフットがいると、しきりに言っていたが彼らはそれを信じなかった。
それどころか叔父が忌避していた森の小屋を勝手に使いビッグフットの子供を轢き殺した。

どう考えてもブライアン達ウェーイ系が悪いな!

それがわかるまでは、単に化け物に襲われるホラーでしかないのだが、ラストビッグフットの子供の死体が出てくるシーンで全てがひっくり返る。
その華麗などんでん返しが本作の魅力。

ブライアンがビッグフットに謝罪し、罪を受け入れたことでビッグフットは復讐を諦める。
UMAなので性別があるかわからないが、ラストで見えたビッグフットの顔からはこれは母親だと確信できる。
謝罪を聞く、悲しみとも怒りともつかない表情がなんとも印象的な一本。

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