【失われた自己】映画「ブラッドショット」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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最強の力を持った悲劇のヒーロー

2020年のアクション映画
出演者はヴィン・ディーゼル、エイザ・ゴンザレス、サム・ヒューアン
人気アメコミを実写化したアクション映画

こんな人にオススメ!
・スタートから最強したい
・情報セキュリティ対策の大切さを知りたい
・アメコミヒーローが好き

プライムビデオ「ブラッドショット」が5分でわかる!

あらすじ

レイの悲劇

軍人のレイはアフリカでの人質救出の任務を終え、妻ジーナと久しぶりのひと時を過ごしていた。
翌朝、ジーナが朝食を買いに行っている間に、レイは武装集団に襲われ気を失う。

レイを襲ったのはマーティンという男で、妻ジーナも捕まっていた。
マーティンはなぜレイを尋問するが、何も知らないレイには答えようがない。
そしてジーナはマーティンに殺され、レイも撃たれて命を落とす。

レイが気がつくとそこは何かの研究所だった。
責任者のハーティングという男によると、レイの血液にはナナイトというナノマシンが組み込まれ、傷を負っても瞬時に修復するサイボーグとしてレイは蘇ったという。
研究所にはレイの他にも体の一部を改造した負傷兵がおり、足を改造したティブズや腕を改造したダルトンを紹介される。
その中に呼吸器を改造した女性KTもおり、KTとレイは意気投合する。

二度目の復讐劇

しかしレイはマーティンの記憶を失っており、ジーナを殺されたことを必死で思い出す。
レイは、ナナイトの力で瞬時に飛行機の操縦方法を調べ上げ、置いてあった自家用ジェットで研究所を後にする。

翌朝にはレイは市内の車両を全て特定、そこから見つけた怪しげな車列にトラックをぶつける。
その車列にはマーティンが武装集団に護衛されて乗っており、レイは圧倒的な力でマーティンを殺す。
しかし憎むべき悪であるはずのマーティンは、怯えた様子の一般人でとても凶悪な様子ではなかった。

目的を果たし、研究所に戻ったレイは損傷したナナイトの治療を受ける。
しかしその後、ハーティングにより記憶は消され、かつてハーティングを裏切ったバリスという男がジーナを殺すイメージが新たに植え付けられる。

兵士のことを顧みないハーティングにKTは反論するが、裏切れば呼吸器を止めると脅される。
目覚めたレイに再びナナイトの説明をし、同じように意気投合するKT。
そしてマーティンの時と同じようにレイはバリスを殺しに向かう。

レイはバリスの屋敷で撃たれ、力尽きたふりをして侵入、バリスの部下を次々と倒す。
レイはバリスを倒して再びジーナの復讐を果たすが、ウィガンズというIT担当のEMP攻撃でナナイトは停止、レイは捕まる。

不幸せな真実

ウィガンズはナナイトの原作者だったが、バリスに無理矢理働かされており、目を覚ましたレイと手を組むことにする。
レイはハーティングに毎回違う悪夢を見せつけられていることに気がつき、ウィガンズにナナイトを調べさせる。
その間レイはジーナの家を訪ねるが、ジーナとは5年前に終わっており、追い返される。

そこにハーティングの命を受けたティブズとダルトンが現れレイを攻撃する。
ジャックナイフでナナイトを停止されたレイはその場に倒れ、KTにはウィガンズを消す指示が与えられる。
ハーティングの元に運ばれたレイは騙したことを責め、絶対に見つけて殺すと宣言する。
KTはウィガンズを気絶させ護衛も倒していたが、ハーティングには取り逃したと報告する。

叛逆

レイは再び記憶を消され、今度はウィガンズがジーナを殺す悪夢を見せられる。
しかしKTがレイの悪夢に侵入し、ウィガンズがハッキングしたことで悪夢は醒め、レイとKTはハーティングに叛逆を開始する。

KTは研究所のサーバールームを完全に破壊し、レイはハーティングのもとに向かう。
しかしレイの前にはティブズとダルトンが再び立ち塞がる。
エレベータでの激闘の末、二人を倒したレイだったが、この激闘でレイのナナイトレベルは急激に低下する。
レイはハーティングを追い詰めるが、ナナイトレベルはついにゼロになり、レイはハーティングと自爆する。

レイが目を覚ますと目の前にはウィガンズがいた。
レイはKTと新たな未来を作ることにし、行き先も決めずに走り始めるのだった。

レビュー・考察

みなさん、自分の記憶が自分のものと自信をもって言えますか?
この映画は偽りの記憶を植え付けられ、操り人形として戦わされたサイボーグの話です。

作中に登場するハーティングが作ったサイボーグは全部で5人。

レイ  :ナナイト使用の完成形。圧倒的なパワーと回復力を誇る。
KT   :呼吸器を改造したサイボーグ。水の中でも呼吸ができる。
ティブズ:足をサイボーグ化。走るのが早い。
ダルトン:腕をサイボーグ化。腕は最大4本になり、蜘蛛のような動きを見せる。
バリス :かつてハーティングを裏切った。髭が濃い。

レイは全身サイボーグの完成形、全身サイボーグとかチャチなもんじゃない。
体の一部をサイボーグ化してたらT800飛び越してT1000ができてしまいました、という意味不明な飛躍的進化を遂げているのだ。

しかしナナイトのプログラムは、ウィガンズのオープソースコードで作られている。
凄いんだが凄くないんだか意味不明である。
結局そのことがネックとなり、ウィガンズにナナイトのコントロールを奪われたことが、ハーティングの敗因となる。
みなさんは情報セキュリティには気を遣おう。

他のサイボーグたちも改造部分のコントロールはハーティングが握っており、逆らえばボタン一つでKTの呼吸は止まる。
一人だけリスクがデカすぎませんか?

バリスなんてどこを改造されていたのか分からんが、お陰で(?)ハーティングの元から逃げ出せたとも言える。
やはり改造されていたのは髭、だったのかな?

腕や足を改造したティブズとダルトンはさすがに強い。
ラストの落ちるエレベータでの決戦はスピーディで爽快。
ダルトンの4本腕クライミングがカッコいい。
こういう凸凹コンビっていいよね!?
まぁ体の一部がT800な程度でT1000に勝てるわけがないのだが。

終始レイが最強すぎるのだが、記憶をハーティングにコントロールされているのがネック。
超リアルなVR映画を脳に直接ロードショーされ、人質救出からジーナの死までを繰り返す。
そして憎むべき相手はその時ハーティングが消したい相手。

ハーティングの支配を逃れてジーナの居場所を見つけ出すも、リアルではとっくに終わっていたあたり哀れ。
ハーティングに頼んでハッピーエンドの映画も作って貰えばwin-winのいい関係が気づけたのかもしれない。

どうでいいけど、研究所壊しちゃったらレイもKTも機器メンテできないんじゃ…

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