【気高きホテルマン】映画「ホテル・ムンバイ」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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会社に尽くすかは個人の自由!インドの神上司に学ぶ最上のマネジメント

2018年のオーストラリア・インド・アメリカ映画
主演者は デヴ・パテル, アーミー・ハマー, ナザニン・ボニアデ
ホテルの客をテロリストたちから守るために奮闘するホテルマンを描いたスリラー

こんな人にオススメ!
・会社のために命をかけるのは当然!
・インドの社会問題に興味がある
・かっこいい上司に会いたい

プライムビデオ「ホテル・ムンバイ」が5分でわかる!

あらすじ

・事件の始まり

インドの金融都市ムンバイ、貧富の差の激しいこの街に暮らすアルジュンには臨月を迎えた妻がいた。
質素な家を後に勤務先の高級ホテルタージマハルに向かうアルジュン。
レストランで給仕係をしているアルジュンだったが、その日は靴を忘れて料理長のオベロイに叱られるが、彼の靴を借り何とか勤務につくことができた。

その日のホテルタージマハルには、大富豪の娘ザーラとアメリカ人の夫ディビッドが泊まりに来ていた。
ザーラはホテルの一室にベビーシッターのサリーと赤子残して、夫婦でレストランに食事に行く。
レストランではアルジュンがデイビッド夫妻の給仕を担当し、2人にワインを勧めていた。

その頃、ムンバイの駅では数人のテロリストによる無差別銃撃事件が起こり、100人以上が犠牲になっていた。
テロリストたちはホテル近くの飲食店でも銃撃事件が起こし、避難する人々がホテルに押し寄せてくる。
テロリストたちは避難民に紛れてホテルに入り込み、ロビーで無差別に銃撃を始める。

・悪化する事態

事態を察したアルジュンはレストランの客に隠れるよう伝え、1階を制圧したテロリストたちは上の階に向かって行く。
テロリストたちは客室をひとつひとつ訪ねて宿泊客を無差別に殺して回っていた。
テロリストたちはサリーの部屋にもやって来たので、サリーは赤子とクローゼットに隠れてやり過ごす。

赤子の父親ディビッドはザーラとレストランに隠れていたが、アルジュンが止めるもの聞かず、サリーの部屋に赤子を助けに行くことにする。
ディビッドはテロリストの目を盗んでエレベーターを動かすことに成功し、サリーと赤子のいる部屋に無事辿り着く。

レストランでは調理長オベロイがキッチンにスタッフを集め、宿泊客をラウンジに移動させ、治安部隊が到着するまでの時間を稼ぐ作戦を立てる。
アルジュンはレストランの宿泊客をまとめ、隠し通路でラウンジに宿泊客を送り届けることに成功する。

その時、ラウンジに怪我人が運び込まれてきたので、アルジュンは怪我人を病院に連れて行こうとする。
しかしその途中でテロリストに銃撃戦で敗れ、敗走してきた警察に遭遇しアルジュンは犯人扱いされる。
その様子を見ていた怪我人は1人でその場を逃げ去るが、テロリストに見つかり銃殺される。

その頃ディビッドはサリーと赤子を連れてラウンジに向かっていたが、テロリストに見つかったので、サリーと赤子を逃して自身が人質になる。

・テロリストの真実

警察の誤解が解けたアルジュンは、警察を警備室に連れて行き、防犯カメラでホテル内の様子を探る。
するとテロリストがラウンジのドアを叩いているのが見えたので、そのことをオベロイに伝え、宿泊客を非難させる。

警察もラウンジに向かいテロリストと銃撃戦になる。
この銃撃戦でテロリストの1人が足を負傷し、人質となったディビッドの見張り役になる。

このテロリストは、ブルと呼ばれる彼らの指示役が家族に約束の金を支払うか心配していた。
テロリストは家族に電話をかけてみたが、家族に金は支払われていなかった。

ザーラは他の宿泊客たちとラウンジに隠れていたが、家族が心配になりラウンジを出て探しに行く。
オベロイはそれを止めようとするが、ロシア人宿泊客のゴルデツキーがラウンジに隠れていることはテロリストたちに知られており、留まるのも危険だといい、数人がラウンジを出ていく。

しかしこの一団は、ザーラとゴルデツキーを残して全滅、残った2人もディビッドと共に人質になってしまう。

・現れた救助

翌朝になっても事件は解決しておらず、テロリストたちはブルの『時がきた』という指示に従い、ホテルの各所爆弾を仕掛け火を放つ。

アルジュンは警備室でホテルの様子を見ていたが、避難民がテロリストと鉢合わせしそうになっていることに気がつき助けに行く。
避難民の中にはサリーと赤子もおり、アルジュンは避難民をラウンジに非難させる。

