日本化学未来館はお台場にある科学館で、2023年にリニューアルしました。
最新の設備は素晴らしく、他ではなかなかできない体験が安価でできます。
しかし入り方を知らないと楽しめない展示も多く、下調べが不十分だと展示を楽しむことすらできません。
展示内容も大人向けで難しいものも多いので、子供と遊びに行くには事前準備が大切になると思いました。
ここでは日本科学未来館の実体験レビューと必要な下準備についてお伝えします。
みなさんのお出かけの参考にしてください!
「日本科学未来館」の実体験レビュー!
展示レビュー
1階ロビー
1階は無料のスペースで、誰でも入場可能です。
ここにはミュージアムショップ、フリースペース、ロビーがあります。
ここからでも科学館のシンボルであるジオコスモスを見上げることができます。
ミュージアムショップの人気ナンバーワンはミドリムシクッキーです。
フリースペースでは持ち込み弁当を食べることができます。
3階常設展示 未来をつくる
常設展示は3階と5階の2フロアです。
3階は未来をつくるというテーマで、ちょっと未来の生活を感じさせてくれる内容になっています。
代表的な展示としては、ロボットのいる社会生活を体感できるナナイロクエストがあります。
対象年齢別に3つのコースが選べ、展示面積も大きく所要時間も40-80分程度と最大の見所であるのは間違いないのですが、それだけに人気施設で入場には整理券が必要です。
整理券はすぐになくなってしまうので、10時と12時の配布のタイミングで早めに取るようにしましょう。
整理券は3階常設展示場内「ナナイロクエスト」で配布していますので、入場と同時に向かうと良いと思います。
老いパークは老化した人間の五感を体感できるコーナーです。
老人になって買い物に行く体験ができるゲームもあるのですが、いつも混んでおり遊ぶにはかなり待たなくてはなりません。
未来逆算思考は崩壊した未来世界を救うゲームですが、テーマもゲーム自体も子どもには難しい感じでした。
ゲーム画面はとても楽しそうなのですが、意味がよくわからないというのが率直なところです。
インターネット物理モデルは、インターネットの動きをボールの動きで可視化しているようですが、解説が少なく大人でもよくわかりませんでした。
このフロアで唯一子供が気軽に楽しめるのが、ハローロボットのコーナーです。
可愛いロボットと遊ぶことができるので、子供達がたくさん集まっていました。
全体的に展示内容が子どもには難しく、子どもでも楽しめそうな展示ほど混んでおり気軽に楽しめないのが残念でした。
5階常設展示 世界を探る
5階常設展示は世界を探るというテーマで、3階より子供でも楽しめる内容が多いです。
宇宙関係の展示では実物大のISSの模型の中に入れたり、ロケットエンジンの展示もあるので子供でもシンプルに楽しめます。
プラネタリークライシスでは地球温暖化の展示です。
フィジーが直面する温暖化問題を10分くらいの映画で知ることができます。
円柱状のユニークなシアターで、映像効果も迫力があります。
ちょっと待てばすぐ見れるのもありがたいです。
温暖化による海抜の上昇を画像で体感できる展示や、食事の中の環境問題を食卓テーブルで知る展示は子供でもわかりやすく楽しそうにしていました。
細胞たち研究開発中はES細胞の映画と実物の展示です。映画は1組づつ個室に入って見ますが、混雑時には20-30分程度並ぶこともあります。
内容はES細胞による腎臓移植を患者目線から描いたものなので、大人には興味深く見れますが、子供には難しすぎます。
お子さんと一緒の方は並んでいるようならこの展示は飛ばして良いと思います。
零壱庵はアートな空間の体験型シアターで、子供でも楽しめそうでしたが、この日は展示の変わり目で開催していませんでした。
展示の開催している日を事前に調べていくと良いと思います。
6階 3Dシアター
要時間指定予約のプラネタリウムシアターで、内容は30分程度です。
