あらすじ
ミニチュア職人のアニーが母を亡くす。
娘のチャーリーはおばあちゃんっ子でその死を悼んでいたが、死亡した野鳥の生首を切り落とす奇行を行っていた。
アニーの家でも奇妙な現象が起き、母の部屋のドアがひとりでに開いたり、母の墓が荒らされたりした。
アニーの息子ピーターは、アニーの頼みで妹のチャーリーを連れてパーティに行くが、チャーリの体調が急に悪くなったため病院に連れていくことにする。
チャーリーが息苦しさを覚え、窓から顔を出したところに木が立っており、チャーリーは激しく頭をぶつけて死亡する。
そんな時、アニーはジョーンという女性と出会い、死んだ人の霊魂を呼び出す儀式を教わる。
悪夢にうなされたアニーは、チャーリーの霊を呼び出すことを決め、夫スティーヴンとピーターの3人で儀式を行いチャーリーの霊を呼び出すが、チャーリーの霊魂がアニーに取り憑いたためスティーヴンが正気に戻す。
以来ピーターは何かよくないものに怯えるようになり、ある夜ピーターがチャーリーの気配を感じて目を覚ますと、突然何かに頭を強く引っ張られる。
ピーターはアニーに引っ張られたというが、アニーにその記憶はなく、スティーヴンに秘密で解決することにする。
まずアニーはチャーリーの部屋にあった気味の悪いノートを燃やそうとするが、自身が火に包まれたため断念する。
続いてジョーンの家を訪ねたアニーだったが、家には誰もおらず、室内には怪しげな儀式の跡とピーターの写真があった。
アニーが母の遺品を漁ると、母とジョーンは知り合いで、ジョーンという名すら偽名で、さらに地獄の王ペイモンをピーターに憑かせようとしていることがわかる。
さらにアニーは自宅の屋根裏部屋で母の首なし死体を見つけ、時を同じくして学校にいたピーターの体は意思に反し、体を机にぶつけ始めた。
スティーヴンは学校にピーターを迎えに行き、先に自宅に帰っていたアニーと合流する。
アニーはジョーンのことをスティーヴンに話し、儀式のノートを燃やすよう頼むが、スティーヴンは君は病気なんだと諭す。
アニーが自分でノートを暖炉に放り込むとスティーヴンは全身炎に包まれ、アニーの顔つきが一変する。
夜中目が覚めたピーターは、スティーヴンの焼死体を見つけ、異常な様子のアニーに追いかけられる。
天井裏に逃げ込んだピーターは大量の蝋燭と怪しげな儀式の跡、そして自分の写真を見つける。
ピーターが顔をあげるとアニーが天井に頭から突き刺さっており、自身の首をひたすら切っていた。
たまらず天井裏から窓ガラスを突き破って飛び降りたピーターは、離れの建物に母が吸い込まれるように入って行くのを見て後を追う。
そこには不気味な木像があり、それを崇めるようにアニーと数人の男が頭を垂れていた。
アニーより王冠を授かったピーターはすでに悪魔ペイモンに憑かれていた。
レビュー
ホラー、なんだけど怖い怪物やあからさまな悪霊みたいのが出てこない珍しいタイプ。
話はアニーの主観視点で進むが、アニーは夢遊病なのでタチが悪い。
主観的に見聞きしたものが客観的に妥当か区別できないからだ。
そもそもこのアニーさん、両親も兄弟もなんらかのメンタル疾患持ちというメンヘラ界のサラブレッド。
っていうか旦那さんよくこの人と結婚したな…
作中でもいきなりキレて正気を失ったり、やばい言動が相次いでいるんだけど気にならなかったのだろうか…
両親に結婚のご挨拶に伺った時の光景が気になりすぎる…
さぞかし修羅場だったことだろう。
この人恐ろしく冷静なんだよね、アニーがこっくりさんとか変なことやっても一切動じずに付き合うし、妙な騒ぎがあってもソファーでグースカ寝ているくらい。
そして君は病気なんだと常識的なソリューションを提示してくれるあたり、控えめに言ってメンタル猛者、あるいは最高の鈍感力の持ち主か。
いずれにせよ只者でないことは確かそうだ。
ある意味この人が一番ホラーかもしれん。
話の筋としては、死んだアニーの母とジョーンは悪魔教団的なものの同志で、教祖であるアニーの母の血を引く健康な男の肉体に悪魔ペイモンを憑かせる企みをしていた。
悪魔は男にしか宿らないから妹のチャーリーじゃダメで、兄のピーターが悪魔教団に狙われ、アニーはジョーンにまんまとはめられたという話。
公式サイトに解説もあるから見終わったらチェックしよう!
正直怖いというか通り過ぎてシュールですらある。
後半に出てくる悪魔教団の信者なんて何故かみんな全裸だし、アニーが天井に突き刺さっているシーンとか漫★画太郎先生か!と思わずツッコんでしまった。
なんなら漫★画太郎のババアの方がよほど怖い。
なんか見える人には伏線と恐怖が見えるみたいだから好きな人はトライしよう。
好きでない人は実写版漫★画太郎作品を満喫しよう!
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