【天才の誤った使い方】映画「透明人間」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2020年製作のアメリカ・オーストラリア映画
主演者はエリザベス・モス、オルディス・ホッジ、ストーム・リード、ハリエット・ダイアー
透明人間襲われた女性が精神を病んでいくホラー

こんな人にオススメ!
・玉の輿ってサイコーね!
・二段三段の意外性を見せる展開が好き
・リアリティある透明人間が見たい

プライムビデオ「透明人間」が5分でわかる!

あらすじ

セシリアの悲劇

セシリアは、光学研究の第一人者エイドリアンの恋人だったが、変質的に束縛の強いエイドリアンに嫌気がさして逃げだす。

2週間後、友人のジェームズとシドニーの親子に匿ってもらっていたセシリアは、エイドリアンが自殺したというニュースを目にする。
エイドリアンの兄トムから手紙が届きエイドリアンの遺産をセシリアに相続するという。

しかしこの頃からセシリアは身の回りに誰かがいる気配を感じるようになる。
セシリアが就職面接に持ってきたはずの図面はいつの間にかなくなっており、さらに気分が悪くなりその場で倒れてしまう。
検査を受けると血中から薬物が検出され、その薬物はセシリアがエイドリアンから逃げるときに使った物だった。

透明人間現る??

薬がなぜ家にあったのか確かめるためセシリアは再びトムのもとを訪ねる。
エイドリアンが透明人間になって嫌がらせをしていると考えたセシリアは、トムにやめさせるよう言うが、心を操る術に長けたエイドリアンの影響だと相手にされない。

セシリアはエミリーに助けを求めるが、身に覚えのないメールの話をされ絶交される。
さらに落ち込むセシリアを励ましていたシドニーを突然何者かが殴る。
怯えるシドニーはセシリアに殴られたと主張し、セシリアはジェームズの家を追い出される。

包丁を手に透明人間を待ち構えるセシリアがエイドリアンに電話をかけると、屋根裏から電話の着信音が聞こえてくる。
屋根裏に登ったセシリアは、そこでエイドリアンのスマホを見つけ、面接時になくなった図面もなぜかそこにあった。

屋根裏への出入り口に気配を感じたセシリアがペンキを投げると、誰もいないはずの空間に人影が浮かび上がる。
ペンキの跡を追いかけたセシリアは、キッチンで透明人間に襲われる。
振り切って外に出たセシリアは、エイドリアンの家を向かう。

透明人間の正体

セシリアはエイドリアンの家で隠されていた光学迷彩スーツを見つける。
このことをエミリーに伝えるようとするが、スーツのことを話す直前でエミリーはナイフで喉を切られ死亡、そのナイフはひとりでセシリアの手元に収まった。

セシリアは警察に逮捕され、そこでエイドリアンの子供を妊娠していることがわかる。
透明人間の仕業を主張するセシリアは精神病院に入れられる。

病院のセシリアの元にトムが訪れ、セシリアが心神喪失になったため、エイドリアンの遺産の支払いが止まる。
セシリアが出産に同意し、エイドリアンの元に戻れば全て解決すると伝える。

しかしセシリアは妹を殺したエイドリアンの元に戻ることを拒否し、隠し持った凶器で自殺を図る。
透明人間が自殺を止めにきたところを、セシリアはすかさず滅多刺しにするが、抵抗にあい致命傷を与えることはできなかった。
騒ぎを聞きつけた警官たちも次々に透明人間に倒される。

エイドリアンが次はジェームズの娘シドニーを狙っていることを知ったセシリアは、シドニーの元に向かう。
すでにシドニーは透明人間に襲われており、助けに来たジェームズも透明人間に倒される。
そこにセシリアが追い付き、消火器で姿を見せた透明人間を銃撃で倒す。

真相

スーツのマスクを取ると透明人間の正体はエイドリアンの兄トムで、エイドリアンは生きて自宅で監禁されていた。
セシリアは一連の事件を起こしていたのはトムではなくエイドリアンで、トムの死体もエイドリアンが置いたのだと確信していた。

エイドリアンが生きている限りまた同じことをすると考えたセシリアはエイドリアンを訪ね、事件の真相を話させようとする。
しかしエイドリアンはセシリアの真相を全く認めない。

セシリアがトイレに行っている間に、エイドリアンは透明人間に首に切られて死亡、そのナイフは終始エイドリアンの手元にあった。

その直後、トイレにから戻ってきたセシリアはエイドリアンが自殺したと通報、助けに来たジェームズにもエイドリアンは自殺だったと証言させる。
セシリアのバックには光学迷彩スーツが入っており、エイドリアンから解放されたセシリアは1人笑みを浮かべるのだった。

レビュー・考察

前半はエイドリアンのDVでパラノイアになったセシリアが、なんでも透明人間の仕業と思い込んで病んでいく様子が描かれる。

誰もいない空間に存在を感じる、大切なものがなくなる、知らないメールが送信されている、目の前で大切な人が殴られる。
いろんな嫌なことが全部自分のせいにされ、透明人間の存在を主張するセシリアは病んだ人の扱いを受けるようになっていく。

全て透明人間の仕業かと思いきや、実はセシリアが精神病でしたで終わるならよくある映画。
中盤でセシリアがエイドリアンの自宅に隠してあった光学迷彩スーツを見つけたことで、話は意外な展開を迎える。

精神病かと思われたセシリアが言っていたことが実は正しくて、透明人間はいることが明らかになる。
透明人間の正体が、ゴーストとか薬でなく光学迷彩なのが今っぽい!

しかしセシリアはそれを証明できず、誰にも信じてもらえない。
自分の命をかけて透明人間を見つけ、倒す。その正体はエイドリアンかと思いきやその兄トムで、エイドリアンは監禁されていた。
トムこそが全ての黒幕だったと思われた。

しかしセシリアは、トムが死んだ場面にもうひとり透明人間がおり、トムの死体を置いた透明人こそがエイドリアンであると主張する。

妊娠が発覚したセシリアに、トムが遺産を放棄するか出産してエイドリアンの元に戻るか選択させている時点で、エイドリアンが生きていること確定だからね。
トムが黒幕なら、エイドリアンが心神喪失で遺産の相続権を失った時点でメリットを得ることができ、セシリアが出産してもトムのメリットにはならない、だからトムもエイドリアンの手先だと。

セシリアはエイドリアンは自身の死を偽装したように、自身がトムに監禁されていたと偽り、全てをトムのせいにしてまた嫌がらせをすると確信。
エイドリアンの口から、全ての真相を話させようとするが、結局自身で光学迷彩スーツを着てエイドリアンを自殺に見せかけて殺したという話。

セシリアは初めからエイドリアンの懺悔などは期待しておらず、初めからエイドリアンを殺すつもりだったのだ。この人怖いよ。
エイドリアンの殺し方も妹エミリーと同じ方法を選ぶあたりも強い恨みを感じるぜ。

結果だけ見れば、結局心神喪失が否定され、光学迷彩スーツを手に入れて、エイドリアンもいなくなり、その遺産だけはもらえるようになったセシリアの一人勝ちね。
お腹の赤ちゃんがどうなるのかだけ、ラストに一抹の不安を残している。

大方の予想を裏切って意外な展開を見せ続ける底の深いホラー映画、皆さんにもオススメします。

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