きかんしゃトーマスに見る驚異のイギリス式教育

先日、娘がいつも通りきかんしゃトーマスを見ている脇でネットのニュースを眺めていると、こんなニュースが目に入ってきた。

きかんしゃトーマス、こどもの非認知能力の発達に好影

https://s.resemom.jp/article/2019/05/23/50665.amp.html 

きかんしゃトーマスを見て育った子供は、社会のルール、自発的な活動、思いやり、自己肯定感と言った、社会生活を送る上で必要な能力が秀でていたという研究である。 

なるほど確かにきかんしゃトーマスを見ているときかんしゃ達は「役に立つ仕事」をすることに誇りを持っている。 
役に立つ仕事とは単に難しい仕事を指すのではない。

例えばスペンサーという大きくて流線型の、いかにも速そうなきかんしゃがいる。
彼はそのパワーでVIPの専用機関を引くなど、かなり特別な仕事をしているが、その一方で貨車を引くなどと言った誰でもできる仕事を仕事を見下している。(最近はかなり丸くなったが…)

一方でウィフというきかんしゃがいる。
なぜか大きなメガネをかけている、気の弱そうなきかんしゃでゴミの回収をいつもしている。

話はシーズン16エピソード13「ウィフのねがい」

ウィフのねがい

ウィフのねがい


スペンサーにゴミ集めの仕事をばかにされたウィフは、立派なきかんしゃになろうとしてゴミ集めそっちのけで、他のきかんしゃの仕事にくびを突っ込んで失敗する。

そんなとき、郵便配達を黙々とやってのけるきかんしゃのパーシーを見て立派だと感じたウィフ。
ゴミ集めの仕事を完璧にこなし、トップハムハット卿だけでなく市長からも立派だと認められる話。 

きかんしゃトーマスは長い歴史の中で、きかんしゃたちのキャラはブレるが、一貫してブレないテーマがある。
それは自分の与えられた役割を果たすことこそが「やくにたつ仕事」ということだ。

そこではスタンドプレーは評価されない、どんなことでも、自分の仕事をこなすことでやくにたつと評価される。
その仕事がVIPの送迎だろうとゴミ集めのだろうと、「やくにたつ仕事」という点では等価なのだ。 

それを幼児教育で叩き込む国イギリス、おそるべし。

日本なんか大人ですら「やくにたつ仕事」を理解していないのではないだろうか?
医者とか議員とか、本当はやりたくもないが、みんなが立派だと言う職につこうとしていないだろうか?
社内でも自分の仕事の方が高級だとお高く振舞ったり、みんなスペンサーになっていやしないだろうか?

そのくせ表面上はみんな仲良く振舞うことを暗黙的に強制している。
口の悪い奴は波風立てる悪なのだ。
日本作成の幼児向けコンテンツではみんな仲良くを説き続けているが、やはり潜在意識に刷り込まれているんだろうか?

きかんしゃトーマスの登場きかんしゃたちはけっこう口が悪い。
しかし「やくにたつ仕事」をしていれば、表面上仲悪く見えても、その実結構認めていたりする。
あのスペンサーだって、ゴミ集めするウィフを立派だと認めたくらいだ。 

娘ときかんしゃトーマスを見ていると、大人でも結構面白い。
幼児向けコンテンツながら社会の縮図がよく表現されているからだ。

しかしその中で何度もきかんしゃたちが口にする「やくにたつ仕事」。
この言葉にイギリスと日本の違い、そして日本式教育の失敗を思わずにはいられない。 

うちの娘には医者とか議員とか立派な肩書きはいらないから、どうかありのままで「やくにたつ仕事」をしてもらいたいなぁと願ってやまない週末だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました