稀代の英雄ハンス王子の目線で見る「アナと雪の女王」

皆さん大ヒット中のディズニー映画、アナと雪の女王2はもうご覧になっただろうか?

今日は今更ながら、いや続編がはやる今だからこそ、その前作について見ていこう。
今回はネタバレ全開だから初見の人はブラウザバック推奨。
アナと雪の女王 (字幕版)
クリステン・ベル
2014-07-09

さて、本作は少女アナが真実の愛を見つけてハッピーエンドに終わるわけだが、その過程で偽りの愛を提供するヴィランとして出てくる人物にハンス王子という人物がいる。

最後は投獄されてしまう彼だが、今回は彼の為政者としての優秀さにスポットを当てながら、アレンデール王国の将来を占いたい。
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ハンス王子、もみあげのいかついイケメンである。

さて、ハンス王子はサザンアイルズの由緒正しき血統の持ち主であり上には12人の兄がいる。
末っ子のためか育ちのよさげな雰囲気と礼儀正しさを持ち、なによりスーパーイケメンである。
まさに誰もが憧れる白馬(彼の馬は白くなかったが…)の王子様である。
ハンス王子はエルザの戴冠式のためにアレンデール王国を訪れるが、王が末っ子を寄越したあたりにハンス王子への期待の程がうかうがえる。
そしてそこで出会ったアナと意気投合し、その場でプロポーズする。
この過程が突飛すぎて観客を置き去りにする彼だが、よく考えてほしい。
結果から言うと彼は姻族となってアレンデール王国の権力者たらんとする野望があったから突飛でもなんでもない。
この計画が失敗すれば自前の兵力を得られず、兄がサザンアイルズを継いだ時に
滅ぼされるかもしれない。
実際曹操の息子曹丕が兄弟を迫害したように、権力を脅かす兄弟を排除する例は歴史上枚挙にいとまがない。
そう考えるとハンスの突然のプロポーズは彼の将来を占う上で最適解とも言えるのだ!
しかも相手は箱入り娘のスイーツ(笑)脳、最大の難関となる義父母もいない。失敗するリスクは限りなくゼロに近いのだ。
ハンスの決断力と機を見るに敏なセンスは特筆すべきと言えるだろう。
その決断力はまさに織田信長なみと言えるだろう!
Kコムロとは全く次元が違うのだ!
その後エルザの意外な反発にあい、ハンスの計画は頓挫したかに見えた。
しかし彼は諦めなかった。
氷の城に籠城したエルザを軍を率いて攻めるハンス王子。この軍冬装備をしていたことからアレンデール王国の兵士である推察が立つ。
戴冠式のために来たハンスはサザンアイルズから兵を引き連れてこれないし、夏のアレンデールに行くのに冬装備の兵を連れて行くのは考えにくいからだ。
氷の山のあるアレンデールはもともと寒い季節が長く、冬装備が整っていることが容易に想像できる。
さて、そうなると何がすごいかというと他国の兵を借りるためにアレンデール王国と交渉する折衝能力と、それを率いる統率力だ!
皆さんが兵士だったらどうだろう?実績ある古豪の将軍と誰だかようわからん他国の人間、どっちに命を預けたいだろうか?
アレンデール王国の将軍を差し置いて彼は兵を統率し、雪の魔法で荒ぶるエルザを無傷で捕縛するという困難極まりないミッションをやってのけたのだ!
しかもその過程では雪の巨人を己の武力で倒している。
軍を率いても関羽のような無双ぶりと言えるだろう!
そして氷の魔法にかかったアナを、真実の愛のキスで溶かすことになったハンス王子だが意外にもこれをスルー、突如ネタバレを始める。
これまでのディズニー的展開だとこのキスでハッピーエンドかと思いきや、白馬の王子が悪い奴に化ける瞬間である。
なぜ彼はこんなことをしたのだろうか?
そもそも彼は邪魔なエルザを殺せるチャンスがあった。しかも彼の手を汚さず他ならぬアレンデール兵の手でだ。
それを止めたのはエルザが死んで雪の魔法が解ける保証がなかったからだろう。雪だらけの国を継いでも仕方ない、捕縛して魔法を解かせるのが先と計算したに違い
ない。
であればこの時点ではすでにエルザが魔法を解けないのを知っている以上エルザは用済み。
魔女エルザを悪魔として廃し、アナを女王の座につけて自身が姻族として権力を振るうのが最適解のハズ。
しかし彼はそうしなかった。これまでの短い付き合いからアナは制御できる人物ではないと悟ったからだ。
雪山にこもったエルザを探しに行くときも単独で行ってしまったりと兎角暴走しがちなアナは、これからハンスが国を仕切る時必ず邪魔になると思ったのだろう。
そうなるとエルザのせいで運良く死にそうになっているアナを見殺しにするのがハンスの最適解となる。死に至る病は絶望とキルケゴールが著書にしているが、唐突なネタバレはアナに絶望を与え死を早めるためだったのだ。
しかしここで彼は1つ大きなミスをする。
アナを軟禁しただけで放置したことだ。
迂闊にも彼は軟禁しただけでアナの死亡を確信した。それが敗因となった。
ここはアナが死亡するのをしっかり看取った後、アナを殺したエルザを倒すという大義名分をアナの婚約者名義で掲げ、国を挙げてエルザを処刑、英雄として王の座についていれば彼の野望は完璧に達成できたのだ。
オラフといジョーカーが読めなかったのは不幸としか言いようがないが、ここだけは詰めが甘かった。
とはいえ緊急事態にありながら自身の野望に向けて最適解を取り続ける彼はまさに
曹操なみの野心の持ち主と言えるだろう。
ちなみに彼はエルザ不在の間にアレンデール王国と諸国のゲストをまとめ上げている。
その知略と弁舌は単身呉の国に乗り込んで世論を一変させた
諸葛亮なみの政治力あったと判断できるのだ!
総括するとサザンアイルズのハンス王子は、信長なみの決断力と関羽なみの軍事能力、曹操の野心と諸葛亮の知略をもつ稀代の英雄と言える。
アレンデール王国は不幸にも王と妃を亡くして、空位時代が三年。
後継者は引きこもりの女王と世間知らずの王女とその支配体制は不安しかない状態だったのだ。
ここに稀代の英雄であるハンス王子がアレンデール王国を統治していれば、国元であるサザンアイルズの力を借りつつ貿易や軍事で
アレンデールを強大な国家にしたであろうことは想像に難くない。
そんな未来を妄想するとこの物語ハッピーエンドに見えなくなるのは私だけだろうか?
そういえばラストでハンス王子を12人の王子がどう扱うか…と話題になっていたが、
彼はそもそも王の命を受けてきているのだ。そこには領土拡大を目指すサザンアイルズ王の野心がある。
今回は失敗しちゃったけど次頑張れやwwwで済んでしまうようなことである。
アナとエルザの恨みを買った以上、国際問題に発展するリスクから表面上罰するだろうけど、
軍事上最大のリスクであるエルザがいなくなればハンス王子はその軍事力でアレンデール王国に攻め込んでくるだろう。
国の大臣たちはハンスの優秀さを知っているからハンス側につくだろう。
その時クリストフなんかで国を守り抜けるのか…
アレンデール王国の将来に幸多からんことを祈るばかりである。

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