【獣医師が解説】獣医師のなり方完全ロードマップ【お金・学部・試験】

みなさん、動物のお医者さんになってみませんか?

この記事では、獣医師の私がどうやったら獣医師になれるのかをお教えします。
獣医師になりたいと進路をお探しの学生さん、子供が獣医師になりたいと言ってて…というお父さん、お母さん、ぜひご覧ください。

獣医師になるための完全ロードマップ

獣医師になるには獣医師免許を取らないといけません。
獣医科を持つ大学に受かる➡︎大学の獣医学部に6年間通って単位を全部とる➡︎獣医師国家試験に受かる

ここからさらに動物病院に就職すればいわゆる動物のお医者さんの完成です。

獣医学科を持つ大学一覧

獣医師になるには、まず獣医学科を持つ大学に入らないといけません。

国公立大学と私立大学がありますが、どちらも6年間通って単位取れば、獣医師国家試験の受験資格がもらえます。

国公立大学は、一学年30名程度と少数で、基本的に酪農が盛んな地方になります。
私立大学は、一学年100名を超えるところもあり、首都圏にあることです。

国公立大学10校
  • 北海道大学
  • 岩手大学
  • 東京大学
  • 東京農工大学
  • 鳥取大学
  • 岐阜大学(鳥取大学と共同)
  • 大阪府立大学
  • 山口大学
  • 鹿児島大学(山口大学と共同)
  • 宮崎大学
  • 大阪市立大学(2022開講予定)
私立大学一覧6校(キャンパス所在地)
  • 酪農学園大学(北海道)
  • 北里大学(二年目以降は青森)
  • 日本獣医生命科学大学(東京)
  • 日本大学(神奈川)
  • 麻布大学(神奈川)
  • 岡山理科大学(岡山)

全国でもこれだけしかなく、年間1000人程度しか獣医師は生まれません。
そのため免許のレアリティはかなり高いと言えるでしょう。

獣医科大学の受験に必要な勉強

国公立では共通テスト五科目と外国語、数学、理科が基本。
私立では外国語、数学、理科が多く、選択で数学を避けることのできる大学もあるのが他の理系大にはない特徴です。

偏差値と受験科目例(偏差値は河合塾の2021入試難易予想ランキング表による)

●国公立大学の例

北海道大学 獣医学科
偏差値 65.0
教科 共通テスト五科目+外国語、数学(IIIまで)、理科二科目、面接

宮崎大学 獣医学科
偏差値 62.5
教科 共通テスト五科目+外国語、数学(IIBまで)理科から二科目の選択

●私立大学の例

日本獣医生命科学大学  
偏差値 62.5
教科 数学(IIBまで)、英語、理科。数学英語は共通テストも可能。

酪農学園大学
偏差値 55.0
教科 外国語/数学(IIBまで)から一科目、数学/理科から一科目の選択

さすがに獣医科最高峰北大は科目数が多いですね、面接まであるのが驚きです。
偏差値も東大並みで、受かるにはかなりの努力が必要です。

全体的に国公立の方が偏差値が高く、合格者も少ないので厳しい道となります。
それでも目指す方には、効率の良い勉強が必要です。

予備校でもオンライン授業が今はあるので、最高の講師の授業がどこでも受けれていいですね!
費用も安く、移動時間もいらない。
こういうのをうまく使えるかが合否の分かれ目になりそうです。

ちなみに30年前の獣医学科はそんなに人気がなく、ここまで偏差値が高くなかったそうです。
ペットブームで一気にレベルが上がった学科なので、みなさんの上司になる獣医の方とは考え方にギャップがあるかもしれません。

必要なお金

獣医学科は6年制です。4年で終わらないので注意してください。

国公立なら北海道大学、で現在年間535,800円で宮崎大学も同じです。
私立だと同じ北海道にある酪農学園大学で年間2,199,000円。
東京にある日本獣医生命科学大学だと2,270,000円です。
これは年額なので、6年分必要になります。やはり国公立の安さが目立ちますね。

これに一人暮らしの費用と教科書代がかかるとかなり必要です。
特に国公立は地方に多いので、学費は安くても注意が必要です。

奨学金制度も

お金の厳しい方向けに奨学金制度もあります。
日本育英会などの一般的な貸与金(要するに学生ローン)の他、獣医では卒業後の就職を前提に返還を求めない給付型の奨学金もあります。
各大学のホームページに奨学金情報もあるので、入る前に調べてみると良いでしょう。

大学の獣医学科は必修単位が多く、6年生が終わるまでに取れないと国家試験が受けれません。
手術などの実習もあることからレポートに追われ、大学時代勉強漬けになるのは覚悟しておきましょう。
勉強に追いつけず、留年する人も少なくありません。

獣医師国家試験

大学での単位を全てとると国家試験を受けることができます。

これに受かると獣医師免許がもらえます。
獣医師国家試験は年一回3月に行なっており、2日に分けて分けて行います。
全問マーク式ですが、写真を見て診断する問題もあります。実践的ですね。

かなり難しいので、獣医科学生は6年生の一年間はほとんど勉強漬けになります。
就職決まってお気楽にといかなのは、命を預かる仕事の厳しいところですね。

合格率は、概ね毎年90%前後。1割も落ちるのは見逃せません。
そうならないよう、所属した研究室等大学でチームを組んで勉強することが多いです。
私立大学は仲間が多いので、気の合うチームを作りやすく、勉強しやすい環境にあると言えます。
また、国家試験の合格率を私学間で競っており、試験対策の授業が充実していますので、勉強しやすい環境にあると言えるでしょう。

逆を言うと一度国家試験に落ちてしまうと、翌年はもっと厳しくなるのが実情です。
なかには卒業後4年も5年もフリーターやりながら国家試験に挑み続ける猛者もいます。

合格率は農林水産省サイトで発表されているので気になる人は見てください。
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/attach/pdf/190313-4.pdf

いかがでしたか?

憧れの動物のお医者さんになるには、これだけの努力と時間とお金が必要です。
ここまで労力を投入して獣医師になったが、仕事が合わなかったではもったいない。

獣医師にはどんな仕事があるのか?その実態はどうなのか?それを知らずに、目指すのはリスクが大きいです。
気になる獣医師のお仕事の全体と実態はこちらの記事をご覧下さい。
実は獣医師のお仕事は動物病院だけではないのですよ。

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