【げぇ、孔明!】映画「マスタープラン」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2015年のスウェーデン映画
主演者はトーケル・ペターソン, アレクサンダー・カリム, シーモン・J・ベリエ
犯罪者たちが大銀行の金庫を狙うスリラー

こんな人にオススメ!
・キザでクールな北欧色白長身イケメンが見たい
・華麗なる復讐劇が好き
・計画通り!な展開が見たい。

映画「マスタープラン」が5分でわかる!

あらすじ

・ラルフの死

自動車泥棒のチャールズとラルフがたまたま盗んだジャガーには一台のノートパソコンが積まれていた。
その持ち主であるヴァレンティン銀行の総裁アナはパソコンの場所を探知し、なんとか取り戻そうとしていた。

チャールズは何者かに襲われパソコンを渡すように言われるが、電気で撃退しラルフの元に向かう。
チャールズがラルフの家に着いた時、その家からアナが出てきたところで、チャールズが入れ替わりに家に入った時にはラルフはすでに犠牲になった後だった。

・チャールズの計画

チャールズが盗んだパソコンの中身を吸い出してみると、ヴェレンティン銀行の振替表がまず目に入る。
ヴァレンティン銀行の総裁はアナで、父の死をきっかけに銀行を継いでいた。
アナが資金洗浄を行なっていることを確信したチャールズは、その資金を奪うことを決意する。
調べを進めるとその資金が入った金庫の鍵はフランツイエーガーというタイプであることがわかり、銀行の図面も手に入った。
チャールズはマルチリンガルで詐欺師のラグナー、爆弾魔のハリー、錠前破りの達人でチャールズの元恋人のロッキーをこの計画に誘う。

手始めにチャールズら4人は商工会議のパーティに紛れてその金庫に保管されているフランツイエーガーを狙う。ロッキーがコントロールセンターを占拠し、チャールズらがパーティに潜入する。
ハリーはトイレから爆弾を流し排水管を破壊し警備を撹乱、その間にラグナとチャールズが金庫に入りフランツイエーガーを入手する。

チャールズはパーティ会場にいたアナがいたのを見かけると、親しい人を亡くしたと伝え現場を去る。
アナは後になってそれがチャールズだったことに気がつくが、時すでに遅くチャールズらは現場を走り去った後だった。

その夜、四人は初仕事の成功をシャンパンで祝う。
その席でチャールズはラルフの復讐のため銀行強盗を計画したことを話す。

・敗北

チャールズらはヴァレンティン銀行の金庫を襲う計画を立てる。
その計画は停電を起こした2分半の間に錠前破りの達人ロッキーが鍵を開けるという作戦で、盗んできたフランツイエーガーを使ってロッキーは訓練するが失敗する。

そして夜10時、チャールズらは作戦を決行する。
チャールズとロッキーが金庫室に潜入し、ラグナとハリーがヴェレンティン銀行の地下を走る脱出用の地下鉄を奪う。
金庫の前にたどり着いたチャールズは配電盤を爆破し停電を起こし、予備電源が稼働するまでの間にロッキーが鍵を開ける。

しかし金庫の中はもぬけのからでそこにこの計画を察知していたアナが来る。
アナは商工会議所の事件で残された監視カメラの映像からロッキーの関与を知り、ロッキーの育ての父からこの事件が起こることを聞き出していた。

・果たされた復讐

チャールズはアナが資金洗浄のため父を殺したと問い詰め、アナは父親だけでなくラルフを殺したことも認める。
しかしアナは、チャールズらを金庫室に閉じ込め、防火装置を使って金庫内の酸素を遮断する。
アナが再び金庫の扉を開けたときにはチャールズらの姿はなく、金庫の床には大穴が空いていた。

チャールズは隠し持っていた爆弾で金庫の床を破壊し、そのまま地下へ落ち、ラグナらが奪った地下鉄で銀行を脱出する。

アナの元には金庫の金を預かりにきた業者が訪ねてくる。
先ほど金は業者に預けたはずとアナは戸惑うが、その業者の正体はラグナで金はすでに地下鉄で運び出された後だった。

・新たなる仲間

その後アナは新しい銀行の立ち上げを宣言する。
しかしその席でモニターはハッキングされ、アナの資金洗浄と父とラルフの殺人が暴露される。
アナは警察に逮捕され、チャールズはラルフの墓前に手を合わせる。

一人墓地を去ろうしたチャールズだったが、突然何者かに誘拐される。
チャールズが目を開けると目の前にラグナー・ハリー・ロッキーがおり、チャールズは仲間達と旅に出るのだった。

レビュー・考察

犯罪者たちが協力した大銀行の金庫を襲う話。

・登場人物整理

チャールズ:チンケな自動車泥棒だったが、キレのある頭脳とカリスマを持つ。
ロッキー:錠前破りの達人で脱獄の常習犯。チャールズと昔付き合っていた。
ラグナ:マルチリンガルの詐欺師。
ハリー:かつて仲間のために強盗を起こした爆弾魔。別れた家族との再会を望んでいる。
アナ:銀行の頭取、資金洗浄で悪どく儲けており、そのためなら殺人も厭わない。
クランツ:アナとグルの悪警官。

・チャールズ孔明

チャールズは相棒のラルフをアナに殺され、その悪事を暴くことで復讐を目論む。

アナのパソコンには、資金洗浄の証拠や銀行の地図や金庫の仕組みまで入っており、チャールズはそれを解析して計画を立てる。
計画達成に必要なスキルを割り出し、犯罪歴のからそのスキルの持ち主を探し出した。

この辺の頭脳のキレがどう考えてもチンケな自動車泥棒のそれではない。

ラストではアナに追い詰められるが、それも全てチャールズの計画のうちだった。
少々杜撰に思た商工会議所の事件も全てチャールズの計画。

監視カメラにロッキーの映像を残ってしまっていたが、これによりロッキーの育ての親アレハンドロを問い詰めさせた。
アレハンドロはチャールズに買収されており、ヴァレンティン銀行襲撃の情報をあえてリークさせることでアナに金庫の金を持ち出させた。

商工会議でチャールズがアナに挨拶したのも、アナに警戒心を抱かせるためのもので、アナは金を奪われる恐怖からその金をラグナ分する業者に預けてしまった。
さらにアナの殺人の自白まで録画され、それを会見の場で暴露されたアナは逮捕されジエンド。
アナに殺されたラルフの復讐は達成される。

・因果応報

しかしよく考えてみてほしい。
全てのきっかけはチャールズとラルフが自動車泥棒をしていたことに始まる。
彼らが犯罪に手を染めていなければラルフが殺されることはなかったのだ。
どことなくチャールズの逆恨み感が感じられ、いい話風が映画はラストを迎えてもなんだかスッキリしない。
犯罪者である点はアナもチャールズも同じ。

何度でも言うけど、チャールズさんこれだけの頭脳とスキルとカリスマ持ちながら、なんで自動車泥棒なんてやってたの??

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