まさかの逆タイムリープものサスペンス!?「手紙は憶えている」

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手紙は憶えている(字幕版)
ブルーノ・ガンツ
2017-05-03

ゼヴは、妻のルースを亡くした際に友人のマックスから手紙を託された。
手紙には、ゼヴとマックスの家族をアウシュビッツで殺したナチスのルディ・コランダーという男を探す方策が書いてあった。
手紙の指示に従い電車に乗ったゼヴだったが、認知症のため気がつくとルースを亡くしたことや復讐の記憶がなくなっていた。
手紙を読み返すことでなんとか記憶を取り戻すゼヴ、銃を買い、コランダーのもとを訪ねる。
しかしコランダーはアフリカ戦線にいたといい、別人だったことがわかる。
かつてナチスの将校は捕虜の身分を盗んでアメリカに入っており、コランダーは他に3人いるという。
次のコランダーを訪ねるゼヴだったが、二人目のコランダーは同性愛者で、そのためにアウシュビッツに監禁されていた犠牲者だった。
三人目のコランダーを訪ねるゼヴ。三人目はすでに亡くなっており、代わりに息子が現れる。
ゼヴはコランダーの友人を名乗り、コランダーの息子にコランダーが収集したナチスの愛蔵品を見せてもらう。
しかし、よく聞くとコランダーは開戦時10歳であり、料理人だったことがわかる。
ゼヴは帰ろうとするが、彼がアウシュビッツに監禁されていたことがコランダーの息子に発覚する。
ナチスを崇めるコランダーの息子はゼヴに激昂、ゼヴはコランダーの息子を射殺してしまうのだった…
(あらすじここまで)
アウシュビッツ、復讐、認知症…
重い、テーマが重い…。
アウシュビッツだけでもかなりのパワーワードなのに…。
とはいえ本作、そこが主題でないから安心してほしい。
テーマはあくまで復讐と認知症だ。
アウシュビッツは復讐の動機付けに過ぎない。
認知症のゼヴが、マックスの手紙に導かれて復讐を果たす話なんだけど、
その途中、認知症のゼヴは何度も復讐を忘れそうになる。
その度に手紙を読んで復讐を思い出すんだけど、あぁやきもきする!
じつは認知症も舞台装置で、復讐は進んでいるのにゼヴの記憶はアップデートされない。
なんていうかタイムリープものの逆バージョンになる状況を認知症で上手く作っている。
タイムリープは記憶を持ったまま過去に戻って一からやり直しけど、
本作は記憶は無くなるけど話は進んでいる。
記憶を補完するのが手紙というのもよくできている。
タイムリープものに出てくる未来の装置なんてなくて、ただの手紙である。
ここまでくるともう
意図的にタイムリープものの逆を行こうとした意欲作に見えてくる!
そうでなくても、タイムリープものにはない、独特なハラハラがこの映画にはある。

認知症の老人がひとり電車と長距離バスで復讐の旅をしているもんだから

おじいちゃんバスばかりで疲れていない?とか

パスポート期限切れてるよ?とか心配になるし、

見ず知らずの子供に乱暴なことをしたシーンにはさすがにヤバいと思わずにはいられんかったw


そんな認知症の実態を克明に教えてくれるあたり、

日本が迎える超高齢化社会に向けての良い教材とも言えるのではないだろうか?

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