【隕石パニック!】映画「グリーンランドー地球最後の2日間ー」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2020年アメリカ製作のスリラー
主演者はジェラルド・バトラー, モリーナ・バッカリン, ロジャー・デイル・フロイド

こんな人にオススメ!
・大災害者が好き
・巨大隕石の衝撃を知りたい
・家族愛を取り戻したい

映画「グリーンランドー地球最後の2日間ー」が5分でわかる!

あらすじ

恒星クラークの落下

建築士のジョンは、妻子と隣人家族を招待してのパーティの準備をしていた。
テレビでは恒星クラークが落下してくることを大々的に報じていたが、海に落ちるため地球には影響がないとしていた。

ジョンが息子ネイサンと買い物に出ると、大量の戦闘機が空を飛んでいた。
ジョンのスマホに大統領アラートが入り、ジョンとその家族に緊急避難が許可されたという。

ジョンが自宅に戻るとすでに隣人家族が集まっており、恒星クラークはバミューダに落ちる瞬間を放送していた。
しかしその放送は途中で止まり、ジョンが家を突然の衝撃波が襲う。

クラークはフロリダの市街地に落下しタンパの街が壊滅、再び大統領アラートが鳴り、ジョンの家族に空軍基地に向かうよう指示が出る。
二日後に大量の隕石が降ってきることが報道しており、ジョンは荷物をまとめ隣人一家を置き去りにして空軍基地に向かう。

選ばれし民

空軍基地に着いたジョンの一家は、大統領アラートのQRコードを見せ、証拠となるリストバンドを嵌め基地に入る。
しかし糖尿病を患うネイサンの薬が、車の中に取りこされていることに気がつき、ジョンは基地を取り囲む人々をかき分け一人車に戻る。

その間に基地で待っていた妻アリソンと息子ネイサンは兵士に移動するよう指示され、ネイサンが糖尿病のため飛行機には乗れないと言われる。
薬を取ったジョンは基地に戻るが、アリソンとネイサンの姿はすでになく、先に飛行機に乗り込んでいると思いジョンも乗り込む。

ジョンは機内で糖尿病の患者は飛行機に乗れないことを知り飛行機を降りる。
するとそこにパニックを起こした避難民が銃を持って基地に入り込んでおり、その騒動で燃料を漏らした飛行機は大爆発を起こす。

離れる家族

ネイサンの体調が悪化しためアリソンは、基地を出て薬局を探しにいく。
薬局で薬を見つけたアリソンは、暴徒の襲撃をかわし、レキシントンの父の家に向かうため北に向かう車に乗せてもらう。

ジョンもカナダに向かうトラックを捕まえ、荷台に乗ってレキシントンに向かっていたが、同乗した人物から選ばれた人物のみが入れるシェルターがグリーンランドにあることを聞く。
その人物はカナダから自家用飛行機でグリーンランドのシェルターに向かう計画を立てており、ジョンにも来ないかと持ちかけるが、ジョンは拒否する。

ジョンはトラックの同乗者たちにリストバンドを狙われ、抵抗している間にトラックは事故を起こしジョンは投げ出される。
それでも同乗者たちはジョンのリストバンドを奪いに来たため、ジョンは必死になって抵抗するが、その際誤って人を殺してしまう。

北に向かう車に乗せてもらっていたアリソンは、運転手のラルフがアリソンのリストバンドを奪い、アリソンを置いて行ってしまう。
ネイサンを乗せ逃げていったラルフを追うため、アリソンは一台の車を捕まえ追いかける。
ラルフとその妻はアリソンのリストバンドを持ってネイサンと空軍基地に行くが、ネイサンがラルフらが本当の親でないことを話したため追い返される。
ネイサンだけは兵士に保護されるが、すでに糖尿病で搭乗を拒否されたことがわかりテントに保護される。

アリソンはラルフがネイサンを連れて空軍基地向かうと確信していたので、兵士に事情を話す。
アリソンが保護施設にいくとそこにはネイサンがおり、アリソンと再会を果たす。

再会

ジョンは空き家となった家に入り、その家の車でレキシントンの義父デールの家に着く。
アリソンとネイサンはまだ着いていなかったが、軍のバスで近くまで送ってもらい、ジョンと再会する。
テレビでは明日朝最大の隕石が落ちると報道しており、グリーンランドにあるシェルターに入れる者のみが生き残れるとしていた。

ジョンは近くに隕石が落ちたのを見てすぐに旅立つことにするが、デールは家から離れるのを拒否する。
ジョンはアリソンとネイサンをトラックに乗せ、グリーンランドのシェルターに向かうためカナダの空港を目指す。
しかし車は渋滞にはまり、そこに大量の小さな隕石が雨のように降り注ぐ。
ジョンはトラックを乗り捨て橋の下に避難していたが、燃える車に取り残された人を見つけ、手に大火傷を負いながらも救助する。

