【南極×火サス】映画「ホワイトアウト」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2009年のアメリカ映画
主演者はケイト・ベッキンセール, ガブリエル・マクト, コロンバス・ショー
南極で起きた殺人事件をめぐるサスペンス

こんな人にオススメ!
・ケイト・ベッキンセールのファン
・南極の過酷さを知りたい
・強い女性が見たい

映画「ホワイトアウト」が5分でわかる!

あらすじ

・南極殺人事件

1957年、南極圏を飛んでいたソ連軍機の副機長が乗組員を殺害する事件が起こる。
これにより飛行機は墜落、乗組員は全員死亡し厳重に閉じられた何かの箱だけが氷の大地に残された。

それから時は経ち現代。
南極のアムンゼン・スコット基地に勤める警官のキャリーは帰国を3日後に控えていたが、南極内で発見された変死体の調査を依頼される。
同じ基地に勤める恩師のジョンと現場に向かったキャリーだったが、その現場は通常人が寄り付かないところだった。
変死体は持っていたIDからワイスという人物出ることがわかり、この基地の同僚でジョンとも関わりのある人物だった。

キャリーとジョンが変死体を基地で調べると、その胸にはピッケルによる傷があり、殺人事件が発生したことが明らかになる。
ワイスの行動を調べると仲間二人と隕石を探しに出ていたはずだったが、そのキャンプに通信をしても誰も応答しなかった。
そこにワイスと探索に出ていたムーニーから通信が入る。
ムーニーはすでに帰国したことになっていたが、ここに来れば全てわかると言い南極の古い基地ボストーク基地にキャリーを呼び出す。

・謎の飛行機

ボストーク基地でムーニーが首を切られて死亡しているのを見つけたキャリーは、その場にいた覆面の男に襲われる。
キャリーは吹雪の中覆面の男と格闘し、なんとか男を基地の外に締め出すことに成功するが、その直後に凍傷で気を失ってしまう。

同僚のデルフィに助けられたキャリーがムーニーの死体の元に戻ると、そこには国連の捜査官ロバートがいた。
ロバートは所長の通報を受け事件の捜査に来たといい、キャリーとデルフィを連れワイスのいたキャンプに向かう。
そのキャンプにはなぜか大量の爆弾があり、ワイスが最後に調査していたポイントであるセクション104に向かう。

セクション104には一見何もないようだったが、地面の一部には掘り返された跡があった。
キャリーが探索していると突然足元の雪が崩れ、キャリーは掘り下げられらた氷のトンネル内に落ちてしまう。
そのトンネルの先には古い飛行機があり、キャリーはトンネルに降りてきたロバート・デルフィと共にその中を探索する。

機内には凍りついた死体がいくつかあり、その死体の状態から機内で同士討ち起き墜落したことがわかる。
機内には厳重に保管された金属の箱もあり、状況からはその鍵をワイスが強引に壊して中身の金属筒を持ち去ったと思われた。
ロバートはこのことを知っていたにも関わらず黙っていたことがわかり、キャリーはロバートを詰問する。

しかしその時氷のトンネルは崩落、三人は雪と氷に覆われた機内に三閉じ込められてしまうが、ロバートがボルトを爆破し非常口から脱出する。

・陰謀

基地に戻ったキャリーだったが、冬季を迎える直前の殺人事件の発生に、所長は基地を封鎖しようとしていた。
キャリーはジョンに凍傷の治療を受けるが手指の一部は壊死しており切り落とさざるを得なかった。

指を失い日常生活が上手くいかずに苛立つキャリーの部屋に、ロバートが訪ねてくる。
キャリーは本国で共に事件を追っていた相棒の裏切りでドラッグの売人を逃しており、その時キャリーは裏切った相棒を射殺したことで南極での勤務に就いていた。

その時、ワイスと共に隕石を追っていた男ルービンが突然基地に現れる。
ルービンは偶然見つけた飛行機内で何かを見つけたこと、怪我をしたワイスを基地に返そうとしたが何者かがそれを止めたということを話す。

