【華麗なる無双】映画「メカニック ワールドミッション」が5分でわかる!【ネタバレあり】

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2016年のアメリカ・フランスの共同制作映画
主演者はジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ
隠棲した殺し屋が再び汚れ仕事を受けるアクションスリラー

こんな人にオススメ!
・シンプルなストーリが好き
・強い男が無双するのが見たい
・ダイナミックなアクションが好み

映画「メカニック ワールドミッション」が5分でわかる!

あらすじ

ジーナとの出会い

殺し屋のビショップは、名を変えリオデジャネイロで静かに暮らしていた。
しかしその正体を知るクレインの手下から殺しの仕事を受けるよう脅迫され、ビショップは手下たちを倒して逃げる。

旧知の女性を頼りタイに向かったビショップは、クレインの手下から奪った携帯電話をもとにクレインの居場所を探し始める。
しかしビショップは、偶然出会ったジーナという女性を助けるため、ジーナに暴力を振るっていた男を殺してしまう。
男の所持品から実は男がクレインの手先で、ジーナもビショップを誘き寄せるため雇われていたことがわかる。
ジーナは脅迫され仕方なくクレインの手先をしており、ビショップがジーナを助けた後、ジーナが誘拐されビショップを脅すための人質となる計画だった。

ジーナはかつて米軍特殊部隊に所属しており、アフガンから離脱したのちカンボジアで人道支援をしていた。
ジーナは自身が運営する人身取引被害者の保護施設の職員が、クレインの手下ジェレミーに殺され、施設職員を皆殺しにするという脅しを受けていた。

クレインの手下の見張りが洋上にいるのを見つけたビショップは、監視を巻くためジーナと恋人のフリをして、偶然行われていた結婚式に潜り込む。
その夜、お互いの身の上を話したビショップとジーナは結ばれ、ビショップはジーナを逃す計画を立て、父の形見の時計を渡す。

汚れ仕事

翌日、ジェレミーが手下と現れビショップが抵抗するも虚しく、ジーナが誘拐されてしまう。
ビショップはクレインの館に連れて行かれ、そこでクレインから3人の男を殺す仕事を依頼される。

一人目のターゲットはマレーシアの刑務所に収監されているアフリカの武器商人クリルで、最大の難関は難攻不落の刑務所の潜入することだった。
ビショップは指名手配されていた犯罪者になりすまし、わざと警察に捕まり刑務所に潜入する。
刑務所でクリルを見つけたビショップは、クリルの命を救うことで信頼を獲得し、自室に招かれた際、首を絞めて毒を飲ませて殺す。
ビショップは隠し持っていた爆弾で刑務所の壁を壊し、海を泳いで迎えの船に乗り込む。

次の標的は鉄鋼界の大富豪クックで、元は人身取引で金を稼いでいた。
クックはオーストラリアのタワマンに住んでおり、その屋上にはガラス張りの美しいプールがあった。
ビショップはタワマンの外壁からプールに忍び込み、プールの底に穴を空け、クックを事故死に見せかけ殺す。

裏取引

その後行われたジーナとのビデオ通話で、ビショップはジーナが密かに見せた手がかりから監禁場所を割り出し助けに行く。
ジーナがいる豪華客船に水中から忍び込んだビショップは、手下を倒して後一歩まで迫るが、衆寡敵せずクレインに捕まってしまう。

クレインより3人目となる武器商人マックスの殺しを指示されたビショップは、ブルガリアに向かう。
マックスは改造した旧共産党記念館を秘密基地にしており、その地下にはミサイルを搭載した潜水艦とその待避所まであった。
ここに忍び込むためビショップは警備の兵を狙撃し、緊急通報で呼び出されたドクターヘリに密かに乗り込む。
記念館に入ったビショップは警備の目を盗んでマックスの居室に辿り着く。しかしビショップはマックスを殺さずに取引を持ちかけ、クレインを誘き出して殺す計画を立てる。

