【家族不和の原因は…】映画「ダークスカイズ」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2013年のアメリカ映画
主演者はケリー・ラッセル、ジョシュ・ハミルトン、ダコタ・ゴヨ、ケイダン・ロケット
エイリアンの狙われた一家の恐怖を描くホラー映画

こんな人にオススメ!
・幽霊ではないホラーが見たい
・綺麗に伏線を回収して欲しい
・家族愛を感じたい

映画「ダークスカイズ」が5分でわかる!

あらすじ

相次ぐ怪奇現象

ダニエルとレイシーの夫妻は、反抗期真っ盛りの兄ジェシーと大人しめの弟サミーの4人家族で暮らしていたが、ダニエルは失職中で家庭はうまくいっていなかった。
そんな時、夜の間に台所が荒らされる事件が起こる。
次の夜、レイシーは戸締りを確認して眠ったが、深夜台所に行くと食べ物がタワーのように建てられ、天井には謎の幾何学模様が描かれていた。
サミーに話を聞くと、夢に出てきたサンドマンの仕業だという。

次の日、ダニエルは金欠で止めていた警報装置を作動させるが、深夜に全ての警報装置が同時に反応する。
ダニエルは家中を探し回るが誰もおらず、警備会社は警備装置の誤作動だと言うが、いつの間にはリビングの写真立てから写真が全てなくなっていた。
息子2人の仕業と考えたダニエルとレイシーが2人から話を聞くと、サミーはサンドマンに口止めされているので何話せないと言う。

ある時、突然立ったまま意識を失ったサミーが、大きな叫び声を上げるという事件が起こるが、そのことをサミーは全く覚えていなかった。
その時、レイシーは自宅にいたが、ガラス窓に鳥が次々と自らぶつかって死亡するという怪奇現象が起こっていた。
その夜、レイシーがサミーの部屋に行くと何者かが室内におり、室内にいたはずのサミーはなせか裸で外にいた。
サミーには意識がなく、ダニエルがサミーに話しかけるとやっと意識を取り戻したようだった。

監視カメラを家中に仕掛けたダニエルは、その録画映像にノイズが走っているタイミングがあることに気がつく。
レイシーは住宅のセールスの仕事をしていたが、接客中に突然自らガラス窓に頭を強く打ち付ける夢を見る。
しかし朝起きると頭に知らぬ傷がついており、会社の上司からはレイシーが接客中異常な行動をしたことを指摘され、夢でなかったことがわかる。

先日の鳥の異常な行動について調べていた保健所からは、鳥たちは感染症ではなく、不自然に動きを変えていたことがわかったいう。
鳥の異常行動について調べたレイシーは、以前台所にできてきた謎の幾何学模様が関連しているという記事を見つける。

不穏な影

そんな時、ダニエルの再就職が決まる。
その夜ダニエルはレイシーとお祝いをして眠りについたはずだったが、レイシーが深夜目覚めるとベッドにおらず、庭で棒立ちになって鼻血を流していた。

レイシーが呼びかけるとダニエルは意識を取り戻すが、ダニエルにはその間の記憶が全くなかった。
レイシーは仕事中意識を失ったことを話し、鳥の異常行動に関する記事をダニエルに見せる。
レイシーらと同じ経験をした失踪児童が描いた絵がサミーの描いた絵と酷似しており、レイシーは一連の怪奇現象はエイリアンの仕業であると考えていたが、ダニエルはその話を全く信じなかった。

その間サミーは友人とプールに遊びに行っていたが、そこでサミーの体に大量のあざがあることがわかる。
ジェシーも友人のラトナーと森に遊びに行っていたが、遊んでいるうちに道に迷ってしまう。

ジェシーは突然森の中から聞こえてきた音に耳を塞いでいたが、突然立ったまま意識を失い病院に運ばれる。
診察をした医師はジェシーの体に焼きごてで作られ幾何学模様のあざがあるといい、児童相談所に通報するという。
ダニエルはラトナーを疑い問い詰めに行くが、ダニエルがラトナーを突き飛ばしたので、ラトナーの父に殴られてしまう。

その夜、サミーの部屋に仕掛けたカメラの映像が乱れたのでダニエルは様子を見に行く。
しかしそこには何もおらず、ベッドで眠っていたサミーに話しかけると、その顔には眼球がなくダニエルは驚くが、ハッと気がつくとベッドにいた。

ダニエルが監視カメラの映像を調べると何かが映っていたことから、ダニエルもエイリアン説を信じるようになり、ダニエルはレイシーとエイリアンの専門家を訪ねることにする。

