【厨二病治療は命懸け】映画「ドクターエクソシスト」が5分でわかる! 

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2016年のアメリカ映画
主演者はアーロン・エッカート, ダヴィード・マズー
悪魔憑きを治療するドクターの活躍を描くスリラー

こんな人にオススメ!
・宗教色の薄いエクソシストが見たい
・暗い話でも大丈夫
・厨二病の患ったことのある皆さん

映画「ドクターエクソシスト」が5分でわかる!

あらすじ

・悪魔マギー

エンバーは悪魔に取り憑かれた男を救出しようとしていた。
悪魔は取り憑いた人物に望む妄想の見せ寄生するため、エンバーは男を妄想の世界の窓から飛び降りさせる。
男が気がつくとオフィスの中で、エンバーは同じオフィスから男の意識に侵入し悪魔祓いをしていた。

エンバーは悪魔祓いをしながらマギーという悪魔を探していたが、この男にも憑いておらず手がかりが途絶えてしまう。
エンバーの助手オリバーは次第に悪魔に侵食されるエンバーの心配を体をしていた。

そんなエンバーを訪ねてバチカンの大司教カミラが訪ねてくる。
カミラは11歳の少年キャメロンに悪魔が取り憑いており、それをなんとか祓ってほしいという。

エンバーが教会の知人フェリックスを訪ねと、去年失踪したエクソシストのルカが監禁されていた。
フェリックスはルカの血液から、悪魔に憑かれた時10秒だけ正気に戻れる血清を作っていた。
しかしエンバーは血清を受け取らず、カミラの依頼を受けることにする。

キャメロンはの両親は離婚しており、エンバーはキャメロンと暮らす母リンジーと会う。
エンバーはキャメロンとも対面するが、キャメロンの体に入った悪魔はエンバーのことを知っていた。
キャメロンに憑いた悪魔は、エンバーがかつて妻子を亡くした交通事故を起こした悪魔マギーそのものだった。

・エンバーの敗北

エンバーは助手たちとキャメロンの治療にあたるが、その治療はエンバーを仮死状態にして行うため8分以内に完了しなくてはならなった。

夢の世界に入ったエンバーはのどかな公園におり、キャメロンは父とキャッチボールをしていた。
しかしエンバーは突然腹部から出血し、キャメロンは父に連れて行かれてしまう。
エンバーのタイムリミットが迫っていたため、オリバーが無理やりエンバーを起こして助ける。

キャメロンの父スパロウは泥酔し彼を骨折させたためリンジーと離婚していたが、キャメロンは父との関わりを望んでおり、エンバーは治療にスパロウが必要と判断する。

エンバーはスパロウをリンジーの家に連れて行き、キャメロンに2人しか知らない話をするようにいう。
キャメロンと会った父は全てやり直したいと謝罪、その言葉を聞いたキャメロンの意識も戻ってきた。
治療はうまくいったかに見えたが、キャメロンがスパロウに触れた途端スパロウの腕に激痛が走る。
マギーはスパロウを天井と床に叩きつけ、治療は失敗する。

・フェリックスの死

エンバーは26歳の時、人の心に入れる能力があることに気がついた。
しかしその力を持つものは誰もが破滅しており、エンバーは力を隠して生きていた。
しかしエンバーの妻子は交通事故で亡くなっており、その事故を起こした悪魔がマギーだった。
その時マギーはエンバーに死よりも苦しい運命を与えるため、彼を生かし続けると宣言していた。

その時、キャメロンの容体が突然悪化、彼の自我がマギーに食われ始める。
エンバーはフェリックスを訪ね血清をもらいに行くが、フェリックスは出てこず家の中は荒れた様子だった。
フェリックスはルカに襲われたため気絶しており、見つけたエンバーが起こす。
近くにあった木箱の中にはルカに遺体があり、ルカに憑いていた悪魔は今度はフェリックスに取り憑いていた。
フェリックスの悪魔はマギーに殺されろとエンバーに言い自殺する。

