一途で熱心それともキモい!?
2018年の映画
主演はブリー・ウィリアムソン, エディー・マトス, ブロディ・フッツラ
ストーカーの恐怖を描いたサイコスリラー
プライムビデオ「デッドリーペイシェント」が5分でわかる!
あらすじ
出会い
モニカが恋人グレゴリーから逃げようとしていたところ、グレゴリーが訪れプロポーズされる。
翌日モニカとグレゴリーは一酸化炭素中毒で病院に運ばれるが、モニカは帰らぬ人となりグレゴリーだけが目を覚ます。
主治医のヒラリーの治療で回復したグレゴリーは退院することになるが、出て行くことを拒んだのでヒラリーは友人のセラピストローリーを勧める。
セラピストを訪ねたグレゴリーだったが、しきりにヒラリーのことを聞いて来たので、セラピストはヒラリーがもうすぐ結婚することを伝える。
グレゴリーは露骨に不機嫌になりセラピーを一方的に切り上げてしまう。
その夜セラピストは何者かに車で轢かれグレゴリーがヒラリーの元に搬送する。
幸いローリーは軽症だったが、ヒラリーはグレゴリーに迫られ辟易とする。
その夜、自宅に戻ったヒラリーは、婚約者ジョンが自宅に顧客を招いてカクテルパーティーをすると聞き仕事の成功を喜ぶが、その様子をグレゴリーは庭からずっと見つめていた。
ヒラリーには病気の母がおり、その母のもとにヒラリーの婿を名乗る人物から花が届く。
ジョンにお礼を伝えるヒラリーだったが、ジョンは花を送っていないという。
ヒラリーはローリーが退院したので自宅に見舞いに行くが、そこにグレゴリーから電話があり、自分が花を送ったと話す。
接近
さらにグレゴリーはジョンのパソコンをハッキングし、家の様子を盗み見るようになる。
グレゴリーはパソコン修理の業者を名乗って家に堂々と侵入し、ジョンのパソコンから情報を盗み出す。
ヒラリーは同僚からモニカの死体の検死結果を預かるが、その内容からはモニカが一酸化炭素中毒で窒息死したとは思えなかった。
その夜ヒラリーが自宅でジョンとくつろいでいると突然電気が消える。
ガレージに様子を見に行った隙に室内のバラが抜かれており、ヒラリーはグレゴリーの侵入を疑い警察に相談する。
ローリーは事故のショックでグレゴリーのことを忘れていたが、突然思い出しグレゴリーのセラピーでの様子をヒラリーに伝えようとするが、自宅に侵入していたグレゴリーに殺される。
ジョンは上司の不満をメールしたことで上司に呼び出されるが、全く身に覚えのないことだった。
その夜はジョンが自宅に顧客を招いてカクテルパーティを開く日だった。
その席でジョンは社運をかけた重要なプレゼンをするが、そのパソコンはグレゴリーにハッキングされていたため失敗に終わる。
モニカの真実
ジョンはパソコンが壊れていたことをヒラリーに話し、グレゴリーが自宅に潜入していたことに気がつく。
モニカの事件を担当した刑事と会うためモニカの葬儀に参列したヒラリーは、そこでモニカの友人のニュートンと出会う。
ニュートンもモニカの死因を疑っており、事件当時すでにモニカとグレゴリーが破局していたことを聞く。
しかしニュートンは式の帰りにグレゴリーに襲われ、薬物を投与される。
ヒラリーはモニカの検死を担当した医師を訪ね、モニカの検死報告書が改竄されていたことを知る。
ジョンはパソコン業者に電話をし、グレゴリーがこの会社を1年前に女性関係で問題を起こし解雇されていたことを知る。
そのことをヒラリーに伝えようとした矢先にグレゴリーが現れジョンを薬物で眠らせる。
決着
病院に運ばれたニュートンが目を覚ます。全く身動きの取れないニュートンは、犯人はグレゴリーだと目で話す。
グレゴリーはヒラリーの母に看護師として近づき、母を人質にとりヒラリーを呼び出す。
母の家ではグレゴリーが母を睡眠薬で眠らせ、ヒラリーを迎えた。
ヒラリーがグレゴリーにモニカのことを問いただすと、グレゴリーが求婚を断ったモニカと心中しようとしていたことを話す。
さらにローリーとジョンも殺したことを話し、ヒラリーはジョンと別れるふりをしてグレゴリーに鎮静剤を打ち込む。
そこにモニカの事件を追っていた刑事が現れグレゴリーは逮捕される。
ジョンも刑事に命を救われており、ヒラリーと幸せな日々を送る。
刑務所の精神病棟に服役することになったグレゴリーだが、担当した看護師をヒラリーと同じように見つめるのだった。
レビュー・考察
タイトルはゾンビものっぽいが、ストーカーを扱ったサイコスリラー。
グレゴリーは一流企業のITエンジニアだったが、女性関係で問題を起こして解雇されていた。
惚れた相手も自分のことが好きなはず!
というコワい妄想が前提で一方的に女性に絡むからとにかくキモい。
ヒラリーには婚約者のジョンがいるのを知っていたのに、いつの間にかジョンが二人の仲を裂く障害物になっていたりする。
ヒラリーのことが知りたいと思ったら、ヒラリーの友人にしつこく話を聞くなんてのは朝飯前。
パソコン勝手に使ったり、家までストーキングしたり、挙げ句の果てにはパソコン業者を名乗って家にまで入ってくる。
その執念とITスキルをもっと有効に使えたら刑事や探偵として大活躍できたかもなのに、それじゃパワーが出ないんだろうね、こういう人は。
でもこういう自己肯定感の強すぎる人って程度の差こそあれ結構いませんか?
グレッグも自分の女性問題が原因で解雇されたのに、『キングマン社は昔はいい会社だった』とかぼやくあたり、いい会社でなくなったのは自分を解雇したからなんだろうね。グレッグ的には。
自己肯定感が強すぎるから自分がキモがられるなんて想像だにせず、一方的にラブラブアピールで旦那気取りしてきたりとにかくキモい(2回目)。
ラストに近づくにつれエスカレートするストーカー行為は、夫ジョンやヒラリーの母にまで及ぶ。
好意的な見方をすれば愛の成就のためにあらゆる障害を乗り越える。
と言えるが、その姿が美しいか醜いか、その境目はどこにあるのだろうか?
ヒラリーの母にイケメンと言われたぐらいだから、決して容姿ではなさそう。
しかしグレッグの言動や仕草がどうしてもキモい(3回目)。
やはり関係ができる前から全力でグイグイ迫ってくるからキモいんだろうが、これがディカプリオだったら一途なイイオトコになってしまいそうな気もする。
好みの顔か?というのが問題なのかもしれん。グレッグちょっと濃いしね。
束縛するタイプの女性と一緒になったら無茶苦茶幸せになれそうなのにもったいない。
みなさんはその辺弁えてイイオトコになろう!