2012年アメリカ映画
出演者はジェフリー・ディーン・モーガン、キーラ・セジウィック、ナターシャ・カリス
謎の箱を開けてしまった少女を救うホラー
こんな人にオススメ!
・本格派ホラーが好き
・ヒゲのないジェフリー・ディーン・モーガンが見たい
・医学の進歩に興味がある
プライムビデオ「ポゼッション」が5分でわかる!【ネタバレあり】
あらすじ
不幸の始まり
老婆が何かの箱を壊そうすると体は勝手に動き出し、老婆は全身を強く打って重傷を負う。
クライドは週末の間、別れた妻ステファニーから娘のハンナとエミリーを預かる。
エミリーはバザーで老婆が壊そうとしていた箱を気に入り、買ってしまう。
夜エミリーが一人で箱を開けると、中には蛾の死骸や指輪、動物の像、歯のようなものが入っていた。
翌朝悲鳴で目を覚ましたエミリーがハンナの部屋に行くと、箱で死んでいたはずの蛾がベッドに入り込んでいた。
蛾
次週、再びクライドの家を訪れたハンナとエミリーは、家の中が荒らされているのに気がつく。
さらに真夜中、箱がひとりでに開きエミリーは誰かに呼ばれる。
翌朝クライドがエミリーを呼びに行くと、エミリーは箱を不気味な顔で覗いており、さらに朝食の席ではクライドをフォークで刺してしまう。
その夜、ハンナが洗面台を開けると中から大量の蛾が飛び出してくる。大量の蛾はエミリーの部屋から出てきており、一面の蛾の中にハンナはいた。
箱に執着するエミリー
クライドはハンナとエミリーをステファニーの元にかえし、夜エミリーに電話すると、クライドの家に置いてきた箱のことを気にしており、触らないように言われる。
エミリーは吐き気を覚えて口の中を除くと、指のようなものが喉の奥から出てきて驚く。
箱に執着するようになったエミリーは、学校で暴力沙汰を起こす。
箱を没収した教師が開けようとすると、体がひとりでに動き出し、教師は壁に叩きつけれ重傷を負う。
クライドが箱についてエミリーに尋ねると、箱の中に女性の友人が住んでいると言い出したので、クライドは密かに箱を捨てる。
悪魔の箱
箱のことでクライドがエミリーと口論しているとエミリーは突然痛がりだし、クライドに殴られたと家を飛び出す。
箱を取り戻したエミリーに大量の蛾が入り込んで、気を失っているところをクライドが助ける。
箱は再びクライドが回収し、知り合いの大学教授に見せる。
すると箱はある教団が悪魔を封じ込めるために作ったもので、開けてはならないと言うメッセージが込められていることがわかる。
クライドはこの箱を作った教団の施設を訪ね、悪魔は生命を求めエミリーに取り憑いていることを知る。
解決方法は悪魔の名を呼び、箱に戻すことだと言われるが、悪魔の報復を恐れた教団は協力しようとしない。
しかし、教団の一人ザデックが戒律を犯して協力してくれることになり、二人はエミリーの元に向かう。
ザデックの除霊
その頃エミリーは獣のように冷蔵庫を漁っており、エミリーはいないと言って暴れ出す。
エミリーはステファニーを殺す直前で正気に戻り泣きついた。
エミリーを精神科医に見せるため準備をしていたステファニーの恋人がエミリーに攻撃され、気を失ったエミリーの口から蛾が出てくる。
病院に運ばれたエミリーがMRI検査を受けると、体内には人影が映っており、クライドはザデックと除霊の儀式を行う。
儀式の途中で暴れ出したエミリーはザデックを襲い病院内を走って逃げる。
追いかけたクライドは死体置き場でエミリーに襲われるが、突然エミリーは正気に戻る。
ザデックは悪魔がいなくなったことに違和感を覚えており、呪文を唱えるとクライドの体が勝手に動き出し、クライドに悪魔が取り憑いたことがわかる。
ザデックがさらに呪文を続けると、クライドの喉から化け物が這い出てきて箱に閉じ込められる。
クライドとステファニーは家族を取り戻し、再び夫婦となった。
しかしザデックは箱を隠しに行く途中で交通事故に遭い、箱は再び世に放たれるのだった。
レビュー・考察
実は実話シリーズ。
元ネタはディビュークの箱、所有者を次々に不幸にした謎の箱である。
最初の持ち主はポーランド移民のアメリカ人女性、箱を開けなかった。
二人目は骨董品蒐集家。体調不良になりオークションへ。
三人目は大学生。家電がスパーク、害虫発生でネットオークションへ(かなりバズった模様)。
四人目は医療関係者、異常現象が起きたのでユダヤ教の指導者に相談。悪魔を封印。
五人目は超常現象研究家。博物館で保管。
この映画での父親役はジェフリー・ディーン・モーガン。
数々の映画で主演を飾った名優だが、結構ひねくれた役柄が多く、何気に今回のような生真面目な父親役って結構新鮮だったりする。
人間ヒゲがないだけでこんなに印象変わるものか…
され、そんな父親と対照的に離婚済みの妻ステファニーが終始ポンコツなのが印象的。
クライドのいうこと何一つ信じないで、ひたすらヒステリックにがなり立てる。
大量の蛾が出てきたり明らかに普通じゃないことが起きているのに、裁判とか精神病院とかやってる暇ないでしょ??
別れて正解だよクライドさん。
ステファニーにはクライドと別れた後に付き合った恋人の男がいるのだが、この人も結構ポンコツでかつ哀れ。
エミリーの変化に全く気がつかず、常識的な対応取ろうとして最後は取り憑かれたエミリーに襲われ全部の歯が抜けて敗走。
しかもそのことを誰にも心配してもらえない。マジ哀れ。
しかもラストでステファニーはクライドとよりを戻しており、初めから全くいなかった感じにすらなっている。マジ哀れ。
美味しいところは教団のザデックが全部持っていく。
悪魔にびびってへっぴり腰の対応をとる教団の教義を冒してまで、クライドに協力。
ほぼひとりで悪魔を封印した上、車をもらってクールに去る。
終始クールな感じがかっこいい…。
しかし最後は悪魔の手引き事故を起こし、非業の最後を遂げる。マジ哀れ。
結果だけ見ればステファニーの一人勝ちで、仕事漬けだったクライドが家にいるようになってくれて家族も元通り。
なんでヒステリックにがなり立てていただけのこの人が一番いい思いしているのでしょうか??
また結婚したクライドさんの記憶力が心配である。
悪魔ってMRIに映るんだと勉強になった。医学の進歩もここまできたかと言う感じである。