愛を求めた詐欺師と孤独な捜査官の鬼ごっこ
2002年製作のアメリカ映画
主演者はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス
天才詐欺師とそれを覆うFBI捜査官の絆を辿るドラマ
こんな人にオススメ!
・天才的な詐欺が見てみたい
・他人の絆を感じたい
・人生って世知辛い
映画「キャッチミーイフユーキャン」はどんな映画?
あらすじ
フランクが16歳の時、父の事業の失敗で両親は離婚し、フランクは家出をする。
父にもらった小切手を使うも不渡りとなり、 金を得るために小切手の偽造を始める。
しかし突然若者が銀行を訪ねても相手にされず、うまくいかない。
そんな時、パイロットが丁重に扱われているのを見てパイロットになりすます。
高校の取材の名目でパンナム航空のパイロットから情報を得ると、購買部にパイロットの制服をなくしたと嘘をつき制服を調達。
さらに給料小切手を偽造し、航空機をタダ乗りするようになる。
さらに銀行員と仲良くなり小切手換金のシステムを書き出すと、小切手に識別番号を打つ機会をオークションで購入、さらに巧妙に偽造するようになる。
しかしFBIの捜査官カールに追われるようにる。
カールはフランクの母の再婚先を訪ねてフランクが犯人であると確信しホテルに乗り込む。
しかしフランクはシークレットサービスの捜査官だと嘘をつき、まんまと逃げおおせる。
あるクリスマスイブの夜、フランクはカールに電話をかける。
フランクは自分のホテルの部屋を知らせるもカールは信用せず、話し相手がいないのだな!とフランクに言う。
フランクは電話を切ると、カールに告げた部屋を出ていくのだった…
レビュー
実は実話シリーズ。
ディカプリオ扮する小切手詐欺師兼偽パイロットフランクと捜査官カールの追いかけっこを描く。
タイトルのcatch me if you canとは鬼ごっこの掛け声のことらしい。
ディカプリオはディパーテッドの時も真面目にやっているのに育ちのせいでマフィアに送り込まれたが、今回の役もなかなか悲惨。
ただの青年が両親の離婚と貧困から天才詐欺師になってしまう。
度胸の良さは生来のものだったようで、高校時代にも嫌がらせをされた報復に臨時教師になりすまして恥をかかせたりしていた。
この時、フランクは周りが私服の中1人制服を着ていたので、それっぽく振る舞えば騙せると考えたのだろう。
この映画のキーワードに、ヤンキースが強いのはストライプのユニフォームしかみんな見ていないからだ。と言うのがあるんだけどそれを実践したのだろう。
それがパイロットのなりすましにもつながっていくんだね。
これってつまり社会人がスーツで仕事するのと同じなんだよなあ〜
私服じゃ信用されないような人でもパリッとスーツ決めて話したらそれっぽくなっちゃうもんな。
フランクがすごいのはパイロットだけでは飽き足らず、ほかの高度な職業もバンバンやってのけるところだ。
そのなりすまし方の見事さは必見!
そんなんなら私も偽パイロットになる!と考えたそこのあなた。
なりすましはフランクの断片的な知識からそれっぽく振る舞える天才的頭脳と話術あってなせる技だ!
我々凡人は真面目に働きましょう!
フランクも父が失ったものを取り戻すために詐欺をするんだけど、偽パイロットになった後父と食事するシーン。
己の手を汚してまで、家族を求めたフランクは果たしてその願いを叶えることはできるのか⁉️
しかし全く世間に相手にされなかったフランクが制服一つであっという間に社会的信用を得ていくのは、見ていて考えさせられるものがある。
どうだろう?私たちも普段●●大学だからとか、大手企業だからとか、そういう肩書きだけですべて信用してしまってはいないだろうか?
わかっていてもそういうので判断したくなるのは、やっぱ思考停止しているんだろうなぁ。
FBI捜査官カール、演ずるトムハンクスもすごいよね。役によって全く別人に見える。
キャラが強すぎてなんの役やってもその俳優自身になってしまう人もいるけど、この人はホント個性を殺して役になりきるよな。
フェデックスの社員のときと同一人物にはみえんかったわ。
このカールとフランク、クリスマスに妙な電話したりとだんだんと関係が変化していく。
その変化を逃さずキャッチしてほしい。
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