治安部隊は間に合わず、ホテルの中心が火事になっていることから、オベロイは避難階段を使って全員で外に出ることにする。
その動きを察したブルは、テロリストたちに人質を全員殺して逃走を防ぐよう指示をする。

テロリストは人質を1人ずつ撃ち始め、それを止めようとゴルデツキーが噛み付く。
ゴルデツキーは撃ち殺され、ディビッドも犠牲になる。
ザーラも撃たれそうになるが、イスラム教の祈りを唱えたのでテロリストは撃てずに立ち去る。

テロリストたちは手榴弾でラウンジのドアを破壊し、侵入してくる。
宿泊客らはすでに避難階段で逃げた後だったが、テロリストの銃声を聞いて皆階段を駆け降りる。

逃げる避難民やホテルの従業員をテロリストが追撃してくるが、そこにインド軍治安部隊が現れテロリストを一掃する。
治安部隊に救助されたザーラは無事に避難したサリーと赤子に再会し、強く赤子を抱きしめる。
アルジュンも長い1日を終え妻子と再会を果たすのだった。

結局パキスタンいた首謀者は今も逮捕されず、ホテルタージマハルは21ヶ月後に再建され再開する。
そのオープンにはその雄姿を称えて世界中から人々が集まった。

レビュー・考察

実は実話シリーズ。

2008年に実際に起こったムンバイ同時多発テロを描いた作品。
実際のこの事件は、ムンバイ市内の10箇所の施設がテロリストに占拠され、172人もの人が亡くなった。
この映画の舞台、タージマハルホテルはこの事件最大の被害を被った所である。

本作もタージマハルホテルにイスラム原理主義テロリストが侵入し、無差別に銃撃を行うところから始まる。
この映画のメインテーマは、テロリストから命懸けで宿泊客を守ろうとする、誇り高きホテルマンたち。

アルジュンも命をかけて先導役を果たし宿泊客たちの安全を確保する。
特にやばいのが宿泊客をラウンジに導くシーン。宿泊客全員の動揺を鎮め、静かに危険地帯を潜って移動することを指示するとか地味に簡単にできることではない。
普通ならパニックに陥る奴が人は出てきて、テロリストに見つかり全滅しそうなもんである。

さらにラストはテロリストとの死の追いかけっこ。
治安部隊に助けらえれるのが先か、テロリストに背後かた撃たれるのが先か、まさに命懸けの逃避行をやってのける。

仕事に誇りを持って、命懸けでお客様を守る。
オモテナシの心が最高に美しい。

でもよく考えて欲しい。
従業員全員が会社が一番と考えていれば、たとえ死んでも納得だろうが、絶対そうじゃないはず。
家族が一番大事で本当は宿泊客を置いて逃げたい従業員もたくさんいるはずである。

もしこれが日本映画だったら、社長が従業員に玉砕を命令。社長は部下に現場を任せて1人で逃げちゃうだろうね!
「キミ、大事なお客様には指一本触れさすなよ!」とか言って帰っていきそうである。

会社なんかより自分の家族の方が大事な従業員もいるだろうに、そんなこと言ったら裏切り者の悪魔扱いされちゃうからね。
気持ち悪いね、鬱くしい国ニッポン!

だがホテルタージマハルはインドの会社、そんなファシズム教育を従業員にしていない。
事件が始まったとき料理長のオベロイは、従業員に宿泊客を助けるか、逃げるかの選択肢を与えている。
奥さんや家族がいるだろう、帰っても恥ではない」と言って自分は現場に残って現場を指揮するのだ!
これが世界の理想の上司ナンバーワン!
会社として宿泊客の安全は確保しないといけない、だがそれに付き合うかの選択を従業員自身に委ねたのだ!

このシーンが一番印象的、普段厳しい上司がイケメンになる瞬間である。

さらにこの映画はインドの貧富の差にもスポットを当てる。
主人公のアルジュンは貧困層、ほこりまみれのボロ家住まい。
テロリストたちに至ってはピザはおろか、水洗トイレすら知らない貧困層で、ホテルの豪華さを楽園と評した。

一方の宿泊客は建築家アメリカ人ディビッド、会社社長で元ロシア軍指揮官のゴルデツキーなど超スーパーエリート富裕層。
富裕層を助けるため、貧困層と貧困層が戦う構図は何か皮肉めいたものを感じないだろうか?

電話で宿泊客を部屋から誘き出すようテロリストに指示されたフロント係は、指示を拒否して死んだが、本当にそれでよかったのだろうか?

仕事に誇りを持つのはいいことだけど、所詮働くのは金のためにためでしかないのだから、金のために命を落とすのはやはり本末転倒ではなかろうか?

結果助かるのは富裕層、命は金で買える。間違いない!
まぁ、ディビッドもゴルデツキーも人質になった挙句死んでしまったのだが…

そんなな仕事と個人の在り方も考えさせてくれる本作。
あなたはどっち??

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