マルチプルジャンルホラーアクション米軍!
2003年のアメリカ映画
主演者はモーガン・フリーマン, トーマス・ジェーン, ジェイソン・リー
スティーブン・キングの小説を映画化したホラー
こんな人にオススメ!
・「It(イット)」や「スタンドバイミー」のファン
・化け物系ホラーが好き
・いろんな要素のあるミックスフライのような映画がみたい
映画「ドリームキャッチャー」が5分でわかる!
あらすじ
・感染者の出現
ヘンリー、ジョーンジー、ピート、ビーヴァーの幼馴染4人が狩猟小屋に集まった。
小屋にはドリームキャッチャーが飾られており、それを見て4人は幼少期の友人ダディッツを懐かしんでいた。
翌朝、リックという男が助けを求めて狩猟小屋を訪ねる。
リックは顔に赤い瘢痕があり、胸部から腹部が奇妙に膨れ上がっていたため、ジョーンジーは彼を狩猟小屋に保護する。
そこに一台のヘリが飛んできたので、ジョーンジーはリックの救助を求めるが、この地域は隔離されたと言い残しヘリは飛び去ってしまう。
時を同じくして、スノーモービルで買い出しに出ていたヘンリーとピートは、女性を避けようとして事故を起こす。
女性は首元に赤い瘢痕があり、リックを探しているようだった。ピートは女性とその場に残り、ヘンリーが1人歩いて狩猟小屋に助けを呼びに戻ることにする。
・幼馴染の死
ジョーンジーとビーヴァーに保護されたリックは狩猟小屋で眠っていたが、体調が急変しトイレに駆け込んでいた。
トイレの前には血だまりができており、不審に思ったジョーンジーとビーヴァーがトイレに踏み込むと、リックは便器に腰かけたまま血だらけで死亡していた。
便器の中に何かがいるのを見たビーヴァーは、とっさに便器の蓋を閉める。
しかし、便器の蓋は内側から激しく叩かれ、ビーヴァーは身動きが取れなくなってしまう。
ジョーンジーは便器の蓋を塞ぐテープを納屋に探しに行くが、戻った時にはすでに遅く、ビーヴァーはトイレから現れたウナギのような怪物に食い殺されてしまう。
亡くなったビーヴァーの元に戻ったジョーンジーの目の前に人型のエイリアンが現れる。
エイリアンは突然爆裂したかと思うとガス状になり、それを吸い込んだジョーンジーは体を乗っ取られてしまう。
・カーティスの殲滅作戦
軍のブルボーイ隊の隊長カーティスは、25年間エイリアンと戦い続けており、今回のエイリアンの出現は侵略ではなく不時着によるものと突き止めていた。
エイリアンは菌をばら撒き、その菌に感染した人や動はリプリーという赤い瘢痕が現れる。
それを食い止めるためカーティスは狩猟小屋のある一帯を隔離地域にし、感染した動物は全て射殺、人間は1カ所に隔離する。
エイリアンはすでに100体以上入り込んでおり、カーティスは全て殲滅する必要があると考えていた
助けた女性と山中に残ったピートだったが、ピートが目を離した隙に女性は死亡しており、その体からウナギのような怪物が這い出ていた。
怪物は雪中を這ってピートに襲いかかり、ピートが重傷を負うも火を使って怪物を撃退する。
そこにエイリアンに乗っ取られたジョーンジーがスノーモービルで助けに来るが、ヘンリーとピートはジョーンジーの様子がおかしいことに気がつく。
ジョーンジーは超能力でピートを拷問しマサチューセッツへの道を尋ね、ピートは超能力を使ってマサチューセッツへの道を教える。
狩猟小屋についたヘンリーは、ベッドルームでウナギの怪物が卵を育てているのを見つけ、狩猟小屋ごと燃やす。
狩猟小屋とともに燃え落ちるドリームキャッチャーを見上げ、ヘンリーはかつて幼馴染4人がダディッツと作った時のことを思い出す。
幼馴染4人はかつて失踪児童を見つけるため、ダディッツより超能力を授かっていたのだ。
その頃カーティスは軍用ヘリを率いて不時着した宇宙船を襲撃する。
エイリアンたちを一方的に殲滅するが、追い詰められたエイリアンは宇宙船ごと自爆、多くの部下が犠牲になる。
ジョーンジーはトラックをヒッチハイクして運転手を殺害、その飼い犬にリプリーに感染した動物の死体を食べさせていた。
・三つ巴の決戦
菌の拡大を恐れるカーティスが感染した住民を全て殺害する計画を立てていた。
狩猟小屋をあとにしたヘンリーはスキーで米軍基地に行き、超能力でその計画を知る。
ヘンリーは計画を止めるため、カーティスの部下オーウェンに接近する。
オーウェンはヘンリーの話を聞き軍本部に連絡、ブルーボーイ隊は解任される。
ヘンリーは超能力でジョーンジーの意識と話し合い、オーウェンとマサチューセッツに向かう。
ジョーンジーが体をエイリアンに乗っ取られても意識を保っているのは、彼が2度も臨死体験をしたからで、ダディッツがそこまで見越していたことをヘンリーは知る。
途中、ヘンリーは何年も会っていなかったダディッツを訪ねるが、彼は白血病を患っていた。
