グランドメルキュールは全国にリゾートホテルを展開するホテルチェーンで、オールインクルーシブを売りにしたホテルです。
オールインクルーシブとは、ラウンジやスパ、体験の料金がすべて宿泊料に含まれているプランのことで、お財布を気にせず過ごすことができます。
グランドメルキュール南房総は、千葉県の南部南房総市にあり、敷地は大房岬自然公園と海に囲まれた自然豊かな立地になっています。
今回はグランドメルキュール南房総に家族で泊まってきましたので、その実体験レビューをお伝えします。
小さなお子さんでも遊べるところたくさんの、まさにファミリーリゾートでした。
「グランドメルキュール南房総」の実体験レビュー!
ロビー
1階ロビーは広々としておりナチュラルな素材を活かした内装となっています。
グランドピアノが置いてありますが、ゲストは使用禁止でした。
チェックインの手続きは15時前からできますが、客室に入れるのは15時からです。
早くついた時にはウェイティングルームで待つことになります。
元々和風旅館だったのを改装したのかロビーは近代的な洋風内装なのに、ウェイティングルームは和風料亭といった趣でした。
ウェイティングルームは15時前から使用可能で、フリードリンクと小さなお子さんが遊べるスペースがあります。
15時以降のチェックイン手続きは番号札での順番待ちが出ることもありますので、早めにチェックインすることをオススメします。
15時以降で順番待ちになった場合、ウェイティングルームだけでなくラウンジでお酒を飲みながら待つこともできます。
またお子さん向けの室内プレイグラウンドもありますので、わんぱくなお子さんがいても退屈しません。
またロビーの一角にはお子さん用の貸し出し品が置いてあります。
必要なら借りていきましょう。
ロビーには売店もありますが、売っている物はお土産物中心で、夜間の短い時間しか空いていませんでした。
屋外にはプールもあり、夏場は利用可能になるそうです。
ラウンジサービス
オールインクルーシブ最大の魅力はこのラウンジです。
宿泊者はラウンジが無料で使用可能です。
ラウンジは15時から18時の部と19時から23時の部に分かれており、飲めるドリンクが異なります。
15時から18時の部ではコーヒーやソフトドリンクのほか、ワインやビールが置いてあります。
クッキーやグミなど子供向けのお菓子もあります。
チェックイン待ちになってしまってもラウンジでゆったりできますが、ラウンジは混み合う上子供達も多いので快適さはそれなりです。
19時から23時の部では焼酎やウイスキーなどのスピリッツやオリジナルの果実酒が中心で、地元千葉のウイスキー房総やスピリッツBOSOもありました。
この時間になるとラウンジの利用者も減っており、快適に過ごすことができますが、おつまみの類はありませんので持参する必要があります。
ラウンジのドリンクは客室で飲むこともできますが、プレイグラウンド等に持ち込むのは禁止になっています。
プレイグラウンド
1階ロビーには小さなお子さん向けのプレイグランドがあります。
森のイメージした内装になっており、とても楽しそうでした。
普通なら別料金がかかることも多い施設ですが、オールインクルーシブなので、宿泊料に含まれています。お金を気にせずお子さんを楽しませてあげましょう。
2階には子供の広場があります。
子供の広場は、広大な畳の部屋に遊具を置いたもので、和風旅館だった頃は宴会場だったであろうことが一目でわかります。
輪投げやトランポリンなどで遊べる部屋や、囲碁将棋に卓球の部屋もあり、大人も子供も楽しめます。
またお昼寝アートというスペースもあり、赤ちゃんに可愛い衣装を着せ寝かせることもできます。
客室
客室は和洋さまざまなタイプがありますが、今回は和室でした。
南向きのオーシャンビューで、広大な大海原に沈む夕陽を部屋から見ることができます。
この素晴らしい眺めだけでもきた甲斐があるというものです。
リノベーション済みの客室と和風旅館だった頃の内装そのままの客室があるようで、今回はまさに古い和風旅館の客室そのままといった感じのお部屋でした。
畳の部屋に四角いテーブルと座椅子、窓際には椅子とテーブルに鏡台と古き良き和風旅館です。
リノベーションされたエリアは完全洋風なのでギャップがすごいですが、居心地は悪くありません。
和室なので靴を脱いで上がれますし、畳でごろ寝もできます。
玄関は広めで冷蔵庫と電気ポットがあります。