常設展示とは別料金ですが安価で内容も素晴らしいので、予約してでも見る価値はあります。
3Dと2Dのコンテンツがありますが、3Dをお勧めします。
基本となるコンテンツは宇宙の始まりを知る「バースデイ」です。
立体メガネをかけるタイプですが立体感はすごく、子供たちが星を掴もうと必死に手を伸ばしていました。
火星表面の映像は特に迫力満点で、思わず声が出そうになりました。
注意点としては、途中入退場不可なので乳幼児には厳しいです。
放映中もあちこちから子供の声がしていましたので、騒がなければ少しくらい喋っても大丈夫だと思います。
雰囲気的には小学生以上からという感じです。
おやっ?こひろば
親子で科学的なものの見方を育む屋内広場です。
常設展示の外にあり、無料で楽しむことができます。
3歳以上推奨ですが、利用者はほとんどが未就学児です。
難しめの展示が多いここでは貴重な子供向けの展示です。
1時間ごとの完全入れ替え制で、週末を中心に混み合います。
混雑時には整理券を配布しますので、早めに取るようにしましょう。
ランチ
7階 展望レストラン
展望テストランではお台場の美しい港湾風景を見ながら食事が楽しめます。
週末を中心に混雑しますので、お昼時を外すなど工夫した方が良いでしょう。
メニューはカレーライス800円、デミグラスハンバーグプレート950円などの他、大豆ミートを使ったNEXT牛丼980円などと比較的リーズナブルです。
持ち込み弁当
持ち込み弁当は1階のフリースペースで食べられますので、持ち込み弁当の方が気楽かもしれません。
フリースペースは入場料無料で、ウエットティッシュやゴミ箱まであるので、使い勝手が最高です。
屋内でテーブルもたくさんあるので、天気を問わず繁忙期でも混み合いません。
フリースペースとして最高レベルなので、使わない手は無いと思います。
入場料
常設展示のみ:大人630円・18歳以下210円・未就学児無料
常設展示とドームシアターのセット券 :大人940円・18歳以下310円・未就学児100円
毎週土曜日は18歳以下常設展示は無料、ドームシアターは100円になります。
また、以下の日は大人も常設展示が無料になります。
・科学技術週間期間(毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間)の金曜日・土曜日
・開館記念日(7月9日)
・教育・文化週間期間(11月1日から7日まで)の土曜日
お子さんと展示を楽しむために
全体的に展示内容が難しいので、子供でも楽しめる展示は限られます。
幼児にはそれすら厳しく、最低でも小学校には入っていないと何もわからないと思います。
それだけに子供でも楽しめる展示は混み合うので、ふらっと遊びに行っても100%楽しむのは難しく、きっちり準備する必要があります。
お子さんと行くのなら、最低でも下記の準備はしておきましょう。
日本科学未来館を楽しむための事前準備
1.入場料無料の日や零壱庵の開催時期かをホームページで調べ、行く日を決める。
2.3Dシアターを予約する。予約はひと月前から可能。
3.当日は真っ先にナナイロクエストの整理券を取りに行く。
4.おやっ?こひろばを使うなら、その整理券も取りに行く。
5.早く着いたら空いているうちに老いパークを楽しむ。
6.3階の常設展示は子供には難しい上混み合うので、5階の展示に時間を割く。
特に2と3が要注意です。
アクセス
公共交通機関
・新交通ゆりかもめ
「東京国際クルーズターミナル駅」下車➡︎徒歩約5分
「テレコムセンター駅」下車➡︎徒歩約4分
・東京臨海高速鉄道りんかい線
「東京テレポート駅」下車➡︎徒歩約15分
自動車
駐車場1時間440円 1日最大1,650円。
展示はざっくり見るだけなら4時間程度で十分回れます。
最大料金があるのを生かしてお台場付近の散策の拠点にすることもできます。
朝早い空いている時間に科学館を回って、昼過ぎからはお台場でお買い物なんか楽しいかもしれません。