【これは盗作ですか?】映画「イエスタデイ」が5分でわかる!【ネタバレなし】

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あなたにとって本物とは?そして成功とは?

2019年製作のイギリス映画。
出演者はヒメーシュ・パテルリリー・ジェームズケイト・マッキノン、エド・シーラン。
ビートルズのいない世界線に迷い込んだミュージシャンを描いたコメディ。

こんな人にオススメ!
・人生の成功について迷っている方
・明るい話が好き
・ロマンス要素も欲しい

あらすじ

ミュージシャンのジャックは、幼馴染のエリーのお陰で音楽フェスへの参加をキメる。
しかし盛り上がりはいまいちで、ジャックは音楽を辞めると言い出す。

その帰り、世界で12秒間の停電が起き、ジャックは自転車で事故を起こしてしまう。
無事退院したジャックは、仲間にビートルズのイエスタディを演奏する。
ジャックの演奏に感動しつつも、誰もがビートルズなんて知らないという。
最初は悪い冗談と思っていたジャックだが、ビートルズがいない世界になっていることに気がつく。

ビートルズの曲で成功し、どんどん有名になるジャックに、エド・シーランからツアーの前座を依頼される。
モスクワでのライブを大成功させたジャックは、エドのマネージャーの誘いでロサンゼルスに行くことになる。
だがモスクワライブの観客に、ビートルズの曲を演奏するジャックを呆然と見つめる1人の男性がいた…。

ロスでのレコーディングに加え、ネットライブも成功させたジャックはビートルズゆかりの地を訪ねてリバプールに行く。

リバプールでエリーと再会したジャック。
しかしエリーはジャックがアメリカに帰ることを嫌い、彼に別れを告げるのだった…

レビュー・考察

ビートルズ。その名曲の数々はいまでも歌われ続け、私たちを楽しませてくれる。
この映画では、ビートルズの曲がいくつも流れるけど、これもビートルズだったのか!というのもチラホラ。

そんなビートルズがいない世界線に、ひとり記憶を引き継いだミュージシャンがいたらどうなるのか?曲がいいのは間違いない。売れるのは初めからわかっている。

んだばもうパクるしかないw

この映画、おもしろいのはその微妙なリアリティー。
ビートルズの曲を他人が演奏したからといって、すぐにうまくはいかない。
両親にはまともに聞いてもらえず、学校での演奏もイマイチ、テレビに出てもスーパーで働く彼をからかう発言に傷つく。

こうなると名曲ってなんだろうね?五線譜?アーティストの声?顔?キャラクター?自体の価値観?
ビートルズの曲だけを真似した冴えないミュージシャンはビートルズになれるのか?
ミュージシャンと作曲家どっちに価値があるのだろうか?そんなテーマ性を感じる。

そのあたり音楽は他の芸術と違うから面白いよね。

そしてこの映画もう一つのテーマ仕事観。
ビートルズの盗作でモーツァルト扱いで成り上がっていくジャック。
そのジャックを支えつつも、仕事より自分を取ってほしいエリー。

ジャックは仕事とエリーどちらを選ぶのか?
なんど焼き直ししても語り尽くせぬ永遠のテーマである。

スーパービジネスマン、エド・シーランのマネージャー。
欲しいものはマリブの豪邸、日課はヨガマットで海を見ながらエクササイズ。
アメリカを体現したようなTheエリートの彼女は、ジャックに即断即決と失う覚悟を求める。
そして上位数パーセントのエリートが見る世界の過酷さをかいまみせてくれる。

実はジャックもマネージャーと共通してて、二人ともやりたいことを追求しているんだよな。
ジャックは音楽、マネージャーは金。

ジャックはなんどか心折れて音楽やめようかなといい出すけどそれでもやめない。
でもそれで正解なんだよな。

どんなに世間がバカにしても、自分軸を持って精一杯頑張ったらそれだけで満足だ。
他の人に認めれるために、得心できないこと頑張っても虚しいもんな。

芸術家、岡本太郎先生もその著書「自分の中に毒を持て」のなかでこう言っている。

成功とは、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精いっぱい挑戦した、それで爽やかだ

自分の中に毒を持てより


毎日サイコーの人生を送りたいよね。
この映画でジョンレノンがどんな人生を送ったか?その答えは見ての楽しみだ!

ちょっと話が重くなったけど、ジャックが成功し出すと急に彼を誇り出す両親とかちょっとコミカル。
レットイットビー聞かせた時はほとんど興味もってなかったのに、第一人者みたいになっとるw

ビートルズだけでなく、コーラもタバコもハリーポッターもないそんなパラレルワールド。
そんな世界でジャックが掴む成功の行方は、皆さん自身の目で確かめて欲しい!

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