映画「猿の惑星 聖戦記」はどんな映画?【ネタバレなし】

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2017年製作のアメリカ映画
出演者はアンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン
知能をつけたエイプと人類の戦争を描いた映画の三作目

こんな人にオススメ!
・人類は悪だと思う
・優しいお猿が見たい
・人間らしいとは何か気になる

映画「猿の惑星 聖戦記」はどんな映画?

あらすじ

人の作り出したウイルスで知能をつけたチンバンジーのシーザー。
そのウイルスは蔓延し、世界各地で猿が知能をつけていた。

エイプと人類の争いは激化する一方で、エイプのリーダーのシーザーは人類との平和を望んでいた。
しかし人類に恨みを持つボノボのコバの陰謀で、シーザーは図らずも人類と開戦することになる。
その戦いは終わりはみえず、すでにお互いの存亡をかけた戦いとなっていた。

そんな時、あるエイプの裏切りからシーザーの住処が人類に襲撃される。
妻と息子を殺され怒りに燃えるシーザーは、群れを逃して幹部のエイプと人類への復讐に行く。

シーザーたちはその道中でひとりの少女ノヴァと出会う。
ノヴァは病で喋れなかったので、シーザーたちもおいていこうとするが、オラウータンのモーリスは哀れに思い連れて行くことにする。

さらに動物園から逃げたというバッドエイプと出会い、人類の居場所を知ったシーザーはそこに向かう。
しかしその先でシーザーは絶望的な光景を目にするのだった…

レビュー

猿の惑星リブースト第三弾。

第一弾でシーザーがエイプのパイオニアとして人間と独立した勢力を築く。
第二弾でシーザーの望まない戦争が勃発する。
第三弾は人間とエイプの生々しい戦争が描かれる。

大量の人間を死に至らしめた猿インフルは今作てさらに進化した。
なんとヒトが次第におさるになってしまうのだ⁉︎
もちろん物理的になるのではなく、言葉を話せなくなったり精神的におさるになる。

これに対抗すべく人類のリーダーである大佐は、人類の感染者を殺していた。
その一方で降伏したエイプをドンキーと名付け使役したり何がしたいかよくわからん。
感染リスクはどうなったのだろうか…

今回のシーザーは過去作みたいに立派でもかっこよくもない。
復讐に囚われて失敗ばかりしてしまうが、その分過去作では目立たなかった幹部のエイプにスポットがあたっている。
特にオラウータンのモーリスは、キーマンとなる少女ノヴァを引き取ったりと大活躍。
古参のロケットや新参のバッドエイプも見どころたくさん、脇役マニアの皆さんにはきっと満足してもらえるはずだ。

言葉を得たエイプと言葉を失いつつある人類。
話せるのに憎み合うしかないシーザーと大佐。
話せないけど親子のような少女ノヴァとモーリス。

言葉は便利だけど信頼を築くのに必須なものではないというメッセージを感じる。

エイプはそれが分かっているから捕虜を解放したりと態度で友好を示すが、一方の人類は御構い無しにエイプを使役したり、殺したりする。
挙げ句の果てにこのエイプに解放された捕虜野郎が…人類側に友好の意思がなさすぎてどうしようもない。
人間らしい獣と獣を浸み出した人間との絶望的な戦争映画と言える。

続編

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