あなたの夢はなんでしたか?「ザ・ウォーク」

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ザ・ウォーク (字幕版)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
2016-04-06



パリで大道芸人をしているフィリップ。ある時歯医者で見たワールドトレードセンターの記事を見てこのツインタワーで綱渡りをすることを志すようになる。
フィリップは、サーカス団の座長ルディに弟子入りするが決裂、家族にも勘当され家を出る。
そんな折り、街中でストリートミュージシャンをしていたアニーと出会いフィリップの壮大な夢を語り恋人となる。さらにカメラマンのジャンルイと知り合い夢を叶えるための仲間となる。
フィリップは夢を叶えるためかつての師ルディに金を払うことで綱渡りを教わることにする。
そしてその最初の舞台は田舎村の池の上、観客達のヤジに動揺しあえなく失敗に終わる。
そのリベンジとしてフィリップが定めた次の舞台はノートルダム寺院、深夜に侵入し二つの塔にロープを張り早朝より綱渡り!無予告無許可での綱渡りは大成功に終わりフィリップは警察のお世話になった。
各国の新聞がフィリップを賞賛する中フランス紙だけが批判的だったが、同じ新聞にワールドトレードセンターの記事を見つけたフィリップはニューヨークは渡ることにする。
実際に見たワールドトレードセンターは怪物のように高く、フィリップは恐怖を感じるがそれでもやると決意を固める。
フィリップはルディから命綱をつけるよういわれ激昂するが、その決意を語りルディに実の息子と同じと認められる。
皆の協力もあってワールドトレードセンター間にロープを通す方法を編み出したフィリップは新たにジェフを仲間に加え、決行日を3ヶ月後の8月6日に決めニューヨークへ向かうのだった…

実は実話シリーズ。
ドキュメンタリー調でフィリップが過去を振り返る形で話は進む。
フィリップの語り方がパフォーマーならではの魅せる話し方で素直にカッコいい。
研修の講師とかがこんな話し方してくれたら飽きずに受講できそうだ。内容が残るかはともかくとして。

フィリップは無予告無許可でのワールドトレードセンター間の綱渡りをクーデターと位置付けている。
真意はわからないがさしずめアーティストによる秩序への反逆といったところだろう。
こんな楽しそうなことがあるのに、お上が怖くてできないなんて馬鹿なことあるかい!みたいな。
革命のお里フランス人にはやはりそういう気質があるのだろう。アメリカでやるのはなんとなくお門違いな感じもしなくもないが。

フィリップの狂気じみた夢への偏執が一貫して描かれており、このワールドトレードセンターでの綱渡りという夢のためにあらゆる犠牲を厭わない姿勢は賛否あるだろう。
今の落ち込んだ日本人に言わせれば、こんな馬鹿なことに大真面目に人生かけるなんてアホくさいだけかもしれない。
でもそれが故に自分がやりたいと思ったことに情熱をつぎ込む、それだけのことができなくなってはいないだろうか?
生活が、家族が、親が、将来が、法律が、とかとかくがんじがらめで模範的な人間であること以外何も許されないフラストレーション。
この映画を見終わった後に残る他の映画では味わえない爽快感は、そんな現状からの解放を夢みさせてくれるからではないだろうか。
みんなもかつて持っていたはずのやりたいこと、でもいろんな都合で諦めたこと。そんなの絶対おかしい。人はもっと自由であるべきだ、そんなアーティストの叫びが聞こえる一本だ!

なんか重い映画みたいなレビューになってしまったけど、そんなことはない。
この映画とにかく終始明るい、フィリップの気取ったしぐさと軽さに圧倒されるけどこんな風に心のままに動けることには眩しさすら感じる。
その眩しさに人は惹きつけられるんだろうなぁ〜

なにかと落ち込むことの多いご時世、みんなもこの映画を見て既成の価値観にクーデターだ!
 

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