【インドの暗部を抉るカラリパヤットゥ】映画「ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル」が5分でわかる!【ネタバレあり】

Amazonビデオボリウッド

2019年のインド映画
主演者はヴィドゥユト・ジャームワール、プージャー・サワント、アシャ・バット
象牙密猟者からジャングルを守る獣医師を描いたアクション映画

こんな人にオススメ!
・インドの社会問題に興味がある
・かわいいぞうさんが見たい
・キレッキレの格闘技が好き

映画「ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル」が5分でわかる!

あらすじ

・帰郷

ムンバイの獣医師ラージは、虐待されていた犬を助けるためチンピラたちを一人で倒すなど屈強で心の優しい青年だった。
ある時、ラージの動物保護団体の父ディパンカルと象の密猟を追っている記者ミーラに頼まれ、母の死以来10年ぶりに実家に帰ることになる。

ラージが道中で再会した幼馴染の女性シャンカラとジャングルの村チャンドリカに入ると、父ディパンカルと象のディディが暖かく迎える。
翌日はラージの母が亡くなって10回目の命日で式が行われる予定になっていた。
しかし病の母を病院に連れて行かなかった理由を答えないディパンカルをラージは責め、そのまま出ていってしまう。

ジャングルに入ったラージは幼い時友人だった雄象のボーラと出会う。
ボーラは群れのリーダーになっており、立派な象牙がクロスして伸びていた。
しかしその象牙は密猟業者に狙われており、密猟者ケーシャブがボーラの命を狙っていた。

・父と親友の死

翌日、ディパンカルから母が死に臨んで自宅にいることを望んでいたことを知ったラージはディパンカルを赦す。

母の10周忌の式には旧友のデイブも訪れ、ラージはシャンカラと共に旧交を温め合う。
式の最中、ラージのカラリパヤットゥの師匠ガジャが現れ、ジャングルに死が訪れると騒ぎ始める。

その夜ジャングルではケーシャブがボーラの姿を捉えており、その危機を察知したディパンガルはボーラの群れを助けに行く。
ラージも後を追うが、間に合わずボーラはあえなく密猟者の犠牲となる。
現場に着いたラージは密猟者たちを薙ぎ倒すが、衆寡敵せず敗れる。
ディパンカルもケーシャブに撃たれ、密猟者の手を逃れたラージがその最後を看取る。

・インドの暗部

ディパンカルの葬儀をしていると警察署の警部が現れ、ディパンカルが密猟者と繋がっていたと言う。
父を侮辱されたラージが警部に掴みかかると警部はラージを連行し、拷問で罪を認めさせようとした。
ラージは警官たちを倒して警察署を脱出、そこにシャンカラとミーラが助けに来る。

実は警部は密猟者と繋がっており、ラージはボーラの象牙の隠し場所を追ってジャングルに入る。
象牙の隠し場所でラージはデイブに会うが、デイブは密猟者を見逃すように言う。
デイブはジャングルの警備隊でありながら生活の金欲しさに密猟を見逃しており、人間も動物も命は平等とするラージと対立する。
ラージはデイブとの戦いに勝利し、父の仇の正体を聞き出そうとするがデイブは答えない。

そこにシャンカラを人質にとった密猟者たちが現れラージを脅迫、象牙を奪った挙句ラージとデイブを撃って逃げる。

・対決!密猟者

力尽き倒れたラージの前に象の姿をした神ガネーシャが現れたかに思われたが、気がつくと目の前にいたのはガジャ師匠だった。
密猟者に攫われたシャンカラを助けるため、ラージは単身密猟者のアジトに潜入、カラリパヤットゥで密猟者達を次々と倒していく。
アジトにはミーラも潜入しており、ラージとは別行動でシャンカラの救出を目指していた。

アジトではケーシャブが象牙業者と商談の最中で、ラージはシャンカラ救出に成功するもののケーシャブに見つかり攻撃を受ける。
密猟者たちを薙ぎ倒すラージだったが、ケーシャブが現れラージに銃を突きつける。
そこに象のディディに乗ったガジャ師匠が現れ形勢は逆転、ラージとケーシャブは一対一の戦いとなる。
しかし父やデイブ、ボーラの怒りを背負ったラージはケーシャブに勝利、ケーシャブはディディに踏まれて命を落とす。

ラージらは象牙を無事に奪還、その3ヶ月後にはディディがボーラの忘れ形見を出産する。
そのセレモニーではミーアがディパンカルにインタビューした映像が流され、その中でディパンカルは15分に1頭で象が殺されており、それは我々が象牙を買うのをやめれば止まると話す。

その後もラージはジャングルで象を守りながら暮らしていくのだった。

レビュー・考察

みなさんゾウさんは好きですか?
この映画はインドムンバイの戦う獣医師が、象牙の密猟業者から象たちを守るアクション映画です。

インド映画では上品なでキレイな女優さんが必ずいる一方、主演の男はどこかムチュッとしており「キリッ」としてもどこか締まらないことが多いです。

しかし本作の主人公役ヴィドゥユト・ジャームワールは体型もスリムで細マッチョ、さらにイケメンとインドでも今注目の俳優の一人です。
作中では格闘技カラリパヤットゥの使い手で、性格は豪放磊落爽やかで嫌味がないと非の打ちどころのない完璧超人です。
なんかインド映画らしくないw!!

カラリパヤットゥとはインド南部の伝統的格闘技で、さまざまな動物のポーズを取るのが特徴。
そのアクションシーンでは周囲のものをうまく使って複数人を相手にしたり、逆立ち気味の姿勢からキックをお見舞いしたりと派手で爽快。
カンフーとカポエラを混ぜたような特殊な格闘技となっており、これもインド映画独特の面白さとなっている。

単なるアクションかと思いきや随所にインドの社会問題に切り込んでいるのも面白い。
警察署の警部は表立っては密猟を許さない姿勢をとりながらも、裏では密猟者と内通しており、密猟を見逃そうとしていた。
それだけでなく、ラージを拷問にかけてラージ親子に罪を着せようとしたり警察組織の腐敗が描かれている。
密猟を見逃しているのは実はチャンドリカの人々も同じで、ラージの旧友デイブは森林警備隊でありながら生活のため密猟を看過していた。
10年前にチャンドリカを後にし、大都市ムンバイに行ってしまったラージには、チャンドリカの貧困問題が見えていなかった。

もちろん象の密猟問題にも触れており、ラストは象の保護に努めてきた父のインタビューが流れる。
そう、象牙を欲しがる人がいなくなれば象の密猟は自ずからなくなるのだ。
しかしこの映画でも、実行犯である密猟者たちは倒したが、象牙を欲する台湾の悪徳業者はお咎めなしである。
問題の根は深い。

インドの社会問題を克明に描きながらも、爽快なアクションシーンや、インド南部の広大な自然がそれをアミューズメントに仕上げてくれている。
もちろんかわいいゾウさんは映画を通して全編で見ることができます。
ラストシーンで出てくる小象なんてまん丸でカワイイ!の一言に尽きます。

最近のインド映画はレベルも高く、アメリカ映画ほどガツガツした感じのないほっこりとした作品が多くオススメです。
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