決戦!グレイズ

専門家の老人はダニエルとレイシーが経験してきた数々の異常事態を悉く言い当て、そのエイリアンはグレイズというタイプであるという。
グレイズの目的は恐怖心を利用した人類の研究で、そのために対象の耳の裏側に傷をつけ何かを埋め込むという。
老人がダニエルの耳の裏を確認するとその傷ががあり、老人にも同じ傷があった。
グレイズが姿を現すのは誰かを連れ去る前だといい、最初に興味を持ったサミーが狙われているという。
老人はグレイズは家族を引き裂き孤立した者を狙うといい、家族が一つになってグレイズと戦うべきだと伝える。

その言葉を聞いたダニエルとレイシーは銃や番犬を用意し窓を塞いで闘う準備をする。
しかし非協力的なジェシーが家を出て行こうとするのをダニエルは止めようとするが、ジェシーはラトナーに暴力を振るったダニエルに反発する。
レイシーは今夜サンドマンが来てもいうことを聞かないようサミーに言い含め、ダニエルは帰ってきたジェシーのサミーを守るように言う。

夜になり、緊張した重い空気が一家に漂う中、ダニエルは家族の思い出話をして場を和ませる。
しかしテレビにノイズが走り、電灯が激しく明滅し何かがくるのを予感させる。
ダニエルとレイシーはジェシーとサミーを部屋に隠すが、レイシーはグレイズによって部屋に閉じ込められ、ダニエルは塞いだ窓を破って入ってきたもに銃を撃つ。
ダニエルは子供達を部屋から出し、閉じ込められたレイシーを助けるが、その部屋にもグレイズが入ってきたため発砲する。
その直後、ジェシーは部屋のベッドで目を覚まし、隣にいたサミーは母を探して部屋を飛び出してしまう。
ジェシーがそれを追いかけると家の景色が一変し、リビングでダニエルがジェシーを銃で撃ち、ダニエル自身も自殺をしたところだった。

ジェシーはサミーを追いかけ、廊下でうずくまっているサミーに触れようとしたところでダニエルとレイシーに止められる。
サミーはダニエルらと共におり、ジェシーの前にいたサニーはグレイズだった。

ジェシーは生きている!?

3ヶ月後、ジェシーは失踪者として扱われ、レイシーはジェシーの思い出の品を整理していた。
その中にあったジェシーが幼い頃に描いた絵には、グレイズの姿が描かれており、ジェシーが昔様々な体調不良を抱えていたものグレイズの仕業であったことに気がつく。
サミーはかつてジェシーと遊んでいたトランシーバーを出すと、そこからジェシーの声が聞こえてくるのだった。

レビュー・考察

家族の絆

映画冒頭で、ダニエルの再就職が決まらないことで、家族には険悪なムードが漂っていた。
しかしその背景にはグレイズの働きがあり、グレイズの存在を信じるようになったダニエルがだんだんと力強くなり、家族がまとまっていくのが印象的。
最初は頼りないダニエルだが、再就職が決まってから別人かと思うくらい頼れる男になっていく。
最後に反抗期のジェシーも家族の一員としてまとまるが、それでもグレイズには敵わず無情。

ジェシーが見た景色

グレイズとのラストバトルでは、ジェシーが奇妙な幻覚を見ている。
ジェシーがサミーを追いかけ1階に降り、家の様子が一変するところからがグレイズによる幻覚。
ジェシーにダニエルの自殺や友人たちの不気味な感じを見せて恐怖させてくる。
そしてうずくまるサミーの正体はグレイズで、偽サミーに触れようとしたジェシーにダニエルが声をかけたことで幻覚が解け、元の夜の家の風景に戻る。
ダニエルがジェシーに声をかけようがかけまいが、結果は変わらないのが無情。

グレイズの目的

グレイズは三人組の仲良し宇宙人、その形態からグレイの複数形であると思われる。
グレイズは地球人を研究しており、人を恐怖させその反応を見ている。
研究目的は不明だが、実験動物のラットには、人が何をしようとしているかなんてわからないという例えは言い得て妙である。

専門家の老人は、グレイズは最初に接触した子供を攫うと言っていたが、散々サンドマンのことを話していたサミーはミスリードで、最初からジェシーが狙いだった。
ジェシーが幼い頃アレルギー性の喘息だったのも、生まれて間もない頃大病で命を落としかけたのもグレイズが接触していたからだった。
さらに幼い頃ジェシーが書いていた絵にグレイズが描かれており、グレイズが初めに接触したのはサミーではなくジェシーだったことがラストでわかる。
さらにサミーとジェシーが遊んでいたトランシーバーからジェシーの声が聞こえてきたところでエンド。
最後の最後でここまでのフラグが一気に回収される。
ジェシーが何処かで生きていることを予感させる、絶望の中の1筋の光のようなラストとなっている。

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