【恐怖を克己せよ】映画「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2019年のアメリカ映画
出演者はケイティ・スティーヴンス、ウィル・ブリテン
恐怖の館を恐怖に陥れるホラー

こんな人にオススメ!
・女性が強い話が好き
・ちょっとグロがあっても大丈夫
・お化け屋敷を恐怖のどん底に陥れたい

映画「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」が5分でわかる!

あらすじ

・ハーパーのトラウマ

暴力的な恋人サムに悩まされる少女ハーパー。
その日はハロウィンで、ハーパーは気晴らしに女友達のアンジェラとベイリー、マロリーと飲みに行く。
ハーパーたちはそこでネイサンとエヴァン二人の男性と出会い、6人は病院近くのお化け屋敷に行くことになる。

お化け屋敷の入り口には、ピエロの仮面を被った人物がおり、一行に免責同意書と注意事項を渡し、スマホを没収する。
お化け屋敷は最初こそおもちゃの骸骨程度だったが、助けを求める女性が焼きごてをあてられるのを見て一行は恐怖する。
お化け屋敷は次第に気味が悪くなっていき、何かの袋が吊るされた油っぽい部屋や、チェーンソー男に襲われる部屋などが出てくる。

ベイリーはハーパーの母の指輪を借りていたが、途中のアトラクションで失くしてしまい、その際に自身も腕に切り傷を負う。
かつてハーパーの父は母に暴力を振るっており、実家はお化け屋敷のようだった。
指輪は暴力を振るわれた母が落としたもので、それをハーパーは拾ってずっと大切にしていたのだ。
ハーパーは実家を出た後も、実家に帰る夢を度々見ることがあった。
その夢では父は実家にいなくなっており、母ともうお化け屋敷ではないと喜び合っていた。

・恐怖の屋敷

一行が金網の部屋に入った時、入ってきたドアが突然施錠される。
金網の向こう側には途中ではぐれたマロリーがおり、一行の目の前で殺される。
施錠されたドアを壊すため、先に進んだネイサンは、そこでマネキンに紛れるように立っていた白い仮面の人物と出会う。

金網の部屋に残ったエヴァンは、金網の向こうに火かき棒が落ちているのを見つける。
細身のアンジェラが金網の隙間から手を伸ばして取ろうとするが、その手を何者かに踏まれる。

火かき棒を入手したエヴァンがドアを破壊しようとした時、ネイサンが白い仮面の男を連れて戻ってくる。
白い仮面の人物はミッチと名乗り、事故が起こったことを謝罪し、マスターキーでドアの鍵を開ける。
一行は来た道を引き返すが、ドアの一部が塞がれており、そばにあったトンネルから出ようとする。

しかしミッチはトンネルには罠が仕掛けられており、複数人が通ると発動すると言う。
エヴァンはミッチを信用できず、トンネルには一人づつ入るが、エヴァンの後にはミッチが入るように指示する。
エヴァンは無事にトンネルを抜けるが、その次に出たミッチはトンネルの出口を塞いでしまう。

トンネル入り口に残っていたハーパーら女性3人の元には赤い仮面の男が現れる。
逃げ遅れたアンジェラが赤い仮面の男に殺害され、ベイリーが捕まるが、ハーパーはその場から逃げ出す。
しかしハーパーも金網の部屋で追いつかれ、命乞いをしているところにネイサンが現れ釘打ち機で赤い仮面の男を撃退する。

お化け屋敷の入り口まで戻ったエヴァンだったが、入場時に預けたスマホがなくなっていた。
スマホはお化け屋敷のスタッフに盗まれており、ハーパーに電話をかけたサムは知らない人物が電話に出たことを不審に思う。

・最後の部屋

金網の部屋から逃げたハーパーは赤いバケツが吊るされた部屋に入る。
壁の指示通りに汚物の入った赤いバケツを漁ると中には懐中電灯があり、取った直後に部屋が真っ暗になる。
懐中電灯の灯りを頼りに先に進むハーパーだったが、釘を踏み抜き負傷する。

その頃ネイサンは屋敷のバックヤードに入っており、ベイリーが落としたハーパーの母の指輪を見つけていた。
さらにお化け屋敷の控室でミッチと遭遇、襲ってきたミッチと格闘し、天井の出口から外に出ることに成功する。

ハーパーが数々のトラップを抜けある部屋に入ると、そこには「鍵を見つけろ」という鏡文字のメッセージとTHE ENDと書かれた扉があった。
メッセージに従い鍵を探すと、ベッドの下に鍵があるのを見つける。
そこに何者かが部屋に入ってきたのでハーパーはベッドの下に身を隠す。

ベッドの下で恐怖をやり過ごすハーパーは、幼い頃父が母に暴力が振るうのを、ベッドの下でやり過ごしていた時のことを思い出す。

・覚醒

部屋に入ってきたのは赤い仮面の男で、ベッドの下を覗き込んだ隙にハーパーは鍵で攻撃する。
ハーパーはTHE ENDの扉に鍵を差し込み部屋を出るが、その先の廊下には銃が自動的に発砲されるトラップが仕掛けられた。
銃に当たらないようハーパーは廊下を這って進んでいたが、赤い仮面の男が追いつかれ、ハーパーに馬乗りになる。
しかしハーパーは赤い仮面の男に反撃、トラップの銃を使って殺す。