シェルターへ

NASAによると、明日落下する隕石は恐竜を絶滅させた隕石よりも巨大で、地球上の生物が壊滅する規模だという。

カナダの空港に着いたジョンは、離陸に向け滑走していた小型の飛行機の前に立ち塞がる。
怒って出てきたパイロットにジョンらは頼み込み、避難民でいっぱいの機内に乗り込みグリーンランドに向かう。

しかし飛行機は着陸直前でエンジンが故障、動力を失った飛行機は渓谷に不時着する。
ジョンは軍用機が空港に着陸するのを見て、空港まで1キロ半程度であると考え、生き残った乗員を連れ空港にたどり着く。

空港で軍用トラックに乗ったジョンはシェルター着くが、すでに隕石は地球に落ちてきており、大規模な衝撃波が数分後に迫ってきていた。
シェルターに入ったジョンの一家だったが、これまでで最大の衝撃が訪れ、ジョンにはこれまでの家族の思い出が走馬灯のように見えていた。

崩壊後の世界

そして地球上の都市という都市が壊滅したが、グリーンランドのシェルターは無事で、他にもヘルシンキやシドニーのシェルターも無事であることがわかる。
9ヶ月後、灰が晴れる頃になって防空扉が開き、ジョンたちは外をみると何も無くなっていた。
しかし地球上の各都市は息を吹き返しており、復興への第一歩を歩み始めるのだった。

レビュー・考察

大災害パニックスリラー
地球最後の日、あなたは選ばれるでしょうか?

大災害は隕石

大災害モノだが、今回の大災害は宇宙からの飛来物。
こうなると異星人モノになりがちだが、今回はただの隕石。
しかしその規模は恐竜を絶滅させたものより大きく、小さな破片が落ちただけでも衝撃波が走る。
冒頭では破片の一部がフロリダに落ち、町一個が消し飛んだ。
未曾有の大災害に見舞われた、一家がどのように生き残るかを描いたディザスタースリラーになっている。

嘘報道

本作の特徴は、報道がとにかく真実を隠していること。
冒頭でも町一個が消し飛ぶ隕石が落ちてくるのに、その直前までテレビでは隕石は海に落ちるとしていた。
その報道と並行するように、選ばれし民には大統領アラートが送られ、空には大量の軍用機が飛んでいたので、上層部は隕石が陸に落ちることを確信していた模様。
その真実は一般人には決して知らされず、多くの人命が失われた。
やはりあくどいのはどこいっても政治家か…

選らばれし民

大統領アラートで選ばれた一部の民は、世界5ヵ所にあるシェルターに逃げられるようになっていた。
スマホに届く大統領アラートのQRコードを空軍基地で見せることで、リストバンドがもらえ、それが選民の証となっている。

どうでもいいけどスマホ持ってなかったらどうなるのだろう…

ジョンも建築士という特殊なスキルがあったから大統領アラートに選ばれた模様。
選ばれし者と選ばれなかった者、その差が如実に現れるのが残酷な現実を浮き彫りにする。

ジョンの一家は選ばれたが、隣の家の女の子は選ばれなかった。
根は善人のラルフもアリソンのリストバンドを奪っていった。
ジョンはトラックで執拗にリストバンドを狙われ、やむを得ず人を殺すことになる。
ジョンの息子ネイサンすら、糖尿病を抱えていたので空軍基地で門前払いにあう。
選ばれし民に病人は不要ということか…でもそれなら既往歴くらい選ぶ前に調べておいてほしい。

ちなみにこのリストバンド、単に軍用機でシェルターまで乗せてくれう権利のようだ。
自力でシェルターまで辿り着けば、リストバンドがなくても入れてくれる。

結構太っ腹だな!

お決まりの家族愛

いろんな大災害経てバラバラだった家族が、再び絆を取り戻すにはもうお約束。
本作でも、ジョンとアリソンの夫婦生活は崩壊していたが、この大災害を通して再び家族が一つとなっている。
この辺もう一捻り欲しかった感じはある。
水戸黄門並みのお約束っぷりは少し物足りない。

崩壊後の世界

ラストはシェルターの扉が9ヶ月ぶりに開いたものの、隕石で世界各地の街が滅んでいることが明らかになる。
しかしそれでもいくつかの町と通信が回復し、人類は生き延びたことが明らかになる。
ただどうだろう文明はおろか、畑も牧場も無くなった世界で、人々はどう生きていくのだろうか?
そう考えるとあまり希望的な観測はできないような。

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