キャリーが止めた何者かの正体を聞く前にジョンが来たため、慌てたルービンは逃げ基地を出たところで覆面の男にに殺される。
キャリーは覆面の男を捕まえ尋問すると、その男はヘイデンと名乗り、飛行機から持ち出した箱の中身を自分の荷物に入れたと言う。
基地に嵐が迫るなかキャリーはヘイデンの荷物を漁る。
その間に捕まえたはずのヘイデンがいつの間にか脱走しており、デルフィが刺されてしまう。

ヘイデンは飛行機の鍵を奪っていたため、キャリーは飛行機を捜索するが誰もおらず、ヘイデンはキャリーが基地を出た隙に基地から締め出そうとしていた。
嵐によりホワイトアウトする中でキャリーとヘイデンは格闘になる。
目の前が見えないほどの雪と暴風に苦しめられながらもキャリーはヘイデンのザイルを切断し、ヘイデンは真っ白な世界に飛ばされていく。

・意外な黒幕

基地に戻ったキャリーはルービンの荷物から持ち出された金属筒を見つける。
しかしその中にはジェリービーンズが入っており、何者中によって中身がすり替えられていた。

キャリーはすでに本国に向けて飛んで行った飛行機の機内に協力者がいると見て、乗客の荷物リストを取り寄せる。
リストの中にあった積まれていない荷物を探しキャリーがワイスの死体を探ると、その足には急いで縫合した傷があった。
キャリーがその縫合跡の中を探ると中には大量のダイヤモンドが入っていた。

そこにジョンが現れ、彼こそが全ての黒幕であることがわかる。
ジョンは一人基地の外に出て行き、戻らなかった。

キャリーは本国に戻ったら警察を辞めるつもりだったが、辞表を撤回し、温かい地域への移動を願いでいる。
嵐が止んだ基地の外には美しいオーロラが広がっていた。

レビュー・考察

火曜南極サスペンス。

・南極ならでは

話の筋としては、仲間に裏切られた警官のキャリーが、殺人事件を解決するというもの。
それだけならただの火サスだが舞台は南極、他では起こり得ないことが起こる。

その代表がホワイトアウト。強風と雪が人々の視界を完全に奪う自然現象だ。
そのため基地では建物間にザイルが張ってあり、人々はザイルにカラビナを固定し、飛ばされないよう移動している。
ちょっと宇宙のような極限環境で普通に動くだけでも大変なのに、そんなところで覆面の男と格闘するキャリーが無茶苦茶カッコイイ…

ヘイデンとの基地での戦いでも歩くのもままならない中をザイルを頼りに戦い、ラストはザイルを切ってヘイデンを吹雪の中に飛ばすという南極特有の決着となっている。

さらに南極の寒さは一瞬で無防備な部分を凍傷にする。
ボストーク基地でキャリーは手袋を置いてきたばかりに、素手で凍りついた金属扉を開けるになる。
その手一瞬で凍傷になり壊死した指を切り落とさざるを得なくなってしまった。

・カッコイイ!ケイト・ベッキンセール120%!

本作の主人公キャリーを演ずるのはアンダーワールドのケイト・ベッキンセール。
バリキャリ風の強い女役が似合う彼女だが、その魅力は本作での遺憾無く発揮されている。

ホワイトアウトの中の格闘で勝利し、指が凍傷になっても捜査を諦めない。
そのままセクション104の探索に向かい、雪に埋まっていたトンネルに落下、無防備で6m落下しても無傷。
もちろん捜査は続ける。

もはやターミネーターか何かかと言う感じである。

そんな感じで全編キレイかっこいいケイト・ベッキンセールが全開で、ファンの方にはたまらない作品に仕上がっている。
冒頭のシャワーシーンで全力で掴みにきているあたり流石である。
ケイト・ベッキンセールのファンの皆さんには大変満足してもらえるはずである。

・謎のラスト

ワイスがソ連軍機から取った金属筒の中身はダイヤモンドだった。
なんでソ連がダイヤモンドを運んでいたのか?
ソ連の副機長はなんで突然裏切ったのか?は全く明かされない。

さらにダイヤモンドを見つけたキャリーの前にジョンが出てきて、いきなり実は俺が黒幕なんだと暴露。
ジョンからすれば自ら暴露する理由もないはずなのだが…
そこから突然の南極散歩で吹雪の中に消えていく…

この人何がしたかったの?

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