今日のAmazonビデオはコレ!
かつてロシアボリショイ交響楽団の名指揮者だった
アンドレイ・フィリポフ。
30年前、楽団のユダヤ人を守ったためにその地位を追われ、今は劇場の清掃員となっていた。
彼はある日劇団長の部屋でフランスから劇団が招待されていることを知る。
フィリポフはかつての仲間を集めて今の劇団になりすまし、フランスでコンサートを行うことを思いつく。
果たして無事コンサートを行うことはできるのか!?
少し気が弱いところがあるが、音楽に並々ならない情熱を持つフィリポフを支える周りの人がみんな優しくて、ほんわかした気分になれる映画。
まずフィリポフの奥さん。彼女は恐ろしく気が強いけど根はとても優しい。
過去にフィリポフと因縁のある楽団のマネージャーに激昂したかと思えば涙ぐんだりと本当にフィリポフを応援しているのが良く伝わってくる。
チェロのサーシャも仕事用の救急車を乗り回してセルゲイと仲間集めに奔走したり、ときにはフィリポフを励ましたりとよく支えてくれる。
そしてソリストのバイオリ二スト アンヌマリージャケ役のメラニーロラン!
彼女の演技がまた素晴らしい!
普通演奏のシーンは指先を見せないで、プロの指先アップとかでごまかすみたいなんだけど
彼女はコンサートのシーンのためにわざわざバイオリンを練習したそうな。
その分コンサートのシーンは迫力満点‼️
言葉では言い表せない感動がどこからともなく込み上げて来るぞ!
音楽で感動するなんてなかなかできない経験だよね。
作中若干わかりにくいユーモアが盛り込まれているが、多分ロシアの共産党とかユダヤ人に対する意識とかに対する風刺を効かせたフランスジョークなんだろう。
まぁわからなくてもなんとなくで楽しめる。
その辺がだらだらしていると感じる人もいるかもしれないけど、その分ラスト15分の開放感は抜群だ。
おかげでチャイコフスキーのバイオリン協奏曲はすっかり我が家のヘビロテ曲だ。
ちなみにこの映画の音源はCDで販売されているから
気に入ったら要チェックだ!
フランス映画だからハリウッドな面白さとはちがうけど、
ラスト15分の爆発力は私的映画歴でもトップクラス!
チャイコフスキーが好きになるコメディタッチの感動作、
自信を持っておすすめする。