2024年のイギリス映画
主演者はスコット・チェンバース、タルーラ・エヴァンズ
成長したくまのプーが仲間と人類に復讐するホラー映画の続編
こんな人にオススメ!
・パロディに寛容な方
・グロくても大丈夫な方
・プー様の魔法剣に興味のある方
映画「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」が5分でわかる!
あらすじ
100エーカーの虐殺
100エーカーの虐殺と呼ばれる虐殺事件の後、事件はホラー映画として公開され、事件に巻き込まれたクリストファーは犯人扱いされ非難されていた。
一方で森には怪物がいるというクリストファーの主張を信じる者たちは、100エーカーの森でプーたちを捜索し始め、追い詰められたプーはかつての仲間と手を組むことにする。
プーは森の中でピグレットやオウルと潜んでいたが、日々力の弱っていく現状に、オウルは人間たちに打って出るべきだと主張する。
プーたちの隠れ家を武装した男たちが襲撃し、プーが全員返り討ちにするも、ピグレットが射殺され犠牲になる。
クリストファーには女性の友人レクシーがいたが、クリストファーの両親も人殺しと非難されるなどしていたため、クリストファーは彼女を遠ざけていた。
そしてクリストファーが勤務する病院も非難の的となり、クリストファーは病院を辞めざるを得なくなる。
100エーカーの虐殺以降、セラピストの催眠療法を受けていたクリストファーは、セラピーの中で過去の記憶を探り、プーが実は幼い時から残虐だったこと、幼少の頃何者かに弟ビリーと友人が何者かに攫われたことを思い出す。
クリストファーは誘拐犯の顔を思い出そうとしていたが、その像はぼやけていてはっきりとは思い出せなかった。
プーの秘密
翌朝、警官が訪ねてきてクリストファーの友人が森で襲われたという。
襲われた人物のうち2名は死亡したが、唯一重傷を負いながらも生き残ったアーロンの顔は醜く変形しており、クリストファーにお前が正しかったと伝える。
その時、病室を男がのぞいているのに気がついたクリストファーは、その男こそがビリーの誘拐犯であることを思い出し後を追う。
クリストファーが男を問い詰めると、誘拐したビリーらは金のためギャラップという男に渡された。
ギャラップはマッドサイエンティストで、ビリーら子供たちはギャラップによりその遺伝子を弄られ、生きたまま動物に姿を変えられたという。
しかしその後、ギャラップは証拠隠滅のため子供達を殺して100エーカーの森に埋め、ギャラップ自身も男に殺され他の場所に埋められたという。
しかしその後、男が現場を見にいくと埋められたはずの動物となった子供たちは土中からいなくなっており、怪物となって今も森に住み続けているという。
全てを話した男は自ら銃を取り、クリストファーの目の前で自殺をしてしまう。
男からギャラップの研究記録を渡されたクリストファーは、動物にされた子供たち子供たちは次第に凶暴化しており、ギャラップは制御できなくなるのを恐れて、子供達を殺そうとしたことを知る。
悪夢の再来
その頃、プーはクリストファーの両親の元に迫っており、まず台所にいた母親が犠牲になる。
クリストファーが実家に着いた時にはすでに両親は息絶えており、クリストファーは姿の見えない妹バニーを探して回る。
次にプーはパリピで溢れかえるナイトクラブを襲撃し、次々と人々を殺す。
逃げまどう人々の前にはプーの友人ティガーが現れ、その鋭い爪で虐殺の限りを尽くす。
現場に着いたクリストファーはプーと対峙するが、チェーンソーで襲いかかるプーには敵わず、森で殺されそうになる。
しかしかつて自らが埋められていた場所でかつての記憶を思い出したプーは動きを止めたため、クリストファーはプーにビリーと呼びかけるが、プーはクリストファ首を絞め殺そうとする。
そこにレクシーが助けに現れクリストファーを助けるが、逆にプーに捕まり殺されそうになる。
クリストファーは近くにあった斧を持ち、ビリーと再び呼びかけながら襲いかかると、プーは厄介なやつだと一人呟き、抵抗もせずにクリストファーに討たれる。
バニーも無傷で警察に保護されており、クリストファーと再会を喜ぶ。
プーの遺体はオウルによって回収されており、オウルは再び人間たちの前に現れることを宣言するするのだった。
レビュー・考察
あの問題作、まさかの続編。
プーはかつての仲間と手を組んで、帰ってきた!