・憑かれるエンバー

エンバーはキャメロンが大切にしていた父の指輪を預かり、リンジーに協力を依頼する。
エンバーは再びキャメロンの心に入ると、そこは遊園地でスパロウとキャメロンもいた。
エンバーはキャメロンに指輪を見せ、そのスパロウは偽物だと話す。
キャメロンはそれを信じなかったが、スパロウの発言に不自然な点を感じ、偽物と気がついて逃げる。

エンバーはキャメロンを連れて逃げ、キャメロンが本当の世界を願ったことで妄想の世界に出口ができる。
しかしキャメロンは出口をくぐろうとした瞬間、スパロウが追いついてエンバーの首を絞める。
しかしエンバーは反撃し、彼の妻の形見の十字架を使いマギーを倒す。
エンバーはキャメロンと出口をくぐり、キャメロンはリンジーと再会する。

エンバーはリンジーと成功を喜び合うが、エンバーが彼を呼ぶ子供の声に目を覚ますとそこは病院のベッドだった。
その傍らには死んだはずの妻と子供がおり、エンバーは事故で怪我をして目覚めたところだという。

しかしエンバーはこの病院が妄想の世界で、妻子は偽物だと看破し逃げるが、そこにマギーが現れる。
エンバーはすでにマギーに憑依されており、現実の世界で窓から飛び降りようとするが途中で正気を失ってしまう。
オリバーがエンバーに血清を投与するとエンバーは一瞬正気を取り戻し、取り憑いたマギーもろとも窓から飛び降りる。

救急車で運ばれたエンバーはもうダメかと思われたが、懸命な治療で心臓が再び動き出し、カミラと握手を交わすのだった。

レビュー・考察

妻子を失ったエクソシストの話。

・憑いているは何?

主人公エンバーは教会の人間ではなく、宗教的な意味での悪魔を肯定していない。
エンバーがいうには、それは実態のない寄生体で、宿主である人間がいないと生きられない何かであると定義している。
そのため彼は悪魔祓いとは言わず、自身の行為を治療と呼んでいる。
確かに日本では同じ現象を「狐憑き」と呼んだりするので興味深い。

この寄生体、宿主の人間が望む妄想を見せることで生きている。
内向的な弁護士にヘンリーにはモテモテ体験を、両親が離婚したキャメロンには父との生活を。
悪魔が本人の体を乗っ取って悪さするから問題が起こるけど、憑かれた本人だけなら結構幸せなのかも…

むしろちょっとだけなら憑かれてみたい…かも。

・臨床症状

さて、憑かれた人物がどうなるかというと急に性格が暗くなり、尊大になる。
暗い部屋を好み、見下しような態度で、意味不明なことを言い出す。
しかも異様に自信満々。

この症状、もしかしたらみなさんにも心当たりがないだろうか?
過去同じ症状を発症した人もいるかもしれない。

そう、これは現代日本では厨二病と呼ばれる病の症状そのものなのだ。
素直なキャメロン少年が発症するあたり完全に臨床症状が当てはまっている。

依頼を受けた時エンバーが少年の精神病歴を訪ねるが、厨二病ならその網にかからなかったのもさもありなんという感じである。
アメリカ人や教会では、その治療法がわからなかったのもやむを得ないだろう。

・ラストシーンの解釈

ラストでは、エンバーとキャメロンが青いドアを開け、妄想の世界から抜け出したに思えた。
しかしそれ自体がマギーの見せた妄想で、この時すでにエンバーが取り憑かれていた。

現実のエンバーは正気を失っており、それを助けるためオリバーが切り札である血清を使う。
これで一時正気を取り戻したエンバーは窓から飛び降りる。

エンバーはこれで落命したかに思われてが、救急車の中で息を吹き返す。
しかしその心臓は再び止まり、懸命な救護が行われているところでエンド。

息を吹き返したエンバーがカミラと握手したのは、復讐の機会を与えてくれた彼女への感謝だったのだろうか?
それとも、マギーが乗り移ろうとしたのだろうか…

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