ハーパーが死んだふりをしていると、次は黒いローブの人物が迫ってくる。
ハーパーは身を隠して黒いローブを殺すが、その正体は捕まったはずのベイリーだった。

その頃サムはハーパーを探してお化け屋敷を訪れていたが、トラップにはまってピエロの男に殺される。

ハーパーがいる廊下は行き止まりになっていたが、その奥の壁をネイサンが外から壊す。
しかしハーパーの元にはチェーンソーの男が、ネイサンの元にはミッチが現れそれぞれ襲われる。
ハーパーはトラップの銃でチェーンソーの男を倒し、さらにネイサンが壊した壁から外に出てミッチを殴ってネイサンを助ける。

・最後の戦い

ネイサンとハーパーはお化け屋敷の助手をしていた男と出会い、このお化け屋敷が若者を殺すためにあることを知る。
二人は助手の案内で脱出しようとするが、銃を持った男に襲われる。
ハーパーは銃の男の片腕を切り落とし、さらに襲ってきた老婆のような仮面も頭部を扉に挟んで倒す。

ハーパーとネイサンは金網を登って逃げるが、そこに生きていた銃の男が追いかけてくる。
ネイサンはバットで銃の男を殴り殺すが、その際に腹部を撃たれてしまう。

ハーパーとネイサンは車でその場を離れ、ネイサンは病院に運ばれる。
ネイサンはハーパーにお化け屋敷で拾った彼女の母の指輪を渡す。

ハーパーは長い間帰っていなかった実家に帰り、母と再会を喜び合うが、突然その背後に仮面の男が現れる。
しかしそれは夢で、ハーパーが目を覚ましたのは病院のベッドだった。
ネイサンは看護師より退院届けを渡され、退院する。

後日、ピエロの仮面がハーパーの実家に侵入する。
しかしその家は数々のトラップが仕掛けられており、ハーパーは罠にかかったピエロの仮面に銃を突きつけるのだった。

レビュー・考察

少女が過去を乗り越え無双するホラー。
ある意味無双する少女がホラー。

ハーパーのトラウマ

少女ハーパーが育った家庭は荒れており、父がいつも母に暴力を振るっていたためお化け屋敷と呼ばれていた。
ハーパーは実家を出た後も、実家に帰る夢を度々見ていた。
その夢では暴力的な父はいなくなっており、母ともうお化け屋敷ではないと喜び合っていた。
ハーパーはそんな実家に長い間帰っていなかったが、皮肉なことに興味本位で入ったお化け屋敷はまるで実家のようだった。

理不尽な暴力に支配され、力無き女性たちはなす術なく犠牲になる。
しかしハーパーは思わず隠れたベッドの下で幼少時代の恐怖を思い出す。

恐怖の克服と覚醒

ハーパーが過去の恐怖を克服した時、その無双伝説は開幕する。

赤い仮面の眼球に鍵を刺して攻撃、銃のトラップでトドメを刺す。
次の刺客、黒いローブには赤い仮面から奪った農業用フォークを突き刺す。
しかし黒いローブの正体は拉致されたベイリー、闘争心が悪い方向に出た。
さらに追いかけてきたチェーンソー男を銃のトラップで倒し、返す刀でネイサンの首を絞めるミッチを殴り倒す。
銃を持ってきた男の片腕を切り落とし、老婆のような仮面は地下室の扉に顔を挟んでKO。
ラストは実家をトラップ屋敷に改装、襲ってきたピエロの仮面に銃を突きつけてジエンド!

お化け屋敷で自身に使われたトラップを使うなど、意趣返しもバッチリ!

カッコイイ!!

実はこのお化け屋敷、若者を殺そうとする悪の巣窟だったが、たった一人の少女により壊滅したことになる。
ランボーか何かか?というワンマンアーミーっぷりである。

元々ハーパーは乱暴な恋人サムに逆らえないくらい臆病な性格だったが、このお化け屋敷で見事に覚醒したということか…
ランボーというよりスーパーサイヤ人かな??

ピエロの仮面は一体誰?

ラストでハーパーは長年帰っていなかった実家に帰った模様。
しかしハーパーには病院でサインした退院届が、お化け屋敷の入場前に書いた免責同意書に見えていた。
案の定お化け屋敷で生き残ったピエロの仮面が実家に侵入してくるが、まんまとハーパーのトラップにはまり撃退される。

さて、このシーンのポイントは、なぜピエロの仮面はハーパーの実家の場所を知っていたか?にある。
退院届が免責同意書のオマージュだとすれば、ピエロの仮面は病院関係者だった可能性もある。

しかしここではピエロの仮面=ハーパーの実父説を推したい。
ハーパーが実家に帰ったということは、夢の通り父はいなくなっていたものと思われる。

では父はどこに行ったのか?
その暴力性をお化け屋敷で発揮していたのではないだろうか?
そこにたまたまハーパーが迷い込んでくる。
実父だからハーパーの実家を知っていて当然、実家を再びお化け屋敷にしようとした。
というのがラストシーンの真相ではないかとも思えるが、劇中ではそこまで明示はされていない。

ただ一つ確かなのは、もうハーパーが恐怖に怯える少女ではなくなったことだけだ。

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