プライムビデオ「グッドネイバー」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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ぼくらの、最高の隣人

2016年制作のアメリカ映画
出演者はジェームズ・カーン、ローガン・ミラー、キーア・ギルクリスト、ローラ・イネス
偏屈な老人に、いたずらを仕掛けた若者たちの顛末を描いたスリラー

こんな人におススメ!
・相手の心情を思いやるのが得意
・ドッキリ系いたずらが好き
・悲しい話が見たい

プライムビデオ「グッドネイバー」が5分でわかる!【ネタバレあり】っこ!

あらすじ

いたずらっ子VS偏屈じいさん

ショーンとイーサンの2人の若者達が隣家の老人グレイニー宅に忍び込み、さまざまな仕掛けをして幽霊を信じさせる悪戯をする。
仕掛けの効果でテレビの画像は乱れ、家は突然停電。その様子を若者達は隠しカメラで眺めて楽しんでいた。

グレイニーは変わった老人で、警官や何かの書類にサインを求める老婆、犬の散歩で通りかかった近隣住民など関わる人々を片っ端から追っ払っていた。
次に若者達は深夜にドアを自動で開閉させ、グレイニーを驚かそうとするが、グレイニーは斧でドアを木っ端微塵にして解決。
若者達も予想外の反応に絶句する。

エスカレートするいたずら

次は突然音楽を流して驚かす作戦。音楽につられてグレイニーの妻キャシーが現れたように見えたが、それは幻覚で音楽が止むとキャシーはそこにはいなかった。

次は部屋を冷やし、ガラスを割るコールドスポット作戦を仕掛けるが、女性の幻覚が見えているグレイニーは何もせずに地下室に篭ってしまう。
地下室に秘密があると考えた若者達は、警察に嘘の通報をして地下室を探らせるが、何事もなく警察は帰ってしまう。

イーサンの遺恨

なんとかして地下室の謎を暴きたいイーサンとそうではないショーンはぶつかり、ショーンはイーサンがグレイニーにこだわるのはイーサンの父とグレイニーの関係にあると考えていた。
実はかつてグレイニーがイーサンの両親の喧嘩を仲裁をしたことがあり、その喧嘩が原因でイーサンの父は逮捕、その後離婚していた。
これを恨みに思ったイーサンがグレイニーに復讐するためこの悪戯を仕込んだのではないかと思ったのだ。

そしてイーサンがショーンを盗撮したことがきっかけで2人は激しく対立する。
もうやめたいショーンを無理やり続けさせたイーサンは、ショーンが嫌がるのを無視してグレイニー宅に侵入、地下室の秘密を暴きに行く。
しかしイーサンは寝ていたグレイニーを起こしてしまい、地下室から持ってきたベルを慌ててリビングに置いてきてしまう。

悲しい結末

グレイニーはベルを見ると突然持っていた銃で頭を撃ち自殺してしまう。
ショーンとグレイニーが証拠を隠滅してるところに警察が訪れ、2人は逮捕される。

実はグレイニーの妻は癌で亡くなっており、ベルは弱った妻がグレイニーを呼ぶためのものだったのだ。
地下室にはその妻の遺品を保管してあり、そのためにグレイニーは毎日地下室に足を運んでいたのだ。

この事件の判決で、ショーンとイーサンは一人の老人を痛めつけ、記録し、死に至らしめたとして有罪と判決されたものの、未成年だったことから保護観察処分で済まされる。

レビュー

ネットでの評価欲しさにやってしまった話。
グッドボタンもそうだったけど、今の時代を反映しているんだろうね。
あの映画もネットいじめの映画だったけど、この映画はもっとちょっと胸糞悪い。

3流バラエティのようないたずらドッキリを盗撮してネットに流そうというのだ。
前半はグレイニーがただの偏屈爺さんで、犬の散歩で通りかかった近隣住民を威嚇したりといたずらされても心の痛まないヤバい人で描かれている。
そしてそれはグレイニーのドアぶっ壊し事件でピークを迎える。

しかしラストまで見るとわかるが、これにも悲しい事情があるのよね。
実はグレイニーの奥さんは癌で闘病の末自宅で亡くなっており、そんなところに奥さんがずっと直してと言っていたドアが勝手動き、闘病の不安を象徴していた音楽が鳴り、地下室から女性の悲鳴という通報がきて、さらにはグレイニーを呼ぶために使っていたベルが勝手に動いた。
こんなの続いたら奥さんの亡霊が怒っているとか思っちゃうよな…
結果としてイーサンとショーンの霊を信じさせるといういたずらは最悪の形で成功したわけだ。

軽い気持ちで始めたいたずらも、いたずらされる身になってみると深く心を抉られる出来事だったという話。
いじめる側は明日にもそのことを忘れるけど、いじめられた側の傷は一生癒えない。
その出来事は後の人生に甚大な影響を与えてしまう。

この映画、いじめて自殺に追い込んだ加害者が罰されたとはいえ、少年法でがっちり保護されているから胸糞悪く、加害者のタチの悪さを強調してくれている。

しかし、現実的にはいじめで自信をつけた加害者が成功し、被害者は一生残る傷を抱えて悲惨な人生を送ることが多いという…事実は小説より胸糞といったところか。

タイトルが最後にデカデカとバンと出てくるのがスゴい皮肉。

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