映画「ドントハングアップ」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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主人公はいつも正しいと一体いつから錯覚していた

あらすじ

いたずら電話をかけてはその様子を隠し撮りしてネットにアップする悪ガキ集団。
そのメンバー、サムとブレイディがいつも通りいたずら電話をしていると相手は挑みかかるような態度をとってきて電話を切るなと言う。

相手はブレイディの名前や今いる場所も正確に言い当て、自身をリーと名乗った。
リーはピザの配達に訪れたサムの元恋人ペイトンの名前も言い当て、その姿も見えているようだった。
さらにリーは2人にいたずら仲間のモーズリーが窒息死する様子を見せ、これからイベントが始まることを予告する。

サムが物音に気がついて裏口のドアを開けるとモーズリーの死体が倒れ込んでくる。
さらにペイトンが襲われ、サムとブレイディは仲違いしブレイディは当たりどころが悪く気絶する。

その時突然映った少女の動画に、サムはSNSで知り合った少女Izzyを思い出しSNSを開くと、Izzyは半年以上前からサム達を監視しており、ブレイディとペイトンが浮気している動画を送ってきた。
激昂するサムにリーはブレイディを罰すればペイトンを解放すると唆される。

しかしサムはブレイディを助け、ともに逃げようとするが、ブレイディはサム1人を家から閉め出してしまう。
家の外でサムは怪しい車に監禁されたペイトンを見つけ、ブレイディはモーズリーの死体が家の外に動いているのを見つける。
サムもモーズリーの死体を見つけ近寄ると突如現れた覆面の男に襲われバットで倒すが、その正体はなんとブレイディだった。

ブレイディの死に悲しむサムの前に犯人の男が現れ、サム達のかつてのいたずらで妻と娘を失った復讐をしていると語る。
サムが気がつくとナイフと拳銃を持って1人家の中におり、ブレイディだけでなくペイトンも亡くなっていた。
そこに警察が現れ、サムは大量殺人の容疑者として逮捕されるのだった。

レビュー

遠隔操作系ホラー。
犯人は画面越しに脅迫してきてその正体を決して出さない。
直接的な攻撃は画面越しだからできないんだけど、確実に精神を削ってくるジワジワ感がたまんない。
ジャンルとしてはアンフレンデッドダークウェブとかsearchとかが近い。

ただこの2作品と大きく違うのが主人公のサムとブレイディが基本クズヤローだと言うことだ。
タチの悪いいたずら電話で慌てる人を見て楽しむ、さらにそれをネットにアップして拡散しているんだから最悪である。

この映画面白いのは被害者と加害者がラストで綺麗に入れ替わるところだ。
最初ブレイディの両親が監禁されたり、モーズリーが殺されたりで完全にサム達は犠牲者なんだけど、真相が明らかになった時にその見方が完全に入れ替わる。

あぁこいつらひどい目にあって当然だわ…となるのだ。

ラストまで肩入れしてきた主人公への見方が180度変わる瞬間、そのやられた感を皆さんにもぜひ楽しんでほしい。
低予算系B級映画の傑作、こういう掘り出し物があるからプライムビデオは侮れない。

ところでなんでブレイディの両親脱がす必要があったんだ??

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