【実は実話!?】映画「持たざる者が全てを奪うHacker」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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偽り続けた青年が、自分を取り戻すサスペンス

2016年のアメリカ映画
主演はカラン・マッコーリフ、ダニエル・エリック・ゴールド、ロレイン・ニコルソン
不幸な家庭に生まれた青年がプログラミングに力で闇稼業に手を染めるサスペンス

こんな人にオススメ!
・サクセスストーリーが好き
・相棒モノが好き
・派手なアクションは苦手

プライムビデオ「持たざる者が全てを奪うHacker」が5分でわかる!

あらすじ

不幸な境遇から苦学し犯罪者に

幼い時両親とカナダに移住してきたアレックスだったが、生活は不安定で友達は母親の使っていたパソコンだった。
やがてネットで稼ぐことを覚えたアレックスはダークウェブというネット犯罪者集団のことを知る。

母が勤めていた銀行を解雇になり、金が必要になったアレックスはダークウェブにアクセス、ダークウェブの兵士となる。
盗品売買や通販サイトのハッキングで稼いだアレックスはさらに稼ぐため都会に出るが、都会は規制が厳しくうまくいかない。

サイ、キーラとの出会い

そんな時天才的な話術を持つサイと出会い、盗品を次々と売り捌く彼と組むことになる。
ダークウェブが腐敗した銀行家を罰している事を知ったアレックスは、かつて母を解雇した銀行に客として忍び込み銀行のパソコンをクラッシュさせる。
しかしアレックスは警備員に呼び止められ、銀行のセキュリティ担当を名乗る男にセキュリティを強化する事を条件にに見逃してもらう。

アレックスの挑戦は失敗こそしたものの、ダークウェブは彼を称え、リーダーのゼッドも好意的な反応を示す。
これがきっかけで、アレックスはダークウェブの女性キーラと組むことになる。

キーラはアンダーグラウンドの知識に優れており、多くの上物顧客を連れてきたが、稼ぎまくるキーラに裏があるとサイは疑い始める。
キーラが持ってきた大口取引の話に不信感を抱いたサイは、取引の場でキーラと口論を始め取引は失敗する。
警察が近くまで迫ってきていることを悟ったアレックスたちは3人で香港へ移る。

ダークウェブのヒーローに

偽造カートでの売買で稼ぐ3人、しかしサイが酔って喧嘩をしたせいで留置所に収監され、さらに使用を禁じたブラックカードを使ったことにアレックスは怒り、サイをチームから外してしまう。

キーラとアレックスは憧れるゼッドの気を引くため、ATMから金を盗み、大混乱を起こすことに成功する。
このことでゼッドからチャットをもらったアレックスはゼッドと会えることになり、ゼッドの部下になる。
アレックスらはゼッドのFRB議長銃撃事件に関わり、世界中の株価を暴落させる。

ダークウェブの崩壊

この事件の直後、アレックスとキーラは何者かに拉致される。
アレックスが気がつくと誰もおらず、アレックスはキーラがかつて足を洗って行きたいと言っていた場所へ向かうがキーラは現れない。

ダークウェブのサイトも閉鎖されており、ニュースではFRB議長銃撃事件でゼッドは逮捕、キーラは逃走に失敗し射殺されたことを報道していた。
アレックスがネットカフェで使っていてカードも偽造であることがバレ、アレックスは警察に逮捕される。

留置所で本来の自分と向き合ったアレックスは2年間の拘留の末、恩赦で釈放される。
釈放されたアレックスの前に現れたキーラ。

キーラは実はアレックスを捕まえた銀行のセキュリティ担当と手を組んでいた。
銀行のセキュリティ担当の男の正体は警察で、全てはゼッドに近づくために仕組まれていたことを知る。

アレックスは自身の本名のパスポートを受け取り、キーラと新しい人生を始めるのだった。

レビュー

一言でいうと、邦題で損しすぎた最高のB級映画である。

原題はHacher。だがハッキングはあまりしない。
そもそもこの映画h0us3みたいなネットセキュリティの話ではない。

この映画は、幼かったアレックスが犯罪者として大成し、全てを失い、本来の自分を取り戻すいわば自分探しがテーマとなっており、
カード偽造で偽名まま逮捕されたアレックスが、本名のパスポートを受けとって人生をやり直すラストは感動的。

しかもこれ、実話を題材にした映画らしい。

絶望的な家庭環境からパソコン1台で成り上がったということになるのかな。
偽造カードで稼ぎすぎた金があるから、もう一生不自由しないだろうし。

でもこの映画、感動的なラストより実は前半のカナダのシーンが面白い。
田舎で絶好調だったアレックスも、警戒心の強い都会ではうまくいかない。

そこで出会ったサイはまさに営業部長、軽妙なトークで盗品をガンガン売り飛ばす。

アレックス「時計買ってくれない?」
店主「盗品じゃないと証明できるなら買うよ」
サイ「俺に任せな」
サイ「ほら金だ!相手の気持ちになれば楽勝さ」

かっこ良すぎやろ!惚れてしまうわ、こんなん。
この辺のアレックスとサイの心地よい相棒感が、映画のテンポの良さも相まって爽快感抜群だ!

実はこのエピソード、商売で大切なことを教えてくれている。
ネットベンチャー界の著名人ピータ・ティールは、その著書「ZERO to ONE」で、優れたプロダクトなら勝手に成功すると思われがちだが、実はセールスもプロダクトと同じくらい重要と語っている。

アレックスとサイの関係はこのことを象徴的に、極めてわかりやすく教えてくれるワンシーンと言える。
営業職の皆さん、いつもありがとうございます!

このサイがいいキャラしているんだけど、サイにとってダークウェブとか実はどうでもいいんだよね。基本関係ないし。
中盤以降は、ゼッド逮捕のミッションを与えられていたキーラと、銀行に復讐したいアレックスがダークウェブに寄っていくにつれ、サイとの溝が深くなっていく。

そして最後は悲惨な最後を迎えるわけだが、そんなん忘れたようにアレックスがラストいい笑顔だったのには若干イラッとした。
誰のせいで死んだと思ってるんや!

この映画、邦題が悪いせいか埋もれているけど実はすごいB級映画。
テンポもいいし、ハラハラドキドキ、中盤の伏線にラストの感動までしっかり描かれている。

こういうB級映画を無料でふらっと見れるからプライムビデオは侮れないんだよなぁ〜 

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