【恐怖の実家】映画「ゴースト・ブライド」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2017年のロシア映画
主演者はヴィクトリア・アガラコヴァ, ヴィアチェスラブ・チェブチェンコ, アレクサンドラ・レベノ
魂を映した写真を巡るホラー

こんな人にオススメ!
・恋人の家族にご挨拶に行く予定がある
・グロのないホラーが好き
・ロシア映画に興味がある

映画「ゴースト・ブライド」が5分でわかる!【ネタバレあり】

あらすじ

魂を撮る銀盤

19世紀のロシア、領主の花嫁オルガが亡くなった。
当時、写真を撮ることで銀盤に魂を残せると考えられていたため、領主はオルガの遺体にドレスを着せ銀盤にその姿を残す。
領主はオルガを蘇らせるため、奴隷の少女にオルガの婚約指輪を嵌め木の棺で土中に埋める。
少女は数日眠り続けたが、その後少女の姿をしたオルガとして蘇った。

花嫁の実家訪問

時は現代、大学生のナスチャは写真家のヴァンヤと結婚する。
ナスチャはヴァンヤの家族について何も知らず、結婚してから初めて彼の実家を訪ねる。
ヴァンヤの実家は古い屋敷をそのまま使っており、曽祖父は銀盤写真家だったという。

ヴァンヤの姉リザと二人の子供はナスチャを歓迎し、この家に伝わる指輪を贈り結婚式をするというが、ヴァンヤは乗り気でないのか翌日には帰ると言う。

家族とのディナーが終わり、ナスチャが風呂に入っていると女性がバスルームの前を通りかかる。
ナスチャはリザかと思いその後を追って話しかけるが、それはなんと自分自身だった。

深夜ナスチャが目を覚ますと、隣で寝ていたはずのヴァンヤがいなくなっていた。
ナスチャは部屋を出てその姿を探すと、下階でヴァンヤがリザが何か話しており、明日家を出るというヴァンヤがリザと揉めているようだった。

いなくなったヴァンヤ

翌朝目を覚ましたナスチャはヴァンヤを探し、リビングで偶然壁の中に通じる隠し通路を見つける。
しかしどこにもヴァンヤの姿はなく、電話も繋がらない。

ナスチャはリザに誘われ物置を覗いていると、物置の奥からリザの長男と長女が出てくる。
物置の奥は隠し通路になっており、そこで遊んでいた子供達をリザは嗜める。

子供達が飛び出てきたことで、そこから偶然曽祖父が撮った死者の写真が出てくる。
リザによるとその頃は死者の写真を撮ることで、魂をとどめておくことができると信じられていたという。
リザは物置から曽祖母の白いドレスを渡し、ナスチャに着させる。

ナスチャは屋敷の部屋にある物置の奥に隠し通路があるのを偶然見つける。
そこからリザの長男が出てきて、妹が出られなくなったと訴える。
ナスチャは長男の跡を追い、隠し通路の中で脚が挟まった長女を助ける。
ナスチャは隠し通路の奥で部屋を見つけ、そこで銀盤を見つけるが、長男は何もないところを指し彼女がそこにいるという。
ナスチャが屋敷に戻るとそこにもう一人の自分がおり、驚いたナスチャは庭で転んで頭を打って気を失う。

ナスチャが気がつくと屋敷のベッドにおり、リザは親族の医師アグラーヤにナスチャを診察させる。
アグラーヤはナスチャにかつては結婚に際し、死霊が現れ二人を死に誘うと考えられていたと話し、処女であれば何も恐れる必要はないと言う。
アグラーヤはナスチャが処女か聞くが、ナスチャは処女であると嘘をつく。

ナスチャは連絡をしても返さないヴァンヤに痺れを切らし、この妙な屋敷から一人で逃げることにする。

脱走

気味が悪くなったナスチャは、連絡のつかないヴァンヤを諦め一人車で逃げようとする。
しかし外に出たところでリザが何処かに向かうのをみて、その後を追うと屋敷の離れでヴァンヤが監禁されているのを見つける。

その時、屋敷中の電気が消えあたりが真っ暗になり、ヴァンヤは部屋の中からナスチャに彼女が来るから逃げろと必死に呼びかける。

その時、ナスチャの目の前に白い幽霊が現れる。
ナスチャは腰を抜かしながらも逃げ、ヴァンヤに言われた通り目を閉じ息を止めてやり過ごす。
しかしナスチャはリザに捕まり、何かを飲まされ意識を失ってしまう。

ナスチャが気がつくとそこは19世紀の屋敷で、領主がオルガになった奴隷の娘を看病していた。
しかし蘇ったオルガは領主を殺し、ナスチャに襲いかかってきたためナスチャは逃げる。

翌朝ナスチャはヴァンヤと再会し、リザとアグラーヤに連れられ曽祖母の白いドレスを着せられる。
アグラーヤがナスチャに見せた曽祖父のアルバムには、代が変わっても同じ女性が映り続けており、異様なものを感じたナスチャは脱走を試みるが捕まってしまう。