残念だったのはお風呂が古いタイプのユニットバスで、とても狭いです。
トイレとお風呂が接近しているので、清掃が行き届いていても清潔感に乏しいです。
お風呂は大浴場があるので、そちらを使うと良いと思います。
お風呂とトイレが別の部屋もあるようですので、気になる方は予約時にそちらを選んでください。
アメニティがちょっと変わっており、歯ブラシの柄が竹製などちょっと他では見ないタイプでした。
ナイトウェアは浴衣ですが、紺色でカッコいいです。
大浴場
リノベーション済みで美しい大浴場です。
客室数が多いのに対応するためか、内風呂と露天風呂ともに巨大な浴槽が一つずつというシンプルな作りになっています。
露天風呂は屋根があるので雨の日でも大丈夫ですが、半地下になっているので屋外の展望はありません。
サウナに水風呂もありますが、個人的にはサウナは暑いのが好きなので、ちょっとぬるめだと感じました。
客室数が多い上、客層は子連れが大半なので、混み合う時間を避けて大浴場に行くのをオススメします。
18時から19時にかけてレストランが混み合うので、そのタイミングで大浴場に行くと空いている可能性が高いです。
休憩所も美しくリノベーションされており、用意されているお酢のドリンクで、さっぱりすることができます。
家族で大浴場に来ると出てくるタイミングが合わないので待たされることが多いですが、休憩所がよく整備されているので待たされても気にならないのは助かりますね。
お風呂場にはコインランドリーもあり、洗濯と乾燥いずれも可能です。
洗濯は300円から、乾燥は30分100円から利用できます。
食事
食事は朝夕ともに2階のレストランでのビュッフェになります。
席の予約は不可で、混雑時にはレストラン前で順番待ちをすることになります。
夕食は18時台が、朝食は7:30-8:30が混み合いますので、その時間は避けた方が無難です。
オールインクルーシブですが、食事をつけないプランもありますので、ビュッフェが嫌な方は素泊まりもありだと思います。
ただし館内に電子レンジはありませんので、素泊まりの場合外食しに行くか、温めなくても美味しいものを用意する必要があります。
南房には美味しいお寿司屋さんも多いので、お寿司をテイクアウトしてお部屋で食べても良いでしょう。
周囲は自然公園
ホテルの周囲は大房自然公園になっています。
最大の見どころは古い地層がミルフィーユ状に折り重なった絶壁海蝕崖で、海の美しさも相まって素晴らしい絶景を作り出しています。
海蝕崖は大房自然公園の南端南けい船場の付近にありますので、ぜひ行ってみてください。
それ以外にも第二展望台は崖上から太平洋を眺める絶景ポイントで、こちらは夕陽が美しいそうです。
自然溢れる環境ですが、公園内は舗装されているので、普通の格好でも十分歩けます。
なんと散策中に偶然ヘビとカニを見ることができました。
都会育ちのお子さんにはこれだけでも珍しいのではないでしょうか。
レビュー
リノベーションされたエリアは近代的でナチュラルな趣となっており、とても美しいです。
ホテルはリノベーションされたエリアのキラキラ感と、古い和風旅館のままのエリアのギャップが激しく、もう少し統一感が欲しいと思います。今後リノベーションが進むことに期待です。
客室数が多いホテルでは、スタッフの対応がイマイチなことも多いですが、こちらのホテルのスタッフはとても気が利きますし、対応も素晴らしいと感じました。
客層としては圧倒的にファミリーが多いため、小さなお子さん向けの設備がとても充実しています。
ホテルの周囲も自然公園なのでちょっとした探検が楽しめますし、海蝕崖の絶景は大人でも感動します。
夜は星空も美しいので、ファミリーで素敵な思い出をつくることができると思います。
海と星が素敵なので冬より夏の方がいいかもしれません。
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アクセス
公共交通機関
JR内房線「富浦駅」➡︎タクシー約10分もしくは送迎バス
高速バス房総なのはな号「東京駅」もしくは「新宿駅」➡︎「道の駅とみうら枇杷倶楽部」➡︎タクシーもしくは送迎バス
「富浦駅」もしくは「道の駅とみうら枇杷倶楽部」からホテルの無料送迎バスが出ています。
送迎バスは事前予約制ですので、必要な方は0470-33-3811から電話で予約してください。
自動車
館山道富浦ICから約10分。