復讐

ビショップは潜水艦の爆破事故を装ってマックスが死んだというニュースを流す。
ビショップはクレインに、マックスの死体は潜水艦の待避所にあるので、ジーナを連れて確認しに来るように電話で伝える。
クレインはジェレミーの部隊を潜水艦待避所に遣わすが、ビショップが仕掛けた数々のトラップにより部隊は全滅、ビショップは水中からジーナのいる豪華客船に潜入する。

クレインはジーナを船内の目立つところに立たせビショップを誘き寄せる餌にするが、ジーナはクレインの手下に反抗したため腹部を撃たれてしまう。
ビショップは手下を次々に倒してクレインのもとに迫るが、クレインは船が3分後に自爆するようセットしていた。
船が自爆すると知ったビショップは脱出ポッドでジーナを逃し、ヘリコプターで逃げようとしていたクレインを見つけ甲板で戦う。

銃撃戦の末、ビショップは船の錨でクレインを縛り付け、船の自爆に巻き込ませる。
海に飛び降りたビショップだったが生死はわからず、現場を見に来ていたマックスもビショップの死を確信した。
その後、生き延びたジーナはカンボジアでの施設を再開し、そこに生きていたビショップの現れるのだった。

マックスはビショップが船の錨を収める頑丈な部屋に隠れ船の自爆から生き延びたことを知り、その映像を密かに削除するのだった。

レビュー・考察

伝説の殺し屋アーサー・ビショップの活躍を描いたアクション映画、メカニックの続編。
ストーリーはあるようでほぼない。
ジェイソン・ステイサムがいつも通り無双するだけだ!

だが今回の無双はワールドミッションだけあり一味違う。
まず冒頭のリオデジャネイロのシーン。
クレインの手下たちを倒すだけ倒し、ロープウェーに追い詰められたと思いきやそこから真下に飛び降りて、なんと飛んでいたハンググライダーに飛び乗って逃げるという離れ業を見せる。

マレーシアでの仕事では、クックがこれみよがしに空中に作っていたガラスプールの真下に穴を空け、クックを事故死に見せかける。
このシーンではビショップがビルの外壁を強力な吸盤を両手に登っていき、プールの裏側から特殊な道具で穴を開けるという美しい離れ業を見せる。

前編ほぼアクションシーンで何も考えずにアクションを楽しめる作品だが、特にこの2シーンは見どころだ。

ご都合主義的設定感は否めない

ストーリーとしては隠棲していたビショップに汚れ仕事をさせたいクレインが、ジーナを使ってビショップを脅迫するというもの。

クレインは武器商人だが、その世界シェアはクリル、クック、マックスの3人が握っていた。
この3人をビショップに暗殺させることで、武器商人としてシェアを拡大しようというもの。
普通の組織ならトップがいなくなっても、トップが変わるだけで組織は残ると思うのだが、トップを殺せば万事解決と思っているあたり実に短絡的である。

しかもなぜかビショップの仕事に時間制限を設ける意味不明っぷり。
世界中を移動しつつクックは36時間以内、マックスに至っては24時間以内に暗殺しろとか普通に考えて無理だと思わなかったのだろうか。
結果としてビショップにはできてしまったわけだが、クックのビルの内覧が予約なしでできたり、必要な道具があっさりいつの間にか手に入っていたあたり実にご都合主義である。

ジーナ姫

ビショップは結婚式への参列イベントを経てジーナと結ばれるが、結婚式イベントの1件だけで肌身離さず持っていた形見の腕時計を渡すほどの関係になるのはやはり無理があるのではないだろうか…
もしかしたら前作のレコードのように、形見の腕時計に何か秘密があるのでは?と思っていたものの結局何もなかった。

ジーナも米軍特殊部隊にいたはずなのに、なんの抵抗もせずにジェレミーに誘拐されてしまう。
わざと誘拐させて腕時計の秘密で大逆転!の展開かなと予想していたのだが、ただ普通にか弱いだけだった。
何度でも攫われるどこかのお姫様のようである。

ラストバトルでクレインの手下と戦った時は、ジーナが本性を現したのかと期待したが、結局腹部を撃たれてすぐリタイア。
米国特殊部隊設定の無駄使いである。

ストーリーはご都合主義で、設定も無理があるが、アクションシーンは見どころたっぷり。
要するにいつものステイサム無双である。

前作

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