【渾身のホラーコメディ】映画「No Exit」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2015年のアメリカ映画
主演者はクリス・ディン, ケイティ・サヴォイ, ティム・チョ
殺人鬼の屋敷に泥棒に入るホラー

こんな人にオススメ!
・残酷なだけのホラーは苦手
・人間の悪意は底知れないと思う
・アジア系が活躍する洋画が見たい

映画「No Exit」が5分でわかる!【ネタバレあり】

あらすじ

・恐怖の屋敷

塗装屋を装って泥棒を繰り返すオリーとブレア。
次の仕事を最後にすることにしていたが、家主が突然帰ってきたためオリーが警察に逮捕されてしまう。

ブレアは借金をしてギャングの力を借りオリーを刑務所から出すが、その借金を返すためブレアの兄コナーの仕事を受けることになる。
コナーはオリーのことを嫌っていたが、オリーはブレアを守るため分前をもらわないことを条件に仕事に参加させてもらう。

仕事は空き家の泥棒だったが、家を訪ねたコナーと部下ライリーがいつまでも戻ってこないのでブレアが様子を見に行く。
オリーは見張りをしながらインカムでブレアと連絡を取っていたが、突然通信が途絶えたのでオリーも屋敷に入る。

しかしこの家に出口はなく、壁もガラスもとてつもなく硬くできていた。
ブレアとオリーが地下室に行くと、そこには泣き叫ぶ少女のビデオが大量に積まれており、家主がこの場所で少女を殺していたことがわかる。

・幽霊

スマホで連絡を取ろうとするが繫がらず、この家から出ている妨害電波を止めることにする。
地下室で何かの装置を見つけたオリーは、配線を乱暴にちぎって破壊する。
するとブレアのスマホがわずかながら反応し、ブレアは警察に電話をするが相手にはよく聞こえていない様子だった。

その時扉が突然開き、そこにはビビアンという女性が閉じ込められていた。
コナーとライリーがビビアンを助け、オリーとブレアが電話ができるところを探しにいくが、コナーとライリーが助けに入った途端扉が閉まり、二人はビビアンと部屋に閉じ込められてしまう。

怯えるビビアンだったが、再び扉が開いた隙に部屋から出て行きコナーもその後を追うが、ライリーが逃げ遅れて閉じ込められてしまう。
ライリーは部屋の中で幽霊を見たとパニックを起こし、再び扉が開いた時にはライリーの頭部は無くなっていた。

驚いたオリーとブレアは拷問室に迷い込み、そこにビビアンも入ってくる。
ブレアはビビアンのペディキュアが真新しいことに不審な点を覚え、彼女を縛るべきと主張するが、オリーは反対する。

そのとき、別の部屋からコナーの声が聞こえてきたため、ブレアが部屋を飛び出してしまう。
その瞬間拷問室のドアは閉まり、ブレアとオリーは分断されてしまう。
ブレアが閉じ込められた部屋には誰かが酸で溶かされていた。

ブレアが閉じ込められた隣の部屋からコナーの声は聞こえており、ブレアはコナーと扉越しに話をする。
しかしコナーも幽霊を見たと言い、その後言葉を発さなくなった。

・助け

そこに通報を受けた警官が屋敷を訪ねてくる。
警官は屋敷の家主タッカーと話をしていたが、拷問室の監視カメラでその様子を見たオリーとブレアはなんとか警官に事態を伝えようとする。

オリーとブレアは急いで警官に事態を訴えるが、警官は二人の話を信じなかった。
しかしそこにビビアンが現れ、タッカーに監禁されたと訴える。
警官に保護されたビビアンだったが、隙をついて警官を殺し、奪った拳銃で襲ってきた。

オリーとブレアは屋敷の中に逃げ込みその一室に籠城する。
逃げ道を探す二人の前に、死んだふりで生き延びたコナーが現れ、地下室に逃げ込む。
コナーは地下室で、監視室を見つけており、そこで屋敷内を監視しながらドアの操作をしていたことがわかる。
コナーは排水ダクトから逃げることを提案するが、オリーはタッカーとビビアンの犯罪を止めようという。

・Crush the skull

オリーとブレアが二人を誘き出し、コナーが監視室からドアを操作する作戦を立てるが、ドアの操作が思ったようにいかずオリーとブレアは拷問室で追いつかれる。
しかしオリーはタッカーの首にワイヤーをかけ、ブレアがクレーンを操作して首を括る。
そこにビビアンか現れタッカーを助けるが、オリーか隠し持っていた小型ナイフでビビアンを倒す。

ブレアは途中まで首を吊ったタッカーが本当に死んでいるか気になり、オリーとコナーがとどめを刺すことにする。
しかしタッカーは生きており、オリーが近づいた瞬間足をつかまれる。
ブレアはCrush the skullと叫び、オリーは持っていた鉄パイプを振り下ろすのだった。

残されたビデオには少女時代のビビアンが映っており、実は彼女もかつてタッカーに監禁されていたのだった。

レビュー・考察

泥棒に入った家が、めちゃくちゃヤバい屋敷だったという話。

この屋敷の主人タッカーは昔から少女を拉致しては監禁し、殺害したビデオを撮っていた。
メイシーも犠牲になった一人で、助けにきた母は目も前でタッカーに殺害され、ビビアンという名前を与えられた。
ビビアンはそのままタッカーの相棒となり、立派な殺人鬼として育った。

そんな恐怖の屋敷に盗みに入ってしまった不幸な泥棒四人。
その作戦を計画したのはコナーとライリー、二人揃ってバカである。
この作戦を立てるにあたって屋敷を調べた期間はわずか2週間。
2ヶ月の間違いじゃないの?とブレアだけでなく泥棒素人のビビアンにも呆れられる。

さらに窓ガラスが超硬い素材とわかっていて拳銃をぶっ放す。
いや、それ跳弾が自分に当たりますよね??
至近距離で撃ったのになぜか全員無傷だったが…

こうなるとチームの良心ブレアさんに期待したくなるが、この人も怖いと笑い出す癖のおかげで、ヤバい時に笑い出す。
真っ暗闇と突然キャハハ、拳銃突きつけられてもキャハハ。
突然後ろで笑い出すものだから、登場人物たちには一番のホラー要素になっている。

こんな感じでホラーの中にもコメディが織り込まれているが、そのバランスが素晴らしく絶妙。
ホラーを壊さず、かつ飽きが来ない程度にブレンドされているから、あっという間の90分を過ごすことができる。

ちなみにブレアがラストで叫ぶCrush the  skullが本作の原題。
余計な邦題をつけてしまったばかりに、映画のオチが意味不明になってしまった不幸な作品と言えるかもしれない。

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