2015年製作のアメリカ映画
主演者はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ
西部開拓期のアメリカを生きた伝説の罠師のサバイバルを描いたヒューマンドラマ
こんな人にオススメ!
・大自然サバイバルがしたい
・西部開拓期が好き
・貫禄の出たディカプリオが見たい!
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あらすじ
グラスの不幸
開拓期のアメリカ、毛皮を求めて狩りをしていた白人ハンターたちが、インディアンのアリカラ族の襲撃を受ける。
アリカラ族は毛皮を狙っており、壊滅したハンターたちは毛皮を諦め船で逃げる。
生き残ったハンターたちは川を下り、残った毛皮を隠して山を越えて砦に戻る計画を立てるが、一部のハンターが捨てるはずだった船を勝手に使って逃げてしまう。
残されたハンターたちは山に越えるが、その途中灰色熊に襲われたハンターのグラスは瀕死の重傷を負う。
フィッツジェラルドの裏切り
その場に野宿したハンターの一行にインディアンが訪れ、馬と毛皮を交換してほしいという。
聞けばインディアンは娘ポワカを白人に誘拐されており、馬で探したいという。
ハンターたちは瀕死のグラスを担いで雪山を越えようとするが、不可能を悟り、息子のホークと老練なフィッツジェラルドを残してグラスをその場に置いて行く。
グラスが息を引き取ったら埋葬して本隊に追いつく手筈だったが、本隊に置いていかれることに焦ったフィッツジェラルドはグラスは殺そうとする。
ホークはそれに気づいて止めようとするが、フィッツジェラルドに殺される。
フィッツジェラルドはアリカラ族がきたと嘘をつき、グラスを置いて仲間とその場を去る。
蘇りし者
一人残されたグラスは息を吹き返し、ホークを弔い、傷口を焼いて塞いで生き延びる。
そこにアリカラ族が追いついてきたため川を泳いで逃げ、激流に流されながらもなんとか岸に泳ぎ着く。
雪山を登った先でグラスはインディアンに助けられ、行動を共にすることになる。
その頃フィッツジェラルドは砦に戻ることに成功しており、グラスを埋葬したと嘘の報告をする。
吹雪の中倒れたグラスはインディアンの治療を受け、その途中夢でホークと会う。
グラスが目覚めるとインディアンの姿はなく、白人に殺されていた。
インディアンを殺した白人たちは近くで野営しており、誘拐されたポワカもこの集団に捕まっていた。
グラスは集団を奇襲し馬を奪うが、別のインディアンの集団に襲われ崖から落ちてしまう。
復讐
死んだ馬の体内で猛吹雪を凌ぎ生き残り、ついに本隊のもとにたどり着くグラス。
しかしフィッツジェラルドはすでに隊の金庫を奪って逃走しており、グラスは怪我を押してそれを追うという。
グラスは息子ホークの敵フィッツジェラルドに追いつき格闘になるが、あと一歩のところで復讐を神に委ねると、フィッツジェラルドを川下のインディアンの元へ流す。
フィッツジェラルドはインディアンに殺され、グラスは負傷した体で森を歩き、死んだ妻の幻覚を見るのだった。
レビュー・考察
白人のグラスがインディアンに助けられ、自信を裏切った白人に復讐する話。
この映画レオナルド・ディカプリオ扮するグラスがとにかく不死身。
グリズリーに襲われて勝利、瀕死の重傷を負うが生き残る。
フィッツジェラルドに置き去りにされてもうダメだとなるが、川までたどり着いて罠で魚捕らえてそのまま捕食。
インディアンに治療をうけ一時は白人襲えるほど元気になるが、崖から落ちて再びピンチ。
猛吹雪を死んだ馬の体内で凌ぐなどサバイバルな生命力に満ち溢れている。
実話…なんですよね??
若い時はキラキライケメンだったディカプリオにも、こんな家族愛溢れるサバイバーが演ずることができるあたり、歳をとって役柄に幅が出たなぁと感じさせてくれる。
映画のテーマとしては白人とインディアンの関係を描いており、冒頭ではインディアンが毛皮を奪いに30人以上の白人を殺したりインディアンの危険さが描かれる。
しかしグラスが置き去りにされるあたりから話は一転。
白人がインディアンをあちこちで虐殺しているのが明らかになる。
こんなんをマニュフェストディスティニー=明白な使命と語って正当化していたんだもんな。
牛や馬は食べるために神が創造したと正当化するのがキリスト教の考え方だけど、こういう自己正当化力が白人の強さなのかもしれない。
常に迷いなく自身が正義なのだ。
映画自体は二時間半以上と長いが、そんなに濃密でないなから疲れない。
途中途中で挟まれるアメリカの自然風景が美しい。
とにかくどこまでも広がる平原、激流の大河、白く厳しい雪原、バイソンの群れに狼とほとんどモンスターハンターの世界観である。
アメリカ自然百景としても面白い。