2014年製作のアメリカ映画
出演者はマシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモン
異常気象に見舞われえた地球を救うため、外宇宙に旅立った人類の物語
こんな人にオススメ!
・宇宙ヤバい
・親子愛を感じたい
・伏線の張り巡らされた話が好き
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宇宙の果てで人は何を求めるのか?
あらすじ
異常気象によって砂嵐の吹き荒れる星となった地球。
かつて飛行士だったクーパーは農夫として、息子トム、娘マーフィーと共に暮らしていた。
ある日、クーパーはマーフィーの部屋に舞い込んだ砂がバイナリデータとして送られたメッセージになっていることに気がつく。
メッセージの座標につくや否や拘束されるクーパーとマーフィー、そこは一度は解体されその後極秘に宇宙開発を進めていたNASAだった。
NASAでワームホールを利用し、別銀河の惑星に移住する計画があり、すでに3人の先駆者が移住の見込みありの信号を送ってきているという。
クーパーは先駆者のいる3つの惑星を調査し移住の可能性を探るミッションに参加することになる。
いつ帰ってこれるかもわからないミッションへの参加に反対するマーフィー、クーパーは「必ず帰ってくる」と誓い時間を合わせた時計を渡して旅だった。
土星付近からワームホールを通り、無事別の銀河にたどり着いたクーパーと3人の仲間、そして2体のAIロボットTARSとCASE。
先駆者からの信号のあった惑星の1つにたどり着いた一行だったが、そこは見渡す限りの海だった…
レビュー
この映画、とにかくすごい。宇宙の設定がほんとよく練り込まれいる。
ワームホールに、ウラシマ効果、スイングバイ…宇宙ならでは現象をこれでもかと見せてくれる。
とくにクーパーが定期的に行う地球との交信。
子供たちとの年齢差がどんどんすごいことになっていくのには、残酷な宇宙の摂理を感じずにはいられない。
地球ではあれだけのことがあったのに宇宙では数時間って…
もちろん今の地球の技術ではワームホールを超えていくなんてできないけど、
近未来設定の技術の進歩度合いが絶妙で、今の技術の延長線上の未来を巧みに描いている。
だからスターウォーズみたいな遠い星のお話になることなく、またこんなんありえねぇみたいな荒唐無稽なおバカ映画に成り下がることもない。
とにかく味付けが絶妙なのだ。
伏線の張り方も見事で、ラストでキレイに回収されるのでスッキリする。
なぜ、マーフィーの部屋で本が勝手に落ちるのか?砂はバイナリデータになっていたのか?
その答えもキッチリと出してくれる。
劇中のテンポ、説明も絶妙でポンポンとシーンが進むので目が離せない。
にもかかわらず説明不足に陥ることなく、説明がくどくて鬱陶しいこともなく、必要最低限の説明がきっちりとなされている。
3時間と長めの映画だが飽きることなく、置いてけぼりにされることもない。
計算され尽くされた構成は、国宝級の職人の技を感じさせる。
さすがだぜノーラン監督…
この映画、ラストへ至る伏線の回収が見事すぎるので核心に触れずに面白さを伝えるのが難しいんだけど、今まで見た映画の中でもトップクラスの面白さ。
近未来、技術が進んだ人類が、その人類の最高の博士が、宇宙の果てで何をするのか?
宇宙の果てまで行ってクーパーたちが得たかったものは何か?
私は「人の進歩と技術の進歩」という言葉が真っ先に浮かんだが、ぜひその辺はみなさんの目で見届けてほしい。
宇宙が好きな人もそうでもない人も絶対に楽しめる。
全人類におススメする一本!!