【正しい選択】映画「テイクシェルター」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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胸糞エンドに君はなにを感じとるか?

2011年のアメリカ映画。
出演者はマイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン。
嵐の悪夢に悩まされた男がシェルターを作るドラマ映画

こんな人におススメ!
・家族愛を感じたい
・一人称系トリックが好き
・胸糞エンドが気にならない人

あらすじ

嵐の夢

農村に暮らす一家の長カーティスは、飼い犬に手を噛まれる悪夢を見たため、屋内飼いしていた愛犬レッドを外の柵に入れてしまう。
その後も悪夢は止まず、大雨の中何者かにハンナが拉致される夢をみる。
この頃からカーティスは、それまで使っていなかった庭のシェルターを改修し、そこで精神疾患の本を読むようになる。

精神疾患を疑うカーティス

悪夢に悩み、医者にかかったカーティスは鎮痛剤をもらい、精神科医を紹介してもらう。
ある時、カーティスは仕事中雷の音を聞くが、同僚には全く聞こえていなかった。
急に気分が悪くなったカーティスは車を走らせ、母親に会いに行く。
母親もかつて統合失調症を患い、病院に通っていたのだ。
その話を聞いてカーティスは紹介された精神科医ではなく、近場のカウンセラーに自身の精神疾患について相談する。

全てをかけたシェルター

嵐に襲われる悪夢に悩まされたカーティスは、突然ローンを組んでシェルターを掘り始めた。
カーティスの意味不明な行動の数々についに妻サマンサは激怒する。
カーティスはシェルターを掘るため職場から勝手に重機を借り、同僚を使っていたため、会社をクビになる。
家族と食事会に出かけたカーティスは、そこで自身が巻き込んだ同僚に責められ逆上、大嵐が来ると大暴れしてしまう。

訪れた大嵐

そしてある日、大嵐が来てカーティス一家はシェルターに逃げ込む。
妻は嵐は去ったのでシェルターの扉を開けて欲しいというが、カーティスは開けたがらない。
妻に扉を開けさせようとするカーティスに、妻は自身で扉を開けないと何も変わらないという。
意を決してカーティスが扉を開けると、そこには何事もない平和な日常が広がっていた。

精神科医にかかったカーティスはシェルターから離れ、施設で本格的な治療を受けることを勧められる。
カーティス一家は、入院前に家族でビーチへ旅行に行く。

そこでカーティスが見たのは目の前から巨壁のような嵐雲が迫ってくる光景だった…。

レビュー・考察

誰も信じなかった悪夢は、最悪の時に現実になったという話。
途中まではカーティスが、嵐の悪夢を真に受けてひたすら奇行に走る様が異様。
シェルター作るために、借金して会社をクビになってしまう。

耳の聞こえない娘ハンナの手術費用すらままならないのに、そんな金の使い方するカーティスに妻サマンサも激おこである。

かわいいハンナと対照的に、不仲になっていく夫婦がなんとも胸糞である。

そしてカーティス自身が、自らまともでないことを認め、全てをかけて作ったシェルターから離れた時、悪夢の嵐がやってきてエンド。

精神疾患ものもいろんな映画あるけど、王道はシャッターアイランドみたいに実は自分が精神疾患でしたというもの。

本作は逆で、明らかに精神疾患と散々思わせておいて、ラストで実は一番正しかった。
というどんでん返しを見せてくれる。

精神疾患を自ら認め、これから家族みんなでなんとかしていこう!
という明るい雰囲気で終わってくれればまだ良かったんだけど、
家族で楽しい旅行に出た先でカーティスは正しかった、とか言われても旅先にシェルターないしどうしようもない。
バッドエンドで胸糞である。

何の罪もないハンナが最初に嵐に気がつくのも、かわいそさを助長している。
嵐を頑張って手話で伝えてくれるのよ。

読後感は最悪だが、狂人のいうことにも耳を貸した方がいいという教訓を残している映画。

場面がポンポン飛ぶわりに説明不足なのは、カーティスの意識レベルを表現しているのかな??
自分でもなぜここにいるのかよくわからない…みたいな。

ともあれ、そんな胸糞エンドな精神疾患もの、お好きな人は是非お試しあれ。
ミストもあちこちで話のネタになっているし、ある意味通ぶれる映画と言えるかもしれない。

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