じゃあくななかまたち
プーのステキな仲間たちを紹介する!
前作のキャラとまとめてだから、今作出番がない仲間もいるぞ。
プー :クリストファーと幼い頃共に過ごした黄色いクマ。前作の醜悪な笑顔も、今作では憤怒の表情に一変している。
ピグレット:前作でプーと暴虐の限りを尽くした雄豚。本作では見せ場なく敗退する。
オウル :鷲鼻の梟男、ぱっと見は鴉。必殺技は嘔吐。影の黒幕。
ティガー :プーと見た目が被っている虎党。爪が長く尻尾があるのがティガー。
イーヨー :前作開始時で故ロバ。彼の死がプーを変えた事はなかった事になっているのか?
オウルとティガーは著作権切れにより、今作から参戦可能となった。
前作からプーの力が落ちているらしく、人間によって追い詰められている。
魔法剣ファイヤーチェーンソーをぶん回すプーのどこが弱っているのか全くわからなったが、とにかくそういう事らしい。
この窮地を脱するには人間に打って出るしかないというのがオウルの主張。
そしてクラブでの惨劇が幕を開けてしまう。
前作まさかの映画化
100エーカーの森に化け物がいるというクリストファーの主張は多くの人に受け入れられず、与太話としてまさかの映画化、劇中劇として公開されている。
レクシーがシッターをしている家の子供が見ているのが、まさにそれ。
一人生還したクリストファーがプーたちの危険を訴えるともそれを信じるものは少なく、むしろクリストファーに虐殺の疑いがかけられている。
クリストファーの話を信じた一部の者は、化物を探して森に入り、なんとプーたちを逼塞させるまでに追い詰めてしまう。
なんならピグレットを討ち取ったあたり流石である。
確かにプーの力は前作から弱っているのがよくわかる。
じゃあくな(?)なかまたち
プーの正体は幼い頃誘拐されたクリストファーの弟ビリーだった。
ビリー含む誘拐された子供たちは、ギャラップというマッドサイエンティストにより遺伝子を改造され、動物に姿を変えられた。
動物となった子供たちは次第に凶暴化し、扱えなくなったギャラップは、プーとなったビリーらを殺して森に埋めてしまう。
ギャラップも一部始終を見ていた男に殺され森に埋められるが、プーたちは復活を果たし、以来森で暮らすようになった。
前作では大人になってクリストファーが森に来なくなったことでプーたちが飢え、イーヨーが亡くなったことで人類への復讐を決意したというエピソードは、劇中劇の中の話になってしまったのだろうか?
哀れイーヨー…。
前作でクリストファーが幼い頃森でプーと仲良く遊んだ記憶も、後で美化された記憶であることが催眠療法で明らかとなり、実は幼い頃からプーは残虐だったことがわかる。
催眠療法で封印された記憶すら呼び覚ますお前は一体何者なんだ??という疑問しかないが、とにかくそういうことらしい。
ところでこの無駄に悲しいエピソード必要??と思ったのは私だけだろうか。
中途半端にいい映画目指すより、ストーリーもなにもなく、プーが激しく暴れ回るだけのZ級映画を突っ走ってくれることを期待していただけにちょっと残念。
悲しいエピソードを用意して、じゃあくななかまたちというタイトルはなんだったのだろうか?
まだやるのの三作目
本作の続編がすでに制作中とのこと。
これ以上なにをやると言うのか…
両親を亡くし、自分の主張を信じない人間たちに絶望し闇堕ちしたクリストファーがプーらと組んで、人間に逆襲する感じを期待する。