ダディッツはヘンリーと一緒に行くことで幸せに死ねると思い、ヘンリーとマサチューセッツに向かう。
ジョーンジーはパトカーを奪って貯水池に向かっており、ヘンリーはダディッツの能力でその動きを察知する。
ジョーンジーはエイリアンミスターグレイに乗っ取られており、ウナギの化け物を貯水池に入れることで、人類を滅ぼそうとしていた。
ミスターグレイは感染した犬を連れて貯水池に侵入、そこにヘンリーらも到着する。
しかしカーティスもヘリで追いついてきて空からヘンリーらを銃撃、オーウェンが犠牲になるもその命と引き換えにカーティスのヘリを撃墜する。
ジョーンジーと対峙したヘンリーだったが、目の前にいるのがジョーンジーなのかミスターグレイなのか判断がつかない。
そこにダディッツが現れ、目の前にいるのがミスターグレイと看破、ミスターグレイがジョーンジーの体から出てくる。
醜悪な怪物の姿を見せたミスターグレイに対し、ダディッツもエイリアンとしての本体を露にし、最後はエイリアン同士で差し違える。
犬から出て来た怪物の幼虫が、1匹貯水池に入ろうしていたが、ジョーンジーに踏み潰される。
レビュー・考察
登場人物が多く、群像劇のようにそれぞれの行動を追うので、軸がなく少し話がわかりにくい。
まずは登場人物を整理
・ヘンリー:医者。主人公属性。
・ジョーンジー:教授。ヒゲ。
・ピート:車の販売員。ノリが軽く、皮肉屋。
・ビーヴァー:バカ。メガネ。
この幼馴染4人が主軸で、ダディッツより超能力を授かった。
・ダディッツ:幼少期姿を消した4人組の友人。正体はエイリアン。
ミスターグレイによる襲撃を4人に予告しようしていた。
・カーティス:軍人の司令官。過去の作戦で取り逃したエイリアンがダディッツ。
次に登場人物の時系列ごとの行動を整理。
①始まり
グループ1.(狩猟小屋)四バカ狩猟小屋に集合
②翌朝
グループ1.(狩猟小屋)ジョーンジー・ビーヴァー:リックを保護➡︎ビーヴァー死亡
グループ2.(雪山) ヘンリー・ピート:女性を保護➡︎ヘンリーが狩猟小屋へ向かう
グループ3.(ヘリで見回り)カーティス:小屋の周りを隔離地区に指定
③日中
グループ1.(狩猟小屋)ジョーンジー:エイリアンに乗っ取られる➡︎ピートの元へ
グループ2.(雪山) ピート:怪物を撃退するが重症を負う
グループ3.(米軍基地)カーティス:感染した住民の隔離と動物の殺害を決定
④日中
グループ1.(狩猟小屋)ヘンリー:小屋に到着、怪物の卵を燃やす➡︎米軍基地へ向かう
グループ2.(雪山) ショーンジー・ピート:マサチューセッツへ➡︎途中でピート死亡
グループ3.(不時着地)カーティス:エイリアンをヘリで殲滅
④夜
グループ1.(雪山路上)ショーンジー:ヒッチハイク、犬を感染させる
グループ2.(米軍基地)ヘンリー:基地に到着、カーティスの計画を知る➡︎オーウェンを抱き込む
グループ3.(米軍基地)カーティス:部下と住民の殲滅作戦を計画
⑤2日目の朝
グループ1.(雪山路上)ショーンジー:パトカーを奪う➡︎貯水池へ
グループ2.(デリー) ヘンリー・オーウェン:ダディッツと合流➡︎貯水池へ
グループ3.(米軍基地)カーティス:軍本部に解任される➡︎騙して脱走、貯水池へ
⑥2日目の朝
グループ1.(貯水池)ショーンジー:ミスターグレイが体から出てくる
グループ2.(貯水池)ヘンリー・オーウェン・ダディッツ:ダディッツがミスターグレイと差し違える
グループ3.(貯水池)カーティス:オーウェンと差し違える
基本的にはエイリアンものだが、ダディッツとの邂逅によりスタンバイミーのような要素が加えられている。
ここにさらに米軍の非人道的な作戦要素が加わってくるので、話が複雑になってしまっている。
ダディッツが宇宙人であることをもっと早い段階で明らかにして、地球人とエイリアンの友情を前面に出した方がシンプルだって気もする。
四バカと分かり合えるエイリアンと、分かり合えないカーティスって対立軸なら整理しやすい。
そもそも実は四バカ4人も不要で、すぐ死ぬビーヴァーとか超能力を使うシーンすらなかった。
3バカトリオでも話としては十分成立しそうなだけに、惨めに死ぬためだけに用意されたビーヴァー哀れ。
この四バカ要素がスタンドバイミーっぽいのだが、それもそのはず、原作者はどちらもスティーブン・キング。
イットでもそうだけど、昔の仲間との再会とか、メイン州デリーとかこだわりを感じる。
エイリアンの体を乗っ取られたジョーンジーの心内描写がユニーク。
家に閉じ込められた状態から窓の外を眺めるように自分を見ている。
ラストはカーティスとオーウェンの軍内部の闘争に決着がついて、エイリアン同士も決着がつく。
残ったのはヘンリーとジョーンジーだけだった。
コメント
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