2013年製作のインド映画
出演者はファルハーン・アクタル、ソーナム・カプール、ディヴィヤ・ダッタ
貧困からインドを代表するランナーにまでなったミルカの伝記的映画
こんな人におススメ!
・スポ根万歳
・インド・パキスタン問題に興味がある
・社会派である
映画「ミルカ」はどんな映画?
インドの英雄ミルカ伝説走る!
あらすじ
1960年ローマオリンピック、インドのランナーミルカ・シンは400m走の走行中に突如後ろを振り向いた。そのとき彼の目に映っていたのは謎の騎馬戦士だった。
その後インドはパキスタンと親善試合をすることになるが、ミルカは参加したくないと言う。インドのネルー首相はローマでの敗戦を気にしているのかと思うが、ミルカのコーチ、ランヴ
ィールよりミルカの過去を聞くことになる。
ミルカはかつて軍隊にいた。
強化選手を決めるための試合で好成績を収め、その宿舎をインドの代表選手ラナが訪れ、試合をすることになる。
しかしあわや勝利というところで石を踏み脱落、敗北する。
ミルカは天性のランナーだった。しかし彼がパキスタン行きを拒むのには別の理由がある。
ミルカはインドとパキスタンの国境付近の街で家族と幸せに暮らしていたが、1947年のインドパキスタン分離独立で家族は離散、幼いミルカは単身インドへ向かう。
インドでミルカは姉に助けられ悪童たちと逞しく育つ。
青年となったミルカは恋する女性と結婚しようとした時ゴロツキであることを指摘され、立派になって戻るから待っていてほしい伝え職探しをする。
職探しの最中無賃乗車をしていたのを見つかり逃げる途中、彼の眼前に騎馬戦士が現れる。思わずナイフを振るったミルカが傷つけた相手は警官だった。
姉の力で出所したミルカは軍隊に入り、国家コーチのランヴィールに出会う。
ランヴィールの指導のもとメキメキと頭角を現すミルカ、それに嫉妬したラナはミルカを襲い負傷させる。
そして迎えるラナとの再戦の日、ミルカは果たしてラナに勝てるのか…
レビュー
今回はインドの英雄ランナーミルカの伝記的映画だ。
ミルカはなぜパキスタン行きを拒むのか?そしてなぜローマで走行中振り向いたのか?
その謎に行きつくにはまだ話を掘り下げる必要がある。
ミルカの軍隊時代と幼少時代と現代の話が交互に出てくるから少しわかりにくい時がある。
整理すると3つの時間軸がある。
・ネルーとランヴィールが電車に乗っているシーン
→パキスタンとの親善試合を拒むミルカの家に向かう途中。VIPなのに普通車の庶民派。
・青年ミルカ
→軍隊時代とランナーとして成功するまでの回想。
・少年ミルカ
→ミルカの幼少時代パキスタンとの国境付近に住んでいた時の回想、ミルカの謎がここにある模様。
どの時間軸の話なのか見る時は注意しよう。
ネルー首相がランヴィールにミルカの謎を聞いてもひたすら核心を話さないので、ネルー首相はさぞモヤモヤしたことだろう。
一言で言うとミルカが貧困から這い上がり、ランナーとして成功するまでのサクセスストーリー。
その中に割れた国とミルカの不幸、そしてそれを乗り越えるまでが丁寧に描かれている。
「人は悪くない、時代が悪かったんだ」は、人を恨まずにいれない現代に通ずる名言だよなぁ〜
テンポも良く2時間半を超える大作ながら一気に見れてしまう。
歌と踊りをなくせばもっと短くなるだと?
そんなこと言う奴は修行が足らん、ランヴィールコーチに美しい山奥でしごかれてきなさい。
いろいろな困難にあいながらも明るく前向きに逞しく、そうすれば道は開ける。
そんな気持ちにさせてくれるインドならではの一本。
暗く後ろ向きなご時世だからこそ見てほしい!
どうでもいいけど軍の選抜試合の景品が牛乳と生卵。
しかもそれらを混ぜて飲むとかこういう食事法はロッキーといい世界共通なんだろうか??
コメント
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