きかんしゃトーマスに見る誰も傷つかない部下の叱り方

みなさんきかんしゃトーマスは好きですか?

イギリス発の本シリーズは、幼児向けながら社会の実像を巧みに捉えており、なかなかシビアな現実を突きつけてきます。
最近はそうでもなくなりましたが、特に人形劇時代のクラシックシリーズではその色合いが強く、イギリス人の幼児教育の凄まじさを思い知らせてくれます。

さて、そんなきかんしゃトーマスクラシックシリーズから、
部下の自省を促す良い叱り方を学びましょう。

きかんしゃトーマスに見る誰も傷つかない部下の叱り方

話はシーズン7第5話『どうしたのヘンリー』から

あらすじ

朝から調子が悪く、水漏れを起こしていたヘンリー。
調子が悪くパワーが出ない状態だったが、それでも役に立つきかんしゃは弱音を吐かないと頑張って仕事に向かう。
エミリーはヘンリーの異常に気づいていたが、トーマスとパーシーは調子の悪いヘンリーに大量の貨車を押し付ける。
それでもヘンリーは頑張って貨車を引いたが、限界が来て止まってしまう。
そこにエミリーがきてヘンリーを牽引したので、ヘンリーは無事機関庫に帰る。
機関庫ではトーマスとパーシー、そしてトップハムハット卿が待っていた。
トップハムハット卿はエミリーの機転とヘンリーの勇敢を褒め、トーマスとパーシーは自らを恥じる。
トーマスとパーシーが反省したのを見届け、トップハムハット卿はトーマスとパーシーに貨車を片付けさせる。
ヘンリーは破損したパイプを修理してもらうが、他の部分はメンテしてもらえなかったことを愚痴りながら仕事に復帰した。

レビュー

どうだろう、このシビアさ。
調子の悪いヘンリーに容赦なく仕事を押し付ける同僚。

みなさんの会社にもこういう輩いませんか?

パーシーはヘンリーの不調を嘘扱い、トーマスはヘンリーを怠け者呼ばわり。
そして調子の悪いのを承知で、最も過酷な仕事を押し付ける。

真面目で責任感の強いヘンリーはこれを気合でこなそうとするが、やがて力尽きる。
しかしこんなクソ以下の職場にも天使はいた、エミリーである。
ヘンリーはエミリーの救助でで過労死の危機から脱する。

幼児向けコンテンツ独特のキラキラした世界観はそこにはない。
あるのは剥き出しの現実だけ。
こういうのを幼児向けコンテンツでやっちゃうだけですごいのだが、この話すごいのはここから。

きかんしゃたちの上司トップハムハット卿。
幼児たちの抱かれたい上司ランキング一位を常に突っ走る彼は、この事態を収めるためにこう言った。

『エミリーよくやったな、そしてヘンリーお前は勇敢だったな。
   調子が悪いのに、それでも重い貨車を引っ張ろうと頑張った。』

トップハムハット卿の金言

そう、トーマスとパーシーを一言も叱っていないのだ。

トップハムハット卿はヘンリーの勇敢さを褒めることで、トーマスとパーシーの汚さを自覚させ、自ら謝るように促したのだ!

ここでトーマスとパーシーを責めていたらどうなっていただろうか?
その時はなんとかなるだろうが、結局『ちぇばれっちゃたか』と思うだけで、ちょっとしたらまた同じことをしただろう。
さらにヘンリーは同僚に謀られた傷を負ってしまう。

ここで自ら恥じさせたことで、ヘンリーとエミリーに名誉を与え、さらに誰も傷つけることなく将来の禍根まで摘み取ったのだ!

こういう見事すぎるマネジメント手法を幼児向けコンテンツをやっちゃうあたりイギリス人の幼児教育がすごすぎると言わざるを得ない。

こんなシビアな教育受けた子供に、キラキラした世界しか教えられれていない国のこどもが勝てるわけないんだよなぁ〜

幼児にシビアな社会を叩きつけた問題話はコチラ!

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