【じじい最後の商談!】映画「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」が5分でわかる!【ネタバレあり】

2018年のフィンランド映画
主演はヘイッキ・ノウシアイネン, ピルヨ・ロンカ, アモス・ブロテル
老美術商と小生意気な孫が最後の商談に挑むドラマ映画

こんな人にオススメ!
・かわいい孫がいる
・絵画に興味がある
・映画に癒されたい

あらすじ

・作者不明の名画

古美術商の老人オラヴィは、店を畳む前にの良い良い取引がしたいと思っていた。
オークション会場で作者のサインのない男の肖像という絵画を見て何かを直感したオラヴィは、その素性を調べ始める。

そんな時、娘レアが孫のオットーを職業体験で預かって欲しい頼みに来たので、オラヴィはオットーに男の肖像の調査を手伝ってもらう。
オラヴィはその絵画をロシアの画家イリヤ・レーピンの作であると見ており、オークションで競り落とすため友人の美術商に借金の相談をするが断られる。
オラヴィとオットーは調べを進めるうち、男の肖像がキリストを描いたものであることを知るが、その文献に写真はなく確定には至らなかった。

オークションの日、男の肖像はどんどん値が上がり、結局始まり値の7倍近い1万ユーロでオラヴィが落札する。
オラヴィは男の肖像が、イリヤ・レーピンの描いたキリストであることを突き止めていたのだ。

・オークションへ

職業訓練が終わりオットーは自宅に帰ることになる。
充実した日々を過ごした様子のオットーを見たレアは、オラヴィとの過去の遺恨を水に流し、仲直りをする気でいるようだった。

男の肖像の代金を支払うため、銀行を訪ねたオラヴィだったが、担保になるものもなく融資を断られる。
絵の支払い期限が迫る中、オラヴィは友人たちにも頼むが、良い返事は得られない。

オラヴィはレアに借金を頼むが、レアは別れた夫の借金の返済があり家計が苦しいと言う。
しかしオラヴィはオットーが貯めていた金を借り、男の肖像を手にすることに成功する。

その直後、オークションの社長アナスタシアは男の肖像がイリヤ・レーピンの絵画であることを知り、なんとか取り戻そうと考えるようになる。

・アナスタシアの陰謀

オラヴィはイリヤ・レーピンの絵を集めている富豪アルベルトに声をかけ、男の肖像を12万ユーロで売却する。
引き渡しの日、オラヴィはアルベルトが絵を引き取りにくるのを待っていたが、アルベルトが画廊にくることはなかった。
アルベルトはアナスタシアに贋作である可能性を吹き込まれており、オラヴィが絵を持ってアルベルトを訪ねるが、話は無かったことにして欲しいと言われる。

失意に暮れるオラヴィをレアが訪ねる。
レアはオットーの金を引き出させていたことを責め、オラヴィを絶縁する。

オラヴィは画廊を畳み、事業を売却してレアに金を返す。
アナスタシアがアルベルトに贋作かもしれないと入れ知恵していたことを知ったオラヴィは、アナスタシアを問い詰める。
しかしアナスタシアはオラヴィを相手にせず、絵画の処分に困っているなら売買契約を取り消しても良いと話す。

・オラヴィの遺言

そんなオラヴィのもとにオットーから感謝の手紙が届く。
さらにオットーが男の肖像について問い合わせていた美術館から回答があり、美術館は絵画にサインがないのはそれを聖画として書いたからではないかと言う。

その後オラヴィは亡くなり、彼の遺品となった男の肖像をレアはアナスタシアに返品しようとする。
しかし男の肖像の裏にはオラヴィの遺言書があり、そこには男の肖像をオットーに譲るとされていた。
遺言書はオラヴィがレアを支えられなかったことを謝罪する内容で、オットーの職業訓練の評価を最高としていた。
それを見たレアは男の肖像を持ってオットーに会いに行くのだった。

レビュー・考察

老美術商が見出した最後の絵画を巡り、親と子が孫を通じて絆を取り戻す話。

老美術商オラヴィには一人娘レアがいたが、レアが離婚した時力になってやれず親子の中は冷えていた。
しかし、オラヴィが絵画の調査を孫オットーに手伝わせたことをきっかけに運命は動き始める。
職業訓練に来ていたオットーは、フットワークの軽さとスマホを使いこなし男の肖像がイリヤ・レーピンの描いたキリストであることを突き止めるのに一役買う。
ちょっと生意気で態度の悪いガキなのだが、それに負けないオラヴィのくそジジイっぷりもなかなか。

しかし男の肖像の代金を、オットーの貯金から捻出したことがきっかけでオラヴィはレアに絶縁される。
アナスタシアの陰謀で、男の肖像は買い手がつかなくなる。
男の肖像は紛れもない本物で作者のサインがないのは、それが聖画として描かれたからだということがわかり、オラヴィは満足そうに息を引き取る。
男の肖像はオットーに引き継がれ、オラヴィの想いを知ったレアは男の肖像をアナスタシアに返品するのをやめ、オットーに渡すのだった。

レアとオラヴィは親子の絆を取り戻すが、その時すでにオラヴィはこの世にいなかった。
親孝行したい時には親はなしみたいな話である。

オラヴィはレアを見守る眼力は今ひとつだった。
しかし数々の目利きをしてきたであろう美術オークションの社長アナスタシアすら見逃したイリヤ・レーピンの名画を発掘するあたり、芸術への眼力は本物だった。

イリヤ・レーピンはロシア帝国時代の実在の画家。
社会階層や差別、貧困に喘ぐ社会の最下層を題材にし、数多くの作品を残した。
>>Wikipedia“イリヤ・レーピン

実際、聖画(イコン)は神聖なるものが、作者の手を借りて描いたと解釈するようで、作者のサインをしないもののようだ。
男の肖像は肖像画ではなく、聖画だったのだ。

だからそれをイリヤ・レーピンの作として売るのは、その思いを踏み躙るもので無粋と考えたのではないだろうか。
オラヴィはアルベルトに断られた後は積極的に買い手を募ることはなく、その絵を遺品としてオットーに譲る。
オットーだけがその絵の本当の意味を知っていれば良いという気持ちだったのだろう。

決して大爆発とか派手なエフェクトはないが、北欧らしいおしゃれな映画。
ヘルシンキの美しい街並みはもちろん、名画や画廊の風景、 そしてカフェのような落ち着いたBGMに引き込まれる。

変わったおじいちゃんと憎たらしい孫の掛け合いや、師弟ような関係性は見ていて飽きない。
男の肖像の代金をオットーに借りる時はなったオラヴィの名言はコチラ

貯金して金持ちになるものはいない、なるのは投資したものだけだ。
先を読んだ物だけが利益を手にできる。

オラヴィ

実は自分のことしか考えていないんだけどねw

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