厨二まっしぐらのスタイリッシュアクション
2006年のアメリカ映画。
主な主演ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、シェーン・ブローリー、ビル・ナイ、マイケル・シーン
吸血鬼一族ヴァンパイアと、狼男一族ライカンの抗争を描いたアクション映画。
あらすじ
終わらない戦い
ヴァンパイアとライカンの6世紀にわたる戦いは、ライカンの君主ルシアンの死で幕を閉じようとしていた。
ライカンはヴァンパイアと戦い続けていたが、ある時ヴァンパイアのセリーンは戦いの中で不自然なものを感じていた。
ライカンが使った銃弾はヴァンパイアが苦手な紫外線弾に改良されており、セリーンはライカンが壊滅寸前であることが信じられなくなる。
さらにライカンの先日の戦いの目的はある人間の男にあることがわかり、セリーンはこのマイケルという男の自宅を訪ねる。
しかしセリーンとマイケルはライカンの群れに襲われ、マイケルはライカンのリーダーに噛まれてしまう。
噛まれたことでマイケルは次の満月にライカンなってしまうこととなり、セリーン以外のヴァンパイアたちから追われる身となる。
生きていたルシアン
マイケルを噛んだライカンのリーダーこそが実はルシアンで、ヴァンパイアのクレイヴンを抱き込んで死を偽装していたのだった。
ルシアンが生きていることを確信したセリーンは、自分をヴァンパイアにした最強のヴァンパイア、ビクターを掟より1世紀早く復活させる。
復活したビクターは、掟を破ったセリーンに激怒し、裁判まで監禁することにする。
マイケルの秘密
友人の助けで脱走したセリーンは、クレイヴン裏切りの証拠となるライカンの研究者を捕獲する。
この研究者によると、マイケルはコルヴィナス家の家系で、ライカンとヴァンパイアの混合になることができる素質の持ち主だった。
ルシアンの狙いは、純血のヴァンパイアとライカンとなったマイケルの血を自らに取り込むことで最強となることだったのだ。
ビクターVSセリーン
ライカンに捕らわれたマイケルはルシアンと会い、600年前ビクターの娘でルシアンの恋人だったソーニャが処刑されたことから、ヴァンパイアとライカンの戦争が始まったことを知る。
ライカンのアジトにビクターたちが攻めてきたため、ルシアンは戦おうとするがクレイヴンに裏切られ撃たれる。
セリーンはマイケルを助けるが、逃げる途中で偶然出会ったクレイヴンにマイケルが撃たれる。
セリーンは死にかけのマイケルを噛む事で、半ヴァンパイア半ライカンにして生かそうとする。
そこにビクターがやってくるが、新たな怪物として覚醒したマイケルとセリーンの共闘の前に倒れる。
この騒ぎでヴァンパイアの長老マーカスが目覚めようとしてた。
セリーンを裏切り者として刻みながら。
レビュー
ヴァンパイアとルシアンの戦いの話。
この時点でかなり厨二っぽい感じを醸し出しているが、期待通り、いや期待以上の厨二っぷりだった。
主人公のセリーン。
パンクスーツに2丁拳銃、たなびくコートはマントのよう。
もちろん全身黒づくめで片目は長い前髪で隠れている。
あぁ、これでもか!ってくらい属性盛りだくさんだ…
そして世界観もどっぷり厨二。
ヴァンパイアとかライカンは基礎的なテクニカルタームだが、
復活式、コルヴィナス家、元老院などなど、綺羅星のように輝くテクニカルタームは厨二心をくすぐってやまない。
もうこれだけで猫が猫じゃらしもらったみたいになっている方も多いのではないだろうか?
そんな厨二まっしぐらのセリーンさん、その実とっても脳・筋!
いや、あんた現場主義すぎるでしょ?少しは人の仕事信用しようよ。
仕事信じてもらえなかったソーンさんもきっと泣いているぞ。
人の話も「それよりも…」とか割ってはいるし、人の話は最後まで聞こうぜ!
そんなタイプの人(?)だからかアクション映画なのに話は結構わかりづらい。
突然出て来るテクニカルタームと??な現象、その疑問はだいたい直後のシーンで解決するんだけど、
終始倒置法で語るからボーッと見ているとあっという間に置き去りをくらう。
いきなり復活式とか言われても…クリスマス??って感じである。
まぁスタイリッシュ厨二アクションだから、ストーリーとか気にしないくても楽しめるんだけどね!
アクションシーンはワイヤーアクションを多用したアクロバティックなもので、なかなかの迫力を見せてくれる。
ところでルシアンさん不憫すぎん??