ナスチャが監禁された部屋には白いドレスを着た女性のミイラがおり、ナスチャは襲われそうになるが間一髪ヴァンヤが助けにくる。
ヴァンヤはナスチャを連れて車で逃げ、その車中であのミイラはお母様と呼ばれており、ヴァンヤの本当の母を殺し父を不具にしたことを話す。
お母様は次の体を探しており、ヴァンヤは曽祖父の銀盤を見つけて破壊することで、この呪いを終わらせようとしていた。

しかし二人の乗る車は横から追突され、ヴァンヤは意識を失い、ナスチャは屋敷に連れ戻される。

お母様

ナスチャは木の棺に入れられ、生きたまま埋められお母様に襲われる。
儀式が終わりリザとアグラーヤが棺を開けると、何かに取り憑かれたナスチャがいたが、この体は汚れていると叫び出し儀式は失敗したことがわかる。
アグラーヤの元には白い幽霊が現れ、儀式の失敗を詫びるが幽霊に殺される。

その頃意識を取り戻したヴァンヤが屋敷に戻ってきてナスチャを介抱する。
ナスチャは壁の中の隠し通路にある小部屋に向かうが、その目の前にリザが現れる。
リザはナスチャに渡した指輪を外し、子供達を託して自身は幽霊に立ち向かう。

ナスチャは子供達をヴァンヤに預け、自身は銀盤を持っていこうとするが、その行く先には何かにとり憑かれたリザがいた。
リザは薄れゆく式の中で銀盤を壊すようにいうが、その意識は何かに乗っ取られナスチャに襲い掛かる。
取り憑かれたリザはナスチャを殺そうとするが、リザの長女が声をかけ一瞬意識を取り戻す。
リザは自身の体に火をつけて燃やし、ナスチャは子供達を連れヴァンヤと逃げる。

その後、その屋敷には新しい家族が入ってくる。
男の子は隠し通路の奥を覗き込み、暗闇の奥にいる何かを目にするのだった。

レビュー・考察

みなさん、写真を撮ると魂取られるとか聞いたことありませんか?
この映画はそんな奇妙な噂を信じ、亡くなった花嫁を復活させようとした男の話です。

リザとヴァンヤの姉弟の曽祖父は、19世紀の写真家。
結婚前に亡くなった妻オルガを復活させるべく、遺体の瞼に瞳を描いて魂を銀盤に納めた。

その魂を入れる器として奴隷の娘を使ったのが呪いの始まり。
オルガは一度は奴隷の娘の体で生き返ったものの、異形の怪物と成り果て夫を殺す。
その後も体が朽ち果てるたび、一族が花嫁を連れてきて体を乗り換え現代まで生き延びてた模様。

ヴァンヤはこの呪われた風習を打破するため、オルガの魂が入った銀盤を破壊しようとしていた。
そのためにナスチャを実家に連れてきたが、中途半端に帰るとかいい出したためリザに監禁される。

この男こういうところが実に半端者である。
銀盤壊したいならせめて最初くらい一族の儀式に参加するふりをしておけば良いものを、始めから儀式なんてやる気ないオーラがマックスである。
一体何がしたいんだ…

しかし結果として儀式は、ナスチャが処女ではなかったので失敗する。
この儀式は体の提供者が処女であることが重要で、アグラーヤにそのことを聞かれたナスチャは処女だと嘘をついていた。

映画冒頭でヴァンヤがナスチャを抱いていたからであるが、ここまで計算して抱いたとすればなかなかの策士。
だが多分それは過大評価、この半端者にそんな考えは多分ない。
結局銀盤を壊すこともできず、決着はナスチャに任せて脱出する。
どこまでも半端者である。

ラストは霊体となったお母様が現れ、儀式に失敗した一族を次々と攻撃し始める
これによりアグラーヤが死亡、リザは自身の幼い長男長女を庇おうとする。
リザは子供達をナスチャに託し、自身にお母様を取り付かせて焼身自殺をする。

結局お母様は霊体だけでも存在できており、なんで体を求めて儀式をしていたのか謎である。
リザも自分の子供が狙われた途端、手のひらを返しお母様と戦うなど、この人も結構ひどい。
他人の子はどうなってもいいかい!?

ちなみにリザとヴァンヤの父が屋敷にいた無口な老人で、逃げようとしたヴァンヤとナスチャを見逃したり助けてくれていた。
この老人の妻つまりヴァンヤの本当の母は、現在のお母様の体の主。
老人の花嫁として連れてこられ儀式で、お母様に体を乗っ取られた。
老人はそのことを恨んでおり、この儀式を止めるべくヴァンヤ達を密かに助けてくれていたのだ。

結構本格ホラーで伏線もバッチリなロシアンホラー。
奥さんや恋人と見ることをオススメします。

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