【危険生物はだれ?】映画「アトラクション 制圧」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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優しいエイリアン

2021年のロシア映画
主演者はイリーナ・ストラシェンバウム, アレクサンドル・ペトロフ, リナル・ムハメト
ロシアに突然宇宙船が降りてくるSF

こんな人にオススメ!
・ひねったエイリアンものが見たい
・永遠の命より大切なものを知りたい
・愛ってなんですか?

プライムビデオ「アトラクション 制圧」が5分でわかる!

あらすじ

・親友の死

モスクワに隕石雨が降り注ぐ、それは大気圏で燃え尽きるただの天体ショーのはずだった。
しかし隕石雨と降ってきたのは、金属でできた巨大な球体、地球人類の構造物とは明らかに異なるものだった。

議員の一人が球体から出てきた宇宙人に挨拶に行くが、突然議員のペースメーカーが故障する。
同行していた軍人のレベテフ大佐は、宇宙人の敵意を煽ることなく静観することを提案、軍も様子を見ることにする。

この事件に巻き込まれ、レベテフ大佐の娘ユリアは入院していたが、幸い軽症で恋人のチョーマに連れ添われて退院する。
ユリアが学校に行くと事件で死んだ親友のスヴェタが弔われていたが、教師は宇宙人との交流を語ったので、ユリアは反発して教室を出て行ってしまう。

ユリアは親友の仇を撃つため、恋人チョーマとその友人らと戒厳令を破って宇宙船に接近する計画を立てる。
軍の知らない秘密の通路で宇宙船に近づく一行。
チョーマらと別行動をしたユリアは、破壊された自宅の高層マンションに戻る。
そこには宇宙人がいて、ユリアは反射的に銃で撃ってしまう。

しかし宇宙人には全く効かず、ユリアは驚いて高層マンションから落ちそうになるが、危機一髪のところで宇宙人に助けられる。
そこにチョーマらがやってきて、ユリアを助けるため宇宙人を高層マンションから落とす。

宇宙人が落下したところには、オーバーボディだけが残っており、ユリアはその側で偶然中の宇宙人が倒れているのを見つける。

・未知との遭遇

オーバーボディをガレージに隠したチョーマたちを置いて、ユリアはひとりオーバーボディの中身の宇宙人を密かに保護する。
宇宙人は地球人の男と同じ外観をしていたが、大怪我をしていたので、ユリアは知り合いの医者に頼んで病院の一室を借り治療する。

目を覚ました宇宙人がユリアの手首を掴むと、ユリアの手首には金属のブレスレットが嵌められる。
そのブレスレットは水と反応するらしく、シャワーで水滴が逆流する光景をユリアは楽しむ。
そして、目を覚ました宇宙人の男は自身の名をヘイコンと名乗った。

その頃レベテフ大佐は宇宙人の落とした正体不明の円盤を調べ、この円盤に水が引き寄せられているのを発見する。
レベテフ大佐は軍上層部にこの円盤を返すことを提案するが、上層部は彼らの唯一の手がかりであるとして返さないことする。

チョーマたちはオーバーボディを解析していたが、体を取り込まれそうになる。
危険を感じたチョーマは仲間とレベデフ大佐に会うため軍を訪ねるが相手にされない。
怒った仲間が軍に石を投げたことをきっかけに暴動が起こり、チョーマは軍に逮捕される。

ユリアは街を一人で歩いて不審者として軍に逮捕されたヘイコンを引き取りに行く。

・惑星間交流

ヘイコンはロシア軍に奪われた円盤はシルクといい、彼らにとって大切なものであるという。
ユリアはシルクの奪還を手伝うことにし、ヘイコンと父レベテフ大佐を訪ねる。

ユリアはレベテフ大佐の気を引いてシルクが保管されている研究室のキーを盗み、ヘイコンは円盤の中からシルクを取り戻し奪還することに成功する。
ヘイコンら宇宙人は永遠の命を持っており、シルクがそれを支えていると話し、その力でユリアの愛犬の目を治す。

ヘイコンはシルクを盗んだとして追われる身となってしまったため、ユリアはヘイコンとライブ会場に身を隠す。
そこでユリアがヘイコンと手を重ねると、ヘイコンのいた死のない天国のように美しい世界の光景が眼に映る。
ヘイコンは進んだ技術を持ったふたご座の星にいたが、隠れて地球を見に来た時、隕石雨で宇宙船のステルス機能が破損し不時着したという。

シルクを取り戻しヘイコンが宇宙船に帰ろうとしたところ、関係を深める二人が面白くないチョーマが仲間を引き連れやってくる。
抵抗しないヘイコンはチョーマたちに一方的に殴られ、持っていたシルクも奪われる。

しかし、チョーマがユリアに暴力を振るったことヘイコンは反撃に出て、チョーマたちを一瞬で倒す。
追い詰められたチョーマたちは銃を出してヘイコンを狙うが、その銃弾は外れてチョーマの仲間が犠牲になる。

・惑星間紛争

この事件を利用し、チョーマは群衆を扇動して宇宙船を襲いにいく。
暴徒たちが宇宙船に近づくと、中からボディスーツの兵士が出てきて激しい戦闘になる。

ユリアは軍用トラックを奪ってヘイコンと宇宙船に向かうが、そこにヘイコンのオーバーボディを着たチョーマが現れ、車は横転しユリアは気を失う。
ヘイコンはチョーマと戦うが、オーバーボディの性能は圧倒的で歯が立たない。

しかし目を覚ましたユリアが軍用トラックでチョーマを轢いたため、オーバーボディが破損する。
追い詰められたチョーマはユリアを銃で撃つが、それをヘイコンが庇って倒れる。

気を失ったユリアとヘイコンは宇宙船に運ばれ、治療を受ける。
レベテフ大佐は宇宙人に戦闘の意思がないことを伝え、暴徒との戦闘を収める。

そして宇宙船乗り込み、そこでユリアと対面する。
宇宙船のAIソールは、豊かな星にも関わらず争いの絶えない地球は侵入禁止になっており、資源の枯渇で人類は600年後に絶滅すると言う。

しかしソールはユリアがヘイコンを助けたことや、ヘイコンが命をかけてユリアを救ったことから、永遠の命より大切なものを見つけたと話し、検討事項とする。
宇宙船はヘイコンの亡骸を連れて帰り、ユリアは大佐と飛び去る宇宙船を見送るのだった。

レビュー・考察

ロシア発のエイリアン!その外見はメカニカルな流線型、しかしそれはオーバーボディ。
その正体は地球人そっくり。なんというご都合主義…。

地球よりはるかに進んだ文明の星で、違うもの食べていれば、例え起源が同じでも異なった姿形になるだろうに…。

宇宙人にとって地球は争いの絶えない未熟な文明の星、危険きわまるところだった。
楽園のような星で生活していたヘイコンが地球に不時着したのは隕石雨による偶発的な事故で、200人以上が巻き込まれて死亡した。

この事故で亡くなった友人の仇を取るため、恋人と宇宙船に乗り込もうとするが、そこで天然系イケメン宇宙人に命を救われズキューン!!!

仇討ちも忘れて宇宙人を看病、なんなら恋人も忘れてディスコでフィーバー!

恋人とられたチョーマが報復に来るのは自然な気がする。
まぁそれがわかっているからヘイコンはチョーマらの暴行を黙って受け続けたのではないだろうか。
さらにヘイコンはユリアを庇って死亡、永遠の命を投げ捨てて恋人を守る。

このヘイコンの行動と親友も恋人も投げ捨てて、ぽっと出の宇宙人に尽くしたユリアの愛に満足して宇宙船は帰還。
未熟な文明しか持たない人類の未来に可能性を見出す。

こいつ…節穴か!?

完全に序盤で忘れられた親友が不憫。

ちなみに宇宙船の動力は水で、シルクを通して地球から水を集めて宇宙船を修復している。
ユリアに渡したブレスレットも同じ材質でできており、シャワーの水を寄せていた。

宇宙船が去った後で、ロシアは水不足悩まされるということがユリアの独白で語られる。
ヘイコンさんの故郷では水有り余ってましたけど、地球では貴重な資源なんですけど!?

結局イケメン宇宙人は200名の人命と大量の水、そして上から目線のコメントだけを残して去っていった。
ほとんど山賊である。

そんな地球と宇宙の価値観の違いをわからせてくれるロシアンSF。
異文化コミュニケーションって